シップヘルスケアホールディングスってどんな会社?
東証プライム市場上場のシップヘルスケアホールディングス株式会社(3360)(以下、シップヘルスケアホールディングス)は、医療機器や医療設備の一括販売・コンサルティングのほか、調剤薬局や介護付き有料老人ホームの運営を行っています。
シップヘルスケアホールディングスの前身は1992年創業のグリーンホスピタルサプライです。医療や保健、福祉、介護、サービスの分野に特化した企業として、当初は医療機器や医療設備のトータルパックプロデュース事業を中心としてスタートしました。その後、調剤薬局事業やライフケア事業も展開し、2005年に東証2部に上場しました。
2009年にはシップヘルスケアホールディングス株式会社として持株会社体制となりました。これまでは国内を中心として事業を展開していましたが、2014年にバングラデシュの現地病院と提携し、海外進出を果たしました。
同社グループの事業は、トータルパックプロデュース事業、ライフケア事業、メディカルサプライ事業、調剤薬局事業、ヘルスケアサービス事業に分かれています。
トータルパックプロデュース事業では、医療機関の新設・移転、増改築の際に必要となる、企画運営や医療機器や設備の一括販売、リース、建設工事などのサービスを提供しています。同社グループは、医療機関関係者に対して、コンサルティングや商社、メーカー、ITシステム(電子カルテなど)といった役割を一括で担っています。同社グループがプロデュースに携わった事例としては、北里大学病院や佐久医療センター、伊勢赤十字病院、小倉記念病院があります。
ライフケア事業では、近い将来に超高齢化社会が進むとされているなかで、老人ホームやグループの開設・運営を通して食事サービスなどの高品質かつ付加価値のあるサービスを提供しています。長年同社グループが展開していたトータルパックプロデュース事業で培ったノウハウが活かされています。
メディカルサプライ事業では、医療施設に対して診察材料や医療用消耗品を提供しています。在庫をデータで管理して使用した分だけ補充する「院外SPDシステム」と、同社グループのスタッフが調達業務を院内で代行する「院内SPDシステム」といった独自のシステムがあります。また、同社グループ内の会社同士のシナジーが強化されているため、メディカルサプライ提供時の基盤が強固かつ安定しています。
調剤薬局事業では、病院の周辺や医療モールでの調剤薬局の運営を展開しています。顧客からの信頼を目指し、薬剤師やスタッフの採用や研修に力を入れています。また、自身で薬局に来れない顧客に対する在宅訪問も行っています。
ヘルスケアサービス事業では、国内外での医療・介護の連携や運営の支援、医療・福祉サービスを展開しています。例えば、医療法人の事業継承支援や、病院再生ビジネス、他にはヘルスケア専門上場リートなど、これまで同社グループが培った医療関係のノウハウを、異なる業種とコラボレーションすることで新たなビジネスを生み出しています。また、日本の高度な医療技術やサービスを世界に展開すべく、アジアの新興国を中心に病院新設や運営を行っています。
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