九州旅客鉄道(JR九州)が2016年10月に東証1部上場を果たして早2年。鉄道事業に加え、飲食業や不動産事業、「ななつ星」をはじめとする寝台列車や観光列車などの多角化戦略で、9期連続の増収と過去最高収益を達成しています。その一方で在来線の9割超が赤字という問題も。財務分析を中心に、会社の現状と今後の課題を整理します。
「三國志」「信長の野望」「ウイニングポスト」などのゲームブランドを擁するゲーム子会社を傘下に持つ、持株会社のコーエーテクモホールディングス。同社の株価が長期間底堅い上昇を続け、投資家から支持されている理由は何か。同社の配当政策から考えられる株主目線の経営方針に照準を当てて、財務諸表を分析します。
スーパーゼネコンの一角を占める鹿島建設。売上高は2兆円を突破し、ここ数期は増収減益となっているものの、大きな利益を上げています。ただし人口動態の変化などの影響で、五輪後には需要が減ると不安視する見方も。財務分析を基に、会社の現状と今後の課題について整理します。
中堅中小企業のM&A(合併・買収)仲介を事業とする日本M&Aセンター。事業承継ニーズの高まりを背景に、増収増益を続けています。営業利益率は驚異の40%台。年間平均給与は国内トップクラスの1413万7000円です。会社の現状と今後について、財務諸表を中心に分析を行います。
キリンビール(麒麟麦酒)を中心とする国内飲料事業で知られるキリンホールディングスですが、海外事業や医薬・バイオケミカル事業でも利益を上げ、「多角化戦略」を進めています。ここ最近は不採算事業の整理で財務面での健全性を高める一方で、「医と食をつなぐ事業」に積極投資。会社の現状と課題について、財務諸表を中心に分析します。
牛丼の「すき家」をはじめ「なか卯」や「ココス」「はま寿司」など、多くの外食チェーンを擁するゼンショーホールディングス。連結売上高では外食業界トップで、長期間にわたって成長を続けています。海外の外食企業を子会社化するなど、事業環境の変化に対応する会社の現状と課題を、財務諸表を中心に分析します。
単身世帯の増加など顧客のニーズが多様化するファミレス外食産業。すかいらーくホールディングスは、店舗数ナンバーワンを誇る「ガスト」をはじめ、「バーミヤン」「ジョナサン」「藍屋」など多数のブランドを擁し、高い業績を上げています。2018年12月期決算の財務諸表などから、その強さと課題を分析しました。
世界的なSUVブームに乗り順調に見えるマツダ。しかし、そのイメージに反して財務状況は悪く、2020年3月期の通期予想も下方修正しています。原因は北米や中国での不調。ブランド価値を上げるため様々な改革に取り組むも、いまだ結果が出ていません。財務諸表分析を基に、会社の現状と問題点を整理します。
RPGの「ヴァルキリーコネクト」「ユニゾンリーグ」、競走馬育成ゲームの「ダービーインパクト」のヒットで業績を伸長させたエイチームですが、事業環境の変化で収益が悪化。これを穴埋めしているのが「引越し侍」や「ナビクル」「ハナユメ」などのライフスタイルサポート事業です。会社の現状と課題を財務諸表を中心に分析します。
JR東日本に次ぐ鉄道営業距離2位を誇るJR西日本(西日本旅客鉄道)。山陽新幹線と北陸新幹線(一部)というドル箱を抱え、過去最高売上高を記録しながらも、在来線における将来の減収が見込まれています。今後はどの事業で穴埋めするべく、どんな成長投資を行っているのか。財務諸表を基に経営状況と今後の見通しを分析します。
ビッグデータ・AI(人工知能)関連企業として、安定的な成長を続けているブレインパッド。近年は深層学習や機械学習といったAI、データサイエンスの活用が注目され、さまざまな場面への応用が期待されます。同社の収益状況やビジネスモデルを概観していきます。
はてなブログやはてなブックマークを通じ、インターネット上のユーザー同士をつなげるプラットフォームを提供するはてな。2016年に東証マザーズに上場し、1株800円だった公募価格は一時5480円まで上昇し注目を集めました。今回ははてなの財務諸表分析を行い、どのようなビジネスモデルなのかについて見てきます。
日本のガラス業界でトップの座に君臨し、世界でも高いシェアを誇るAGC。近年は中国を始めとする途上国に押されて伸び悩み、2019年10月には230億円の減損計上を発表しました。その一方で2017年から増配傾向が続くなど強気の経営。財務諸表からその理由を分析します。
独ロバート・ボッシュに次ぐ世界2位の自動車部品メーカーであるデンソー。売り上げは順調に伸びていますが、2019年3月期では利益が大幅に減少しました。電動化や自動運転など「CASE」を巡る競争が激化する中で、先行投資費用が増え続け利益を圧迫しています。財務諸表を基に現状と将来性を整理します。
2001年ロンドンに海外1号店となるユニクロをオープンし、2019年8月期には海外店舗数1379店舗にまで成長したファーストリテイリングの海外事業。近年は毎年のように過去最高売上高を記録しています。ファーストリテイリングの財務分析をベースに、その強さに迫ります。
小売・金融一体という独自のビジネスを行ってきた丸井グループ(OIOI)。フィンテック事業は順調に収益を伸ばし、いまや小売事業を上回るまでになりました。2019年3月期に連結営業利益10期連続増を達成した丸井グループについて、財務諸表を分析します。
ここ5年間、民放キー局視聴率ランキングで3冠を達成した日本テレビ放送網などを傘下に置く日本テレビホールディングス。インターネットメディアに押されて広告収入減に悩むテレビ業界ですが、キー局唯一の営業利益率10%台を保っています。財務面から分析し、特徴や今後の運営において死角がないか見ていきます。
世界トップの自動変速機(AT)メーカーであるアイシン精機。しかし2020年3月期は、第1四半期決算ですでに通期予想の下方修正を発表しています。原因は主力製品であるATの不振。年産台数を計画の半分以下に減らし、投資費用を抑える方針に切り替えています。財務諸表分析を基に、会社の現状と問題点を整理します。
5兆円を超える市場規模に成長したゲーム業界で「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」といった有名ブランドを確立しているスクウェア・エニックス・ホールディングス。直近では「ドラゴンクエストウォーク」をリリースし注目を集めています。同社の財務諸表から収益状況、将来の成長性を考察していきます。
国内の靴市場が低迷する中、業界トップのABCマートは業績を拡大しています。2019年2月期決算によると、19期連続の過去最高益を記録。店舗数も着実に伸ばしており、国内987店舗のほか、海外でも韓国や台湾を中心に298店舗を展開しています。財務諸表などを基に現状と今後の課題を整理します。