【面接対策】ダイフクの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ダイフクの中途採用面接では何を聞かれるのか

工場や倉庫内の物流を自動化するマテリアル・ハンドリングで世界最大手のダイフクへの転職。採用面接では、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策をすすめましょう。


ダイフクの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

完成車メーカーの工場における自動車搬送システムや自動倉庫に使われるマテリアル・ハンドリング(マテハン)で、世界トップクラスのシェアを持つダイフク。取引する業界は、自動車をはじめ、エレクトロニクス、一般製造業、流通、空港など多岐に渡ります。近年は電子商取引の普及に加え、人手不足などが追い風となり、需要が急拡大しています。本社のある大阪のほかにも国内外に多数の拠点を持ち、グローバル規模で事業を展開していることから、海外売上高比率は約7割にのぼります。

ダイフク 中期経営計画資料より

社員からも、「これからはさらに無人化、省人化が進むと思われ、市場の巨大化、需要が見込まれる業界」「この業界自体がやりがいがある」といった業界の成長に対する期待の声が聞かれ、それがモチベーションにもつながっているようです。また、「海外とのやり取りの必要性も出てくるため英語は必須」という声も。さらに、「自分から言い出せば、たいていのことはやらせてくれる」という環境である反面、「黙っているだけでは非常につまらない会社かもしれない」という口コミもあるため、主体性をもって取り組めるかどうかが鍵になると言えるでしょう。

「基本的には年功序列」「定年まで勤める人が少なくない」という口コミからは、人を大切にする日本的経営をおこなっていることがうかがえます。また、「自由闊達な明るい企業風土のもと、健全で成長性豊かなグローバル経営に徹する」という経営理念が浸透しており、社員同士の距離が近いことが魅力となっているようです。

面接にあたっては、日本的経営のなかにある自由闊達な社風を理解し、成長業界における仕事への意欲を伝えることが大切になります。

ダイフク 中期経営計画資料より

選考は何次まで?

基本的に、採用ページの応募フォームからのエントリーは、関西メーカー専門の転職エージェントである株式会社タイズを通じての受付けとなっています。書類選考を経て、数回の面接がおこなわれるのが一般的ですが、面接は1回のみだったという口コミもあります。

需要の増加によって業容を拡大していることから、近年は積極的に中途採用をおこなっており、現在、新卒との採用比率はほぼ同数だということです。そのため、年1回、中途入社者向け研修が実施されており、会社の歴史や経営方針、中期経営計画についての説明がおこなわれるほか、中途社員同士の親睦を深める機会を設けるなどのフォローアップ体制が整備されています。

2020年4月現在、数多くの拠点と職種で中途採用を募集していますので、採用ページをチェックしてみてください。

面接内容の傾向は?

自己PRや志望動機といったオーソドックスな質問がメインとなります。ある面接経験者は、「自分が何をしたいのか、何ができるのかを十分に考えることが非常に重要」と振り返ります。

また、「当社について知っていることを教えて下さい」という質問をされた人も。このような質問には、どれだけ企業研究をしてきたかをアピールするだけでなく、企業研究を通じてどんな魅力や課題を感じたかなど、一歩踏み込んで答えたいところです。「業界への理解度や専門スキルよりも明るさと頭の回転の良さを見られているような気がした」というコメントもありますので、あわせて参考にしてみてください。

面接の雰囲気は総じて和やかで、応募者の話を引き出してくれる面接官が多いようです。

ダイフクの面接攻略法(面接対策)

ダイフクの「Value Innovation 2020」を理解したうえで自己分析をする

ダイフクの面接を受ける前に、中期経営計画「Value Innovation 2020」を理解しておきましょう。

同社では、2017年4⽉から2021年3⽉までを対象とした中期経営計画のなかで、「事業領域」「収益性」「経営効率」「ブランド⼒」を経営課題とし、それに対する施策を打ち出しています。

ダイフク 中期経営計画資料より

具体的に見ていきましょう。

1つめの「事業領域」に対しては、空港向け事業を第4のコア事業として確⽴するとともに、スマート・ロジスティクスの提案強化を通じて既存事業の強化を図ります。また、⾼い成⻑が期待できる分野や技術に対しては積極的に投資をおこない、新規事業の創出につなげる考えです。

2つめのの「収益性」では、画像・ロボット・AI・デジタル技術を組み込んだシステムなどを利用した製品開発により、製品力の強化を図ります。同時に、⽣産改⾰を通じたさらなる効率化の推進、グローバルベースの最適⽣産・最適調達の追求により生産性を向上させる方針です。

3つめの「経営効率」におけるキーワードは、「ローカル化」と「グローバル化」です。積極的なローカル人材の育成および登⽤によってローカル経営を最適化させると同時に、グローバル展開をけん引する次世代リーダーの育成にも力を入れ、ローカル化とグローバル化の最適バランスを追求します。そして、経営理念や戦略を共有し、グループとしての⼀体感を醸成していくとしています。

最後に、提供価値の変⾰、社員意識の変⾰、企業価値の向上によって、「ブランド力」を向上させるというものです。社員の意識変革を通じて、チャレンジする企業⽂化へと進化させるために、働き⽅の改⾰を推進し、社員が⾃⾝の成⻑を実感できる環境の整備を進める方針です。

「なぜダイフクに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜダイフクなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいことは、「入社後なにをしたいのか」「経験やスキルをどのように活かしたいのか」といった本人のビジョンに加えて、「業界や職種、会社についてどの程度理解しているのか」、「募集しているポジションにマッチした人材か」といった点です。

面接に際しては、この質問の意図を自分なりに捉え、考えを整理しておく必要があります。同時に、会社理解を深めるためには、競合となる他社も含めた業界研究が不可欠です。ここでは、近い業界に属する企業を3社あげますので、研究の参考にしてみてください。

  • 村田機械株式会社
  • 株式会社豊田自動織機
  • 株式会社椿本チエイン

ダイフクの採用面接で実際に聞かれた質問内容

ダイフクが目指している方向性や、どういった人材を求めているのかが見えてきたのではないでしょうか。

ダイフクは、自由闊達な社風のなか、マテハンで世界的地位を確立する企業です。今後ますますグローバル展開を進めるにあたり、それをけん引する次世代リーダーが求められています。同時に、ローカル経営にも力を入れる必要性から、ローカル人材の育成と登用をおこなっていく方針です。こうした状況において必要とされるのは、「チャレンジ精神」だと言えるでしょう。「チャレンジする企業⽂化への進化に向けて貢献できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことをおすすめします。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:二次面接で不採用】

質問

あなたはどんな人だと言われますか

回答

冷静だけど優しくてたまに何を考えているか分からない…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/財務] 【結果:内定を辞退】

質問

志望動機は何か。なぜうちなのか。

回答

経理という職種では、どこでも同じと考えがちだが、…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・女性/経理] 【結果:一次面接で不採用】

質問

ゴルフはするか

回答

しない。すると答えたほうが良いかと思ったが、…(口コミの続きとアドバイスを見る

ダイフクの採用面接に向けて

ダイフクの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 自由闊達な社風を理解すると同時に、チャレンジする企業⽂化への進化に向けて行動する意欲を伝える。

  • 中期経営計画「Value Innovation 2020」を理解し、それに沿った自己分析を行い、自己PRのにつなげる。

  • 競合他社についての理解を深め、「なぜダイフクなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

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