ウイン・パートナーズ株式会社ってどんな会社?
東証プライム市場上場のウイン・パートナーズ株式会社(以下、ウイン・パートナーズ)は、2013年に医療機器商社の株式会社ウイン・インターナショナルとテスコ株式会社が経営統合したことで設立された持株会社です。
株式会社ウイン・インターナショナルは、1983年に創業された医療機器専門商社です。心臓カテーテル関連製品のトップディーラーであり、医療機器販売を中心に、医療施設の運営コンサルティングを行っています。
また、テスコ株式会社は1973年創業の医療機器専門商社です。東北地方を中心に医療機器販売に注力していました。特に金属ステント留置や不整脈症例での実績があり、地方医療を支えています。また、これまでの事業で培った専門性を活かし、大学病院の研究サポートも行っています。
ウイン・パートナーズでは、患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を推進しており、低侵襲治療と呼ばれる検査や治療において身体的負担を軽減させる療法に特化した医療機器の販売を行っています。
同社で取り扱っている主な製品は下記です。
PCI製品(虚血性心疾患関連)は、同社が取り扱う製品のなかでも国内トップシェアを誇ります。PCI製品とは、心筋梗塞や狭心症の低侵襲治療に用いられ、皮膚から、血管内にカテーテルを挿入することによって狭くなった血管を広げ、血流を回復させて心疾患を治療します。
CRS製品(心臓律動管理関連)は、不整脈を治療するペースメーカーやAED機能を搭載した植込型除細動器(ICD)や両室ペーシング機能付き植込型除細動器(CRTD)を指します。心臓の収縮リズムの異常を検知した際に電気刺激を与え、症状を抑える機能を果たします。なお、ICD、CRTDは、命に関わる症状が出た際に電気ショックで発作を抑えることができます。
CVS製品(心臓血管外科関連)は、大動脈瘤などの血管や心臓そのものに生じる疾患を外科的に治療する医療機器です。そのなかでも大動脈瘤を治療するステントグラフトは、足の付け根からカテーテルを挿入することでステント(金属)が付いた人工血管を患部に運んで、大動脈瘤への血流を遮り、破裂を防ぎます。また、従来の治療方法に比べて身体的負担が少ないため、普及が進んでいます。
PPI(末梢血管疾患関連)製品は、閉塞性動脈硬化症や、脳外科治療で利用される医療機器です。皮膚から血管内にカテーテルを挿入し、狭くなった四肢などの血管を押し広げ、血流を回復させます。また、脳外科治療で利用される塞栓用コイルは、カテーテルに収納した状態で患部まで運び、脳動脈瘤内に詰めて破裂を防ぎます。
DMS(糖尿病関連)製品の代表はインスリンポンプです。インスリンポンプとは、24時間を通じて、糖尿病治療で必要なインスリンを皮下に注入する携帯型のコンピューター制御の小型機器です。欧米では普及しているものの、日本では導入が遅れています。
また、同社は医療施設支援としても医療機器を販売しています。検査や治療を行うための機器であるMRIやX線撮影装置がその主製品です。
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