明日のテンバガーを探せ!木村化工機【6378】
東証スタンダード市場上場の木村化工機株式会社(6378)(以下、木村化工機)は、化学プラント設備・機器の建設工事やメンテナンス、化学装置や各種プラント、原子力を含むエネルギー・環境関連機器の開発、設計・製造・据付・試運転・メンテナンスなどを手掛ける会社です。時価総額は142億9,600万円、予想PERは14.82倍、PBRは0.94倍(2022年10月4日取材時点)でした。
木村化工機ってどんな会社?
木村化工機は、化学プラントの設計・製作・据付、保守、原発関連機器製作を行う会社です。
1924年の創業当初は、鉛工事の請負と硬鉛製機器の製造を行っていました。その後、化学機械用各種装置を手掛けるようになり、1956年には原子力利用関係機器・装置の設計や製作も行うようになりました。
1971年に東証1部、2022年からは東証スタンダード市場に上場しています。
同社の顧客は化学、石油、鉄鋼、半導体、薬品、食品、繊維などと業界が幅広いのが特長で、顧客ごとに装置の開発・設計・製作・据付とメンテナンスを行っています。
木村化工機は、化学装置やプラントのエンジニアリングにおいて、蒸発・蒸留の技術に強みがあります。
近年SDGsへの対応が求められ、化学産業ではエネルギー消費の大きい蒸発・蒸留の省エネ化が課題となる中、同社は2017年に「省エネ型ヒートポンプ式蒸留装置」が省エネ大賞と経済産業大臣賞を受賞。2018年には、環境大臣表彰を受けました。
2019年には、ランニングコストを従来の6分の1に抑えた「省エネ型汎用ヒートポンプ式アンモニア回収装置」の開発に成功しています。
また、2021年にはCO2の大幅削減と省エネを実現する蒸発装置「省エネ型ヒートポンプ式低温蒸発装置」を発表するなど、業界トップクラスの省エネ技術を保有しています。
さらに、核燃料輸送容器、核燃料濃縮関連機器、放射性廃棄物処理装置などの装置・機器に加え、電極式大型電機ボイラ、尿素水噴霧式脱硝装置といった環境配慮型の製品も提供。この部門では、連結子会社のフォレコ株式会社が製品の製造と工事、販売を行っています。
同社は今後も、エネルギーや環境問題への対応技術を駆使した社会貢献性の高い設備・装置を提供していく方針です。
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