転職で念願の「年収アップ」を実現! 上手な「給与交渉」のポイントは?

転職で念願の「年収アップ」を実現! 上手な「給与交渉」のポイントは?

いまの会社は給与が安すぎる。昇給もしそうにない――。そんなとき、転職で給与アップができないか、という考えが頭に浮かびます。どうすれば給与交渉をうまくできるのでしょうか? 転職で年収を上げた人々の多くは「積極的な交渉」をしており、外してはならない交渉のポイントもあるようです。


ネットのQ&Aサイトに、こんな質問が載っていました。質問者さんは、現在転職活動中の23歳男性。次の勤務先も、現職と同じ業種を希望しています。

周囲からは「転職はほとんど年収が下がる」と言われていますが、できればそれは避けたいもの。そこで、年収アップまたは維持ができた経験のある人に、「履歴書にどう書き、面接時にどのような交渉をしたのでしょうか?」と尋ねています。

回答者「私の周りも年収上がっている人が多い」

リクルートキャリアの調査によると、同社経由の転職決定者のうち「前職と比べ賃金が1割以上増加した」人の割合は、2018年度は30.1%と調査開始以来最高に達したそうです。

この調査では、増加が1割未満の人や現状維持の人の割合は出していませんが、それを含めれば全体の半数程度に達しているのでは、と推測しても大げさではないでしょう。

その一方で、何割かの人たちは転職によって収入を減らしているのも事実です。親の介護やUIJターンのほか、本人が体調を崩して負担の軽い仕事に変わる人もおり、収入減を承知で転職する人もいますが、それだけでなく不本意ながら年収が下がった人もいるはずです。

「転職後はほとんど年収が下がる」という声に惑わされる必要はありませんが、絶対に下がらない保証はありません。しかし回答者からは、そんなに悲観する必要がないという声が相次いでいます。

私の周りも年収上がっている人の方が多いですよ。現状維持でいいなら、履歴書に同額を記載すればいいです」

「オレの場合はまさに『来てください』だったから、最低ラインが現状維持で、さらに入社後実力を見せつけてアップさせたよ」

「御社の規定に従う」だけでいいのか

広告代理店に勤める32歳の回答者さんは「転職の際の年収交渉にはコツが要ります」と胸を張ります。その方法とは、まずは前職の年収を提示して「御社の規定に基づいてご判断いただけたらと思います」と言えばいいのだそうです。

「私の経験上、どこの企業も自分の希望年収よりも高い金額でオファーを出してきます。そのため、希望年収を伝えてしまうと損することが多いのです」

企業サイトの中途採用の募集要項にも「経験実績、前職給与を考慮の上、当社規定により決定します」と書かれていることが多いです。最終的には先方の相場で決まるとすれば、あまり図々しく振る舞わない方がいいのかもしれません。

とはいえ、現状維持の場合にはそれでよいとして、あわよくば年収アップをしたいと考えている人は、先方任せでいいのでしょうか? 「お、お買い得じゃん」と思われて、据え置きにされてしまうケースの方が多いのではないでしょうか。

年収を上げすぎてしまうリスクも

キャリコネ「転職ガイド」の「年収アップに役立つ8つの面接交渉術」によると、転職で年収を上げた人々の多くは「積極的な交渉」をしているといいます。そして交渉ポイントの例をして、次の8つをあげています。

  • Point 1 年収交渉は面接が進んでから切り出す
  • Point 2 年齢・スキル・経験から年収相場を聞きだす
  • Point 3 現在の年収では満足できないことをロジカルに説明
  • Point 4 「年収の希望金額はありますか?」はチャンス!
  • Point 5 最低ラインの年収額を決めておく
  • Point 6 現年収にウソをつくのはNG!
  • Point 7 入社時点の年収アップが難しそうなら、入社後の昇給を狙う!
  • Point 8 転職エージェントを活用する

年収アップに役立つ8つの面接交渉術 | 転職ガイド | 転職・就職に役立つ情報サイト キャリコネIcon outbound

https://careerconnection.jp/job/guide/1386.html

面接の場で年収アップの交渉はなかなかしづらいもの。しかし転職で年収を上げた人々の多くは積極的な交渉をしています。この項目では転職の際に使える年収アップの交渉ポイントを紹介します。 | 転職ガイド | キャリコネ

詳しくはリンク先を見ていただくとして、特に「年収相場」を聞き出すことは、交渉を有利にする上で必要になる情報ではないでしょうか。入社後に昇給の見込みがあるのかということを確認するためにも、欠かせないことに思えます。

このほか、「転職エージェントを活用する」という手段も紹介されています。確かにエージェントは、その会社の相場を知っている場合が多いし、仲介手数料を得るために年収アップのためのアドバイスをくれるかもしれません。

年収を下げてでもしたい転職がある

ただ、無理に年収をアップして期待を高めすぎると、入社してから「大したことないな」「この働きじゃあ高すぎる」と思われて、年収を下げられたり、退職勧奨されたりするおそれもあります。あまり欲張りすぎるのも考えもの。悩ましいところです。

また、新しいスキルを身につけられる「キャリアチェンジ」を重視し、年収を下げてでも転職するという道もあることを忘れてはなりません。企業口コミサイト「キャリコネ」には、年収500万円を480万円に下げてカカクコムに転職した33歳男性の転職成功例がありました。

面接官の質問:Railsの経験がないのに応募してきた理由はなんですか?

自分の回答:Railsは多くのプロダクトに採用されており、エンジニアとしての価値を高められる環境に身を置きたかったから。またRails経験はないが、これまでもプロジェクトが変わるたびに言語やフレームワークの変化にキャッチアップしてきた経験があるため。

この記事の執筆者

ネットのお悩み相談をウォッチするコラムニスト。


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