フロイント産業ってどんな会社?
フロイント産業株式会社(6312)(以下、フロイント産業)は、1964年に医薬品用の「自動フィルムコーティング装置」と、その装置に使用する「フィルムコーティング液(胃溶性・腸溶性)」を開発して設立されました。当時、医薬品の造粒は手作業で行われていましたが、同社は自動化を試みてこれに成功。医薬品の造粒・コーティング装置では、現在国内トップシェアを誇り、世界の3強にも数えられています。
同社は長年、事業モデルについて、機械を「ペン」、化成品を「インク」に例えてきました。顧客に「書く」という価値を提供するためには、片方だけでは不十分との考えから、機械と化成品の両方を事業の軸としています。機械と化成品は技術基盤や営業スタイルが違い、両立が困難なことから、他社は簡単には参入できません。同社は1つの企業グループで、装置・化成品の両方を事業化しているという、他にはないユニークな研究開発型企業なのです。
近年、同社は自社の事業モデルについて、「ハードとソフト」に例えています。
これは、医薬品製造装置・化成品という互いに必要な製品群(ハード)を研究開発することが、錠剤・顆粒剤などの製剤技術(ソフト)の領域に発展した、という考え方です。
フロイント産業は、「ペンとインク」「ハードとソフト」の2つのビジネスモデルによる基盤技術のもと、競合他社との差別化を図っています。
そして国内外に5社のグループ会社があり、グローバル市場に対してユニークな製品を提供しています。
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