50過ぎて会社潰れた! 子どもはまだ中学生。塾にも行かせてやりたかったのに…

50過ぎて会社潰れた! 子どもはまだ中学生。塾にも行かせてやりたかったのに…

バブル期以来の好況といわれる一方で、倒産やリストラの憂き目に遭う人もいます。住宅ローンや学費の問題もあり、落ち込む気持ちも分かります。しかし最近は深刻な人手不足の中で「転職35歳限界説」が崩壊し、「ミドルシニア(40~50代)専門」の求人サイトもできています。人生は最後まで挑戦ですね。


ネットのQ&Aサイトに、こんな質問が載っていました。好景気といわれる昨今ですが、質問者さんは50歳を過ぎて、勤め先の会社が潰れてしまったのだそうです。

一粒種のお子さんは、まだ中学生。せめて塾にも行かせて、自分がやりたい道に進めるようしっかり助けてやりたかった、と嘆いています。

もう我が家は終わりなんでしょうか。どうしていいかわかりません」

回答者は叱咤「見栄張ってる時ではない」

前職の仕事は小売業。お金を借りられるあてもなく、「再就職すらあるかわかりません」と言っています。

この年齢から未経験でできる仕事は、確かに若いころより多くないかもしれません。しかし最近は、深刻な人手不足の中で転職35歳限界説が崩壊し、「ミドルシニア(40~50代)専門」の求人サイトができたりして、十分挑戦できる職種もありそうです。

そもそも小売の仕事だって、いまや時給もかなり上がっているので、アルバイトから始める方法だってあるのではないでしょうか。ただし自営業のころと比べると、お金の使い方は変えなければなりません。

落ち込む質問者さんに、ある回答者さんは、子どもさんに対して「できないことは“今はできない”と説明すべき」とアドバイスします。

「見栄張ってる時ではないでしょ? やりたい道? 子供の夢なんて、ほぼかないませんよ。お父さんが開き直るべきかと思います。“スマン。我が家は貧乏になってしまった。お金がないので今までのような生活は続けられない”と言うしかない」

そして「こういう時に子供をどうやって育ててきたかが、はっきりと出るわけですね」と付け加えています。不満を募らせ反発ばかりしてきたら、親が「そういう人間に育てた」ということ。なかなか厳しい話ですが、教育とはそういうことかもしれません。

「うちの父親なんて2回会社つぶしました」

また回答者さんは、こうも付け加えています。

でも、逆境に強い子になるチャンスでもあるということですよ。悪いことばかりではないと思わないと、やってられませんよ」

裕福な家庭に生まれて困った人生を歩む人もいれば、貧しい中でも明るく前向きに生きて、そういう育ちを感じさせない人だって多くいます。

もちろん貧しい環境を恨み続けて、生き方が暗くなってしまうおそれも否定できません。しかしそれも、考え方、教育次第のところもあります。回答者からは、励ましの声が相次いでいます。

「うちの父親なんてオイルショックとバブルで2回会社つぶしましたが、今もちゃんとやっていけてますよ。僕もちゃんと進みたい道に進みました」

「私の父も52歳のときに会社が倒産し無職になりました。再就職してやり直していますよ。確かに職種や給与面でも選ぶことはできませんが案外何とかなるものです」

塾に行ったからといって勉強ができるようになるなんて決まっていないとしたうえで、一家で路頭に迷う前にすべきことをあげる人もいます。

生命保険の解約、新聞はとらない、車は売り払う…。冗談でも批判でもないです。そうしておかないと、そうなります」

子どもは「あなたの後ろ姿」を見ている

また、目につくのは「子どもに塾に行かせたい」とする部分への反応です。ある回答者さんは「子供は塾に行かせなくても大丈夫」といい、自身の3人の子どもが塾なしで国公立大学を卒業し、社会人として活躍していると言います。

別の回答者さんも、まだ残りの人生は30年以上あり、会社が潰れても「命は取られませんよ!」と言い、もっと大事なことがあると励ましています。

「ここで終わりではありませんよ! 子供見てますよ! あなたの後ろ姿」

経済的な問題でいろんな制約ができるかもしれませんが、「大学くらいは出ておかないと」という親の心配が果たして正しいのか、と問われる時代がやってきそうな気配もあります。学歴よりも大事なことを、子どもにきちんと示せるかどうか。親の真価が問われるときです。

この記事の執筆者

ネットのお悩み相談をウォッチするコラムニスト。


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