明日のテンバガーを探せ!テラプローブ【6627】
東証スタンダード市場上場の株式会社テラプローブ(6627)(以下、テラプローブ)は、ハイテク機器に使用される半導体のテストを専門に行う企業です。時価総額は162億2,600万円、また、予想PERは6.00倍、PBRは0.54倍(2022年11月30日取材)でした。
テラプローブってどんな会社?
テラプローブは、2005年にエルピーダメモリ(現・マイクロンメモリ ジャパン)の半導体テスト部門が分社独立し、アドバンテスト、Powertech Techology Inc.(以下PTI)等が出資して誕生した会社です。当初はエルピーダメモリのウエハテスト受注が主力でしたが、その後、他社のウエハテスト事業も手掛けるようになりました。
2006年にはファイナルテスト事業も手掛け、2010年に東証マザーズに上場。2017年に台湾の世界第5位のOSAT(半導体組立・テスト受託サービスを手掛ける企業)であるPTIの連結子会社になりました。2021年5月に東証第二部に市場変更後、2022年4月に東証スタンダードに市場移行しています。
テラプローブでは、メモリやCPU等の半導体や集積回路、カメラ用の画像センサなどの制御の確認や、設計通りにできているか等のテストを同社と海外連結子会社のTeraPower Techology Inc.(以下TPW)とで行い、顧客ごとに違うチェックの基準を合わせるため、最新鋭の検査機器を揃えて対応しています。
同社は今後、自動車の電動化に伴い需要が拡大するとみられる車載分野のテスト受託に注力し、AI、5G、センサ等の先端製品に対し、成長分野を開拓する方針です。
安定的な収益構造の構築と強化を掲げ、車載向けテストの売上高比率を日本国内50%、TPWの拠点である台湾で40%を目標にしています。
2022年8月には、テスト需要増加を見込み、TPWの将来の購入を前提に親会社のPTIから工場の建物と土地を賃借(2024年度中生産開始予定)するなど、積極的に事業を展開しています。
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