転職活動中は、いまの仕事がおろそかになる? 経験者「逆にモチベーション上がりますね」

転職活動中は、いまの仕事がおろそかになる? 経験者「逆にモチベーション上がりますね」

この会社を辞めよう――。別に大きな不満がなくても、そう考えることはあるでしょう。いちどそう決めてしまうと、いろんなことが動き出すかもしれません。ある既婚男性は「転職活動も集中して真剣に取り組まないと、良い結果が出ない」といいます。


ネットのQ&Aサイトに、こんな相談が載っていました。質問者さんは「転職活動中の現職へのモチベーションはどんな感じですか?」と尋ねています。

おそらく、いまの会社に不満があって辞める決意をしたのでしょう。そのうえで新しい会社を探すために、求人を見ながら企業研究をしているところと思われます。もしかすると、面接が始まっているのかもしれません。

「ここではこれをやろう」と割り切れる

退職を決めた後なので、現職への未練はなく、仕事のやる気は下がってしまうのでは、と考えられるところ。しかし回答者からは、意外なコメントが相次いでいます。

「逆にモチベーションは上がりますね」
「モチベーション、上がるくらいです」

ある回答者さんは「決まるまでは、ここではこれをやろう!と割り切れる」ので、やる気アップになるといいます。確かに、終わりが決まれば計画も立てやすく、やることも明確になって気持ちが高まります。

質問者さんと同じく転職活動中の別の回答者さんは、「転職を無事に済ませるために、さらにスキルを上げておこうとモチベーションは上がっています」といいます。

あれもこれも出来るようにしておこう。そんな気持ちです。辞めると決めてから、仕事を、次の職場へのスキルアップだと捉えて頑張っています」

「終身雇用じゃないと不安で働けない」の謎

中途採用の面接には、新卒時のような、仕事に関係しそうもない雑談は必要ありません。「これまでの実績」「これから何ができるか、やりたいのか」に焦点が絞られます。

足下の仕事を頑張れば、面接でアピールできる実績も増えるし、採用されれば転職後に備えた有意義な経験にもなります。

「今の仕事は、次の仕事のためのスキルアップ」――。仕事に携わる者として、こういう意欲的な気持ちは、常に持っておきたいもの。こんなことなら、みんなが常に転職を考えながら働いた方がいいのではないでしょうか?

一般的には「終身雇用じゃないと不安で働けない」と言われ、雇用の安定が重要視されます。しかし現実は逆で、もう少し人材が流動的になった方が、どこの職場も活性化するのかもしれません。

仕事を辞めて転職活動をした人の成功例も

ただし、在籍しながらの転職活動だと、仕事へのモチベーションが上がらないという人もいるようです。別のQ&Aの女性質問者さんは「現在の仕事にやる気がなくなってしまいました」と明かしています。

この相談には、既婚男性の回答者さんが共感し、自らの体験談を披露してくれています。彼も在籍中に転職活動をしていたものの、「現職を保険にしているため」転職活動に身が入らなかったのだそうです。

そこで思い切って現職を辞めて転職活動に専念。面接では「ご家族がいらっしゃるのに、先に会社を辞めて転職活動するって勇気ありますね」と聞かれたそうですが、こう答えていたそうです。

前職は、片手間でできる仕事ではなかった。前職の同僚に手を抜いているとも思われたくない。転職活動も集中して真剣に取り組まないと、良い結果が出ないと思った」

なかなかカッコいい答えですね。回答者さんによれば、この説明で納得しなかった面接担当者はいなかったとか。在籍しながら転職活動するのがセオリーと言われていますが、自分にあったやり方を選ぶことも大事ですね。

この記事の執筆者

ネットのお悩み相談をウォッチするコラムニスト。


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