【面接対策】アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS)の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS)の中途採用面接では何を聞かれるのか

クラウドサービス市場において圧倒的なシェアを誇るアマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS)への転職。採用面接はかなり難易度の高いものだと言われています。また、外資系ならではの特徴もあるため、独自の対策が必要です。即戦力として、共に働く仲間として多角的に評価されることを踏まえ、AWSの実情に即した対策を行いましょう。


AWSの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

世界クラウド市場の3割のシェアを占め、クラウド界の絶対王者と称されるアマゾン ウェブ サービス ジャパン(以下、AWS)。アマゾンがオンラインストアで培ってきたクラウドコンピューティング技術を一般ユーザー向けに応用したのが始まりです。日本においては2009年からアマゾン データ サービス ジャパンとしてサービスを開始。短期間で急成長を遂げ、現在では多種多様な企業が同社のサービスを導入しています。

その社風はフラットでオープン。さまざまなバックグラウンドを持つ社員が、性別に関係なく活躍しています。多様な考え方が受け入れられ、新たなチャレンジにも寛容です。成果を問われ続けるという点はシビアである一方、家族との時間を大切にすることも尊重されるなど、社員のオーナーシップを尊重する風土だと言えるでしょう。

また、課題解決に向けて主体的に取り組むことを通じ、自身がスピード感を持って成長していることを実感する社員が多いといいます。定量的な評価、定期的かつ継続的なレビューなども、社員の成長を後押ししているようです。

同社の面接では、こうした社風にフィットするかどうかが極めて重要な要素となります。フラットな社風のなかでリーダーとして挑み続ける意欲を伝えられるよう、具体的なエピソードを用意して臨みましょう。

選考は何次まで?

基本的な選考プロセスは以下のとおりです。

1)応募
2)書類選考
3)1次選考(1回または複数回の面接)
4)最終選考(複数回の面接)
5)オファー面談

選考に要する期間は、通常1カ月程度です。

応募書類の言語は日本語・英語どちらも可となっていますが、ビジネスレベル以上の英語力を必要とされるポジションの場合には英語による書類作成が必要です。書類選考を通過した場合にメールで連絡が届きます。

また、技術職の選考では、書類選考と1次選考の間に技術テストがおこなわれる場合があります。

海外や遠方在住の場合には、電話もしくはオンラインによる面接も可能です。対応はポジションによって異なる場合がありますので注意してください。

現在、「AWS ジャパンキャリア採用ページ」には数多くの求人が掲載されています。ポジションによってはエージェント経由での応募ができないものもありますので、まずは同社の採用ページで状況を確認しましょう。

面接内容の傾向は?

同社ではあらゆる面においてデータが重視されます。それは面接においても例外ではなく、面接経験者からも「全てにおいて定量的な内容で問われた」という口コミが寄せられています。定量的な根拠を提示した上で、仮説思考で論じられるかどうかは極めて重要なポイントでしょう。

「いままで一番苦労したこと」というような一般的な質問であっても、そこから得た示唆にまで踏み込んで語る必要があります。日頃から、物事に対して「なぜ?」という視点を持ち、論理的に思考できる人が求められていると言えそうです。

面接は1~2名の面接官にて約1時間おこなわれます。口コミ情報によると、こうした面接を「1日に3回程実施する」とのこと。面接対策をおこなうと同時に、ハードな面接を乗り切るタフさが要求されるでしょう。

最終的には、AWSの企業文化に合致しているかどうかが重視されますので、後述する行動指針をおさえておくことが不可欠です。

AWSの面接攻略法(面接対策)

AWSの「Our Leadership Principles」を理解した上で自己分析をする

AWSの面接を受ける前に、行動指針「Our Leadership Principles」を理解しておきましょう。

同社の組織風土の礎になっているのが、「地球上で最もお客様を大切にする企業」というアマゾンの企業理念と、「Our Leadership Principles(以下、OLP)」と題した世界共通の行動指針です。

AWS コーポレートサイトより

OLPで一貫して伝えているのは、「アマゾンでは全員がリーダー」だということです。それはポジションに関係ありません。「Customer Obsession」「Ownership」「Invent and Simplify」をはじめとした14の信条にもとづき、日々の活動において一人ひとりがリーダーシップを発揮することが重要とされています。

そのなかでも、「Customer Obsession」は特に重要視され、あらゆる場面で意思決定のよりどころとなっているようです。例えば、会議の場では「それは、Customer Obsessionの点で正しいのか」というように議論されるなど、単なる標語にとどまらずに社員に浸透しています。このように、社員の行動や考え方がOLPに沿って判断されることにより、チームとしての価値を最大限に発揮できるのでしょう。

アマゾングループにとって、OLPに掲げられた資質は求める人材像そのものです。したがって、OLPについては必ず目を通し、自らの行動や考え方と一致するかどうかを確認する必要があります。面接官の印象に残る有益な面接にするためにも、OLPに対する理解を深めておくことが大切です。

「なぜAWSに転職したいのか」の明確化には他社研究を

面接では志望動機に加え、「なぜAWSなのか」という質問が出されます。面接官はこの質問を通して、「社風や理念について十分に理解しているか」「スキルや経験は生かせそうか」など、ミスマッチを防ぐための要素を見極めています。

この質問に明確に回答するためには、競合他社についての研究が非常に重要といえます。なぜなら、他社の経営スタイルや社風を理解することで、同社への理解がより深まるからです。特に、以下に挙げたクラウド界のBig4と称される企業については徹底的に研究をおこない、同社との違いを明らかにしておきましょう。

  • 日本マイクロソフト株式会社
  • 日本アイ・ビー・エム株式会社
  • グーグル合同会社

AWSの採用面接で実際に聞かれた質問内容

企業研究を通じて、同社の社風や求める人材像のイメージが具体的に湧いてきたのではないでしょうか。面接では、オープンでフラット、さらに社員のオーナーシップを尊重する社風のなかで、リーダーとして挑み続ける意欲を積極的にアピールしましょう。

ここからは面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接対策の総仕上げとして、これらの質問をされた場合にどう答えるかを、自分に置き換えて考えてみてください。

[20代後半・男性/ソフトウェア関連職] 【結果:最終面接で不採用】

質問

いままで一番苦労したこと

回答

実際に現職において経験した苦労したエピソードやそれをどう乗り越えたか…(口コミの続きとアドバイスを見る

[40代前半・男性/アカウントエクゼクティブ] 【結果:二次面接で不採用】

質問

全てにおいて定量的な内容で問われる

回答

顧客海外外販ビジネスを大きく伸ばす支援をした旨を説明…(口コミの続きとアドバイスを見る

AWSの採用面接に向けて

AWSの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

・社員のオーナーシップを尊重する社風のなかで、リーダーとして挑み続ける意欲を具体的なエピソードを交えて伝える。

・行動指針「Our Leadership Principles」を理解し、これに沿った自己分析をおこなうことで有益な自己PRにつなげる。

・競合他社についても研究し、「なぜAWSなのか」に対する答えを明確にしておく。


これらを意識しながら準備をすすめ、面接当日は論理的な回答を心かげてください。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

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