【面接対策】東急不動産の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】東急不動産の中途採用面接では何を聞かれるのか

東急グループの一社であり、大手総合不動産会社である東急不動産。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


東急不動産の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

東急不動産は、1918年設立の田園都市株式会社を起源とし、1953年に東急不動産株式会社として設立されました。東急不動産ホールディングスの中核企業として、都市事業・住宅事業・海外事業などを展開しています。

同社の社風について、社員から寄せられる口コミを見てみると、「トップダウンというより、ボトムアップ」「完全なボトムアップ型企業」との声が目立ち、「風通しがいい」「チームワークが良い」文化が根付いていることが分かります。デベロッパー全般として当てはまることではありますが、「組織自体が大きくない」ため、「少人数で大型プロジェクトを複数進める」ことから「若手のうちからどんどん仕事を任せてもらえる」「若手から責任ある業務やプロジェクトを任される」と、仕事に対して高いモチベーションを持ち、さらに自分自身の成長を実感できる環境があることが分かります。

若手のうちから活躍できる環境ゆえ、「新しいことにチャレンジしやすい土壌」があることも同社の特徴の一つ。「自分の意見がいいやすい」ため、自身のキャリアについても「希望をはっきり伝えられる」「声を挙げれば意見が通ることが多い」そうです。

「風通しのよいボトムアップの風土の中、一人ひとりが責任とやりがいを持って新しいチャレンジに取り組む」、こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

同社の職種は、大きく「総合職」と「業務職」の2つに分類されています。「総合職」は事業全体をプロデュースするゼネラリストポジション、「業務職」は総合職と協業しつつ、プロジェクト推進やそのサポートを担うポジションです。
キャリア採用もその2つの職種別に窓口が用意されていますが、募集時期に違いがあり、総合職は随時応募を受け付けていますが、業務職は4月と10月の年2回募集がかけられます。

選考プロセスについては、いずれの職種についても共通で、WEBエントリーの後、書類選考・適性検査を受け、その後3回の面接が行われます。応募者の口コミによると、面接官は、「一次面接はリーダークラス、二次面接は部長クラス、最終面接は役員クラス」だったとのことです。

面接内容の傾向は?

同社の面接は、雰囲気としては「非常に和やか」「リラックスした雰囲気」ではありますが、一方で質問内容については「渋谷をどんな街にしたいですか」「沿線のブランド価値向上のために何ができますか」と、事業内容について具体的な見解を求められます。「即戦力して何ができるのか」という観点で確認をするため、「こちらの発言をじっくりと聞いてくるスタイル」がとられているようです。

また、同業他社との違い、「東急不動産でなければならない理由」を求められることも特徴です。「三菱地所や三井不動産にはない部分をしっかり押さえておかないと厳しい」と応募者は語っています。

東急不動産の面接攻略法(面接対策)

東急不動産の東急不動産ホールディングスグループ理念を理解した上で自己分析をする

~東急不動産ホールディングスグループ理念~
●ありたい姿
価値を創造し続ける 企業グループへ
私たちは、事業活動を通じて社会課題を解決し、ステークホルダーとともに、サステナブルな社会と成長をめざします。
魅力あふれる多彩なライフスタイルの創造を通じて、誰もが自分らしく、いきいきと輝ける未来を実現します。

●社会との約束
私たちは、あらゆるステークホルダーの満足度の総和が
企業価値になると考えます
お客さま / グループ従業員 / ビジネスパートナー / 地域社会 / 株主・投資家 / 未来社会

●創業の精神
「挑戦するDNA」

東急不動産の面接を受ける前に、東急不動産ホールディングスグループ理念を理解しておきましょう。

上記の理念の内容、ありたい姿・社会との約束・創業の精神の内容をしっかりと理解し、共感したうえで、これに沿った自己分析・過去のエピソードを整理することは、有効な自己PRにつながります。

特に、創業の精神については、「新しいことにチャレンジする」社風ということもあり、同社で最重要視されているポイントであると考えられます。この点を踏まえ、過去のエピソードを以下のような切り口で整理してみましょう。
・これまで新しいチャレンジに取り組んできたこと
・それを実現するために、周囲(=ステークホルダー)を巻き込み、全員の価値が最大化するために工夫してきたこと

「なぜ東急不動産か」をはっきりさせるためには他社研究が必要

中途採用面接で頻出する質問のひとつに「なぜ当社なのか」という問いかけがあります。この質問では、その企業をどのように理解しているかはもちろん、同業他社との違いを分析できているかを面接官は探ろうとしています。

面接官に対して説得力のある回答を示すためには、他社研究をすることが必要です。他社と比較することで、東急不動産の特色・強みが浮き彫りになります。大手デベロッパーである以下の競合他社についても研究しておきましょう。

  • 三井不動産株式会社
  • 飯田グループホールディングス
  • 三菱地所株式会社
  • 住友不動産株式会社

東急不動産の採用面接で実際に聞かれた質問内容

東急不動産が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。東急不動産の場合「風通しのよいボトムアップの風土の中、一人ひとりが責任とやりがいを持って新しいチャレンジに取り組む」社風を意識して、「すべてのステークホルダーの価値を最大化することを念頭におき、新たな価値を創造できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[20代後半・女性/企画営業] 【結果:面接中止】

質問

今までの業務をどう活かせるのか?

回答

他業種からの転職だったため、かなり聞かれた…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】

質問

渋谷をどんな街にしたいですか?

回答

面接官は優しい方だったが、質問内容はかなり厳しい…(口コミの続きとアドバイスを見る

東急不動産の採用面接に向けて

東急不動産の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「風通しのよいボトムアップの風土の中、一人ひとりが責任とやりがいを持って新しいチャレンジに取り組む」社風を意識して、「すべてのステークホルダーの価値を最大化することを念頭におき、新たな価値を創造できる人材」であることを、過去のエピソードをもとにアピールする。

  • 東急不動産の東急不動産ホールディングスグループ理念に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜ東急不動産なのか」に対する答えを明確にしておく。


これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。