平和ってどんな会社?
東証プライム市場上場の株式会社平和(6412)(以下、平和)は、パチンコやパチスロといった遊技機の開発・製造・販売の他、ゴルフ場の保有と運営を行っています。
平和の前身は1949年に創立の平和商会です。メダル式・パチンコ機の製造・販売を手掛けた後、1956年に製造部門「コミック商会」、営業部門「平和物産」として再スタートしました。
1960年にコミック商会と平和物産を統合して東和工業を設立し、1964年には商号を平和工業に変更すると、全国に支店や出張所を開設し、事業を拡大。
1981年には「羽モノ」の元祖といわれるゼロタイガーが全国的なブームになるなど、様々な人気機種を世に送り出してきました。
2007年に資本提携を進めてきた競合のオリンピアを子会社化、2011年にはPGMホールディングスを子会社化し、ゴルフ事業に参入しています。
同社の事業は、創業時から続くパチンコ機・パチスロ機の開発・製造・販売を手掛ける遊技機事業と、ゴルフ場の保有・運営を手掛けるゴルフ事業の2つです。
遊技機事業は同社と子会社2社が、ゴルフ事業は子会社2社が手掛けています。現在の主力はゴルフ事業です。
なお、同社は2017年に、カジノ事業に参入し、北海道北広島市のIR型カジノに2,000億円を投資することを発表しました。
子会社が保有する「札幌北広島ゴルフ倶楽部」の敷地を活用したIR型カジノ構想案を北広島市に提出したものの、北広島市は誘致検討を進めることが困難と回答。2019年11月に北海道はIR誘致を見送ることを表明しています。
ただ、北海道が誘致を再検討する余地を残しているため、再びIR誘致の動きが出てくれば、平和がカジノ事業に本格参入する可能性も考えられるでしょう。
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