伝説のテンバガー企業!本田技研工業株式会社【7267】世界初の自動運転・カーナビを導入した企業

伝説のテンバガー企業!本田技研工業株式会社【7267】世界初の自動運転・カーナビを導入した企業

本田技研工業株式会社は、四輪自動車では世界7位を、二輪自動車では世界首位を誇り、2040年までの脱エンジン化を目標としています。 キャリコネ企業研究「リサコ」は、株式会社グローバルウェイが運営する理解が深まる企業研究メディアです。株式投資家向け記事の内容を確認するには会員登録が必要です。


本田技研工業株式会社ってどんな会社?

東証プライム市場上場の本田技研工業株式会社(以下、本田技研工業)は、1948年に本田宗一郎によって創業された自動車メーカーです。

1940年代の日本人の主な移動手段は自転車でしたが、本田宗一郎は旧陸軍が所有していた無線機の発電用エンジンをアイデアに自転車用補助エンジンに作り替えて販売しました。その商品が人気となり、宗一郎は自社製エンジンの製造を始めました。1947年にはA型エンジンが「Honda」と名された初めての製品として誕生しました。その後宗一郎は1948年に本田技研工業株式会社を浜松に創設し、最初は自転車用補助エンジンを中心に製造していました。

その後、農機用エンジンやバイク(二輪自動車)を始めとした製品を開発し、なかでも1958年に発売されたバイク「スーパーカブ」は、誰にでも乗りやすいと大ヒットしました。翌年にはアメリカにも進出し、高度経済成長期の最中には本格的に四輪自動車の製造に進出し、軽トラックやスポーツカーの製造も開始しました。創業当初より宗一郎は「オートバイづくりというものは、呉服や家具とは違って、人命という取り換えのきかないものを預っている」といった考えを持っており、まだ四輪自動車が誕生したばかりの頃、同社は安全な四輪自動車の製造を第一の目標としていました。

また、同時期に同社は日本初のロードサーキットである鈴鹿サーキットの誕生に携わりました。以前より同社のバイクは国際的なオートバイレースに出場しており、レース向けの商品も開発していました。なかでも宗一郎は「俺はレースをやるところが欲しいんだ。クルマはレースをやらなくては良くならない」という言葉を残しており、その後も日本初のF1マシンが1965年のF1メキシコグランプリで優勝するなど、「Honda」ブランドを世界に轟かせました。

1980年代には世界初のカーナビシステム「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」や、手の不自由な方の運転操作をサポートするフランツシステムを搭載した四輪自動車を日本初で販売しました。また、1980年代後半より小型航空機と航空機用エンジンも手がけるようになり、航空分野へ進出しています。

2002年には燃料電池自動車の世界初となるリース販売を実現させたほか、2015年には「HondaJet」とよばれる航空機がアメリカの連邦航空局による型式証明され、引き渡しが開始されました。「HondaJet」は1986年より開発されており、これまで同社が自動車分野で培った技術が30年にわたる研究の末、航空機にも応用されています。そして、2021年には世界初となる自動運転レベル3対応「レジェンド」が発売されました。

このように同社は、創業当初から二輪自動車(バイク)の生産を行っており、時代の変遷に伴って四輪自動車や航空機などと様々な輸送用機器を生産するようになりました。また、カーナビや自動運転を世界初で導入したことからも分かる通り、同社は創業より「人や社会の役に立ちたい」「人々の生活の可能性を拡げたい」といった人中心の思想を掲げています。

また、製品の特長ですが、同社では主にバイク(二輪自動車)、四輪自動車、パワープロダクツ、航空機を生産しています。

バイクは同社のものづくりの原点となる商品で、「需要のあるところで生産する」という理念のもと、各国や地域に根付いた生産を目標として累計4億台を世に送り出しています。また、近年では同社の環境にやさしい電気二輪車も人気となっており、バイクのリーディングカンパニーとして時代の変遷とともに開発・生産を進めています。


同社の四輪自動車の生産は1963年より始まりました。現在、同社の四輪自動車は130か国にて年間400万台近くが販売されています。「安心・ストレスフリー」な商品の製造をモットーに掲げるほか、2050年カーボンニュートラル社会の実現を目指したEVやハイブリッド車の適用拡大を進めています。また、2030年交通事故死者ゼロを目指し、全方位安全運転システムが導入開始されています。

各種作業用の商品(パワープロダクツ)では、歩行芝刈機やロボット草刈機などの優れた環境性能や高い静粛性能を兼ね備えた製品を生産・販売しています。全世界で年間600万台販売されており、各種作業機械の動力源として高い支持を得ています。

航空機および航空機エンジンは、1986年より開発開始されました。2003年には、100%自社設計のエンジンを搭載した「HondaJet 技術実証機」の初飛行に成功したほか、ゼネラル・エレクトリック(GE)とのエンジンの共同開発・事業化を目的とした会社「ホンダ エアロ インク」も設立しています。「HondaJet」は開発を重ねながら航続距離や性能を高めつつあります。また、美しくユニークな機体デザインや、優れた燃費性能と高い飛行性能などが評価され、、2017年から5年連続で超小型ビジネスジェット機カテゴリーにおいてデリバリー数1位を記録しています。

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