一正蒲鉾ってどんな会社?
東証プライム市場上場の一正蒲鉾株式会社(2904)(以下、一正蒲鉾)は1965年に設立された会社で、創業当時は新潟蒲鉾という社名でした。
翌年に現社名に変更し、地元新潟県のほか北海道や滋賀県に工場を建設。1990年には冷蔵倉庫業を行うイチマサ冷蔵を設立するなど、事業を拡大してきました。2004年にJASDAQに上場、2014年に東証二部に市場変更後、同年に東証一部に銘柄指定され、2022年4月には東証プライム市場に移行しています。
2012年に中国、2015年にはインドネシアにも進出。なお、中国に関しては2021年に撤退しています。
同社は水産練製品・惣菜事業、きのこ事業、その他の3つの事業を展開しています。
その他の事業は運送事業と倉庫事業で、連結子会社のイチマサ冷蔵が手掛けています。
一正蒲鉾の主力は水産練製品・惣菜事業です。
水産練り製品では業界第2位のシェアを誇るなど、かまぼこなど魚のすり身を主原料とする水産練製品に強みがあります。主力製品は1978年発売のカニカマで、現在はカニカマではトップシェアを獲得するまでになっています。
また、第2の柱として育てるべく1996年から開始したきのこ事業は、現在はマイタケに特化した生産に加え、まいたけを使用したサプリメントも開発しています。2022年4月には期間限定で、ビタミンDを豊富に含む新品種「クリーム色のまいたけ 希(き)なり」を発売するなど、「食べる健康」としての科学的なバックボーンを持った付加価値型まいたけの開発・生産を今後進める方針です。
また、最近では新たな取り組みとして、マルハニチロやインテグリカルチャーと培養魚肉の共同研究開発を進めることを発表。
持続可能な次世代の魚肉タンパクの商業化生産と食品加工を目指すとしています。
食品バイオ企業としての取り組みを行うことで、今後、サステナブルな資源開発や新たな価値創造に貢献したい考えです。
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