【面接対策】ソニーの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ソニーの中途採用面接では何を聞かれるのか

AV機器大手、音楽やゲームでもブランド力を誇るソニーへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果などを具体的に問われるほか、キャリアシートでは見えてこない「人間性」も見られます。即戦力として、そして一緒に仕事をする仲間としても多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。


ソニーの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

ソニーは1946年、資本金19万円、従業員数約20名の小さな会社としてスタートしました。会社設立時から「自由闊達にして愉快なる理想工場」を目指し、「人のやらないことをやる」というチャレンジ精神のもと、数々の「日本初」「世界初」の商品を生み出しています。

オーディオ/ビジュアル、ロボティクス、AI等、人々のライフスタイルを変えるイノベーティブな商品・技術を生み出してきたソニーですが、これを実現可能にしたのは「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」という、社員全員が共有する思いです。テクノロジーを生み出す研究者やエンジニア、クリエイティビティを表現する商品企画担当やデザイナー、営業やマーケティング、コーポレート部門のスタッフ…。職種は多岐に渡りますが、社員の口コミでも「モノづくりが好きで、プライドを持って頑張っている社員が多い」「関わった仕事が製品に反映され、商品として売り出されたときに達成感が味わえる」という口コミが多く、職種を超えて同じ思いを抱き、それぞれが自らの仕事に大きなやりがいとプライドを持っていることが伺えます。

また、設立当初から掲げられている「自由闊達」は、現在に至るまでソニーで最も大切にされているキーワードのひとつです。社員の口コミでも「仕事を自分で生み出す面白さは、まさに自由闊達」「上下関係なくディスカッションするオープンな環境」「若い頃からかなり上の人と商品のあり方についての議論に参加できるし、実際に担当として意見が尊重される」「やりたいと手を挙げたことは何でもチャレンジさせてくれる」「明確なビジョン、決断力、実行力がある人には、若手でも権限委譲してもらえる」といった声が多く見られ、社風としてもしっかり根付いていることが伺えます。

一方、「意思決定に時間がかかる」「社内政治で生き抜く必要がある」というように、大企業ならではの一面もみられるほか、「景気によりかなり方針等が変化していくため、柔軟に対応できることが必要」という声も見られるなど、マーケット動向が仕事にダイレクトに反映される環境だとも言えます。そういった中でも、「世界を相手に、まだないものを作りあげる」という強固なチャレンジ精神を持ち続けることが求められるでしょう。

自らの仕事にプライドを持ち、自由闊達で、かつチャレンジすることを恐れない。そんな社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

ソニーの中途採用プロセスは、書類選考と2回の面接です。1次面接は現場社員によるもので、専門内容の確認を中心に行われます。最終面接は人事部長によるもので、同時に適性検査も実施されます。職種によっては、現場社員による面接が2回行われるケースもあるようです。

募集職種は、大きく「技術系」と「事務系」の2つに分類されます。「技術系」は、ソフトウエア、ハードウエア、パテント、クオリティマネジメント、メディカル・ライフサイエンスの大きく5つのコースに分かれます。「事務系」には、営業、商品企画、法務・経理財務等のコーポレートスタッフなどのコースがあります。それぞれのコースの中で、担当事業や専門分野によってさらに細分化されるため、募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」という点を明確に説明できるようにしておきましょう。

面接内容の傾向は?

面接内容には、「自らの仕事にプライドを持ち、自由闊達で、かつチャレンジすることを恐れない」という社風が大いに反映されています。「ソニーで成し遂げたいことは?」「どんな貢献ができるか?」「これまでで一番辛かった仕事は?」という質問が多く出され、チャレンジ精神を持って、どんな困難な場面にも挑みながら、ソニーという舞台で活躍できるかを確認していることが分かります。

また、「長所短所は?」「あなたを動物に例えると?」「子どもの時にどんなしつけをされてきたか?」というような、人間性や人柄を問う質問も多く見られます。これらの質問を通して、応募者の自己分析や自己評価が確認されると同時に、「仕事にプライドを持っているか」「自由闊達に取り組める人材か」という点についても評価されるようです。

職種によっては、専門的な技術内容について今後の展望を聞かれることがあるほか、面接の途中で急に英語に切り替えられるケースも見られますので、しっかりと対策をしておきましょう。

ソニーの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

ソニーの面接攻略法(面接対策)

ソニーの行動指針「Values(価値観)」を理解した上で自己分析をする

ソニーの行動指針「Values(価値観)」を理解した上で自己分析をする

ソニーの面接を受ける上では、「Values(価値観)」と呼ばれる行動指針を理解しておくことが不可欠です。この「Values(価値観)」は、以下の4つで構成されています。

●夢と好奇心
夢と好奇心から、未来を拓く。

●多様性
多様な人、異なる視点がより良いものをつくる。

●高潔さと誠実さ
倫理的で責任ある行動により、ソニーブランドへの信頼に応える。

●持続可能性
規律ある事業活動で、ステークホルダーへの責任を果たす。

これは、ソニーの企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「Values(価値観)」に合致する人材であることをアピールしましょう。

ソニーは「自らの仕事にプライドを持ち、自由闊達で、かつチャレンジすることを恐れない」という社風ですが、これに沿ったエピソードを「Values(価値観)」の視点も絡めて紹介することで、より強力なアピールになります。例えば、現在の職場でどんな思いを抱き、その実現のためにどんなチャレンジをしてきたのか。また、その過程で周囲のメンバーとどのような意見を交わし合い、何を意識しながらチームワークを発揮してきたのかが分かるエピソードは、「夢と好奇心」「多様性」のアピールにつながるでしょう。

特に「夢と好奇心」はあらゆる行動の原点となる視点であり、自分の言葉を使ってこそ説明できるもの。これまでの経験や今後のビジョンを語る上でのベースとなるほか、人柄を知ってもらう機会にもつながるため、事前にしっかりと整理しておきましょう。

さらに、自らが持つ専門性を活かしつつ、業務に対してプライドを持って誠実に取り組んできたことが分かるエピソードを具体的に示すことで、「高潔さと誠実さ」「持続可能性」の側面も伝えることができるでしょう。

「なぜソニーに転職するのか」の明確化には他社研究が必要

ソニーの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜソニーか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、ソニーという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • サムスン電子
  • パナソニック株式会社
  • アップル合同会社

ソニーの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、ソニーの採用面接を受ける前には、「Values(価値観)」の行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「自らの仕事にプライドを持ち、自由闊達で、かつチャレンジすることを恐れない」という社風を意識して、夢と好奇心をもって、チームワークを発揮しながら組織に貢献できる人材であることを印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。

23歳男性/経理【結果:2次面接で不採用】

質問

自分自身をSONYという会社でどう生かすことができるか。

回答

純粋なキャリアアップのため…(口コミの続きとアドバイスを見る

30歳男性/企画営業【結果:入社】

質問

今までで一番苦しかった経験は?

回答

自由闊達な社風にあこがれて…(口コミの続きとアドバイスを見る

26歳男性/海外営業【結果:最終面接で不採用】

質問

あなたを動物に例えると?

回答

アヒル…(口コミの続きとアドバイスを見る

36歳男性/経理・財務【結果:入社】

質問

コンバージェンス・プロジェクトについてどう解釈するか

回答

急に英語で質問された…(口コミの続きとアドバイスを見る

ソニーの採用面接に向けて

ソニーの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 自らの仕事にプライドを持ち、自由闊達で、かつチャレンジすることを恐れない社風を意識して、「チャレンジ精神を持ち、どんな困難な場面でもチームワークを発揮して乗り越え、組織に貢献できる人材」であることを自分の言葉でアピールする。

  • ソニーの行動指針「Values(価値観)」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。特に「夢と好奇心」について自分の言葉で説明し、これまでの経験や今後のビジョンと結び付けて話せるようにしておく。

  • 競合他社について研究し、「なぜソニーか」に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。


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