【面接対策】コニカミノルタの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】コニカミノルタの中途採用面接では何を聞かれるのか

カメラ関連事業で長年培った技術力を活かし、多彩な分野で事業展開するコニカミノルタへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、「個性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめ転職を成功させましょう。


コニカミノルタの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

2003年、コニカとミノルタの合併により誕生したコニカミノルタ。2006年にカメラ関連用品事業からは撤退したものの、長い歴史の中で培った高い技術力を活かし、オフィス関連事業やプロフェッショナルプリント事業をはじめとする幅広い領域で事業を展開しています。

口コミによると、その社風は穏やかで安定性重視。管理職に至るまでは年功序列に近い評価制度があり、仕事の出来不出来にかかわらず、著しく悪い扱いを受けることはないとのこと。その分、結果的に有能な人に業務量が偏ってしまうこともあるようです。「優秀な人は周りと差がつかないことを不満に感じている」という口コミも見られます。こうした安定性重視の評価制度が合うか合わないかは、個人の性格や働き方の方向性によるところが大きいと言えるでしょう。

穏やかな社員が多いことから職場の雰囲気も良いようです。社内イベントがあっても必要以上に親密な付き合いを強制されることはないため、「プライベートが守られている」という口コミも見受けられます。オンとオフをきっちり切り替えて仕事に取り組みたい人には適した環境でしょう。

また、コンプライアンスを重んじる企業風土のため、勤務時間管理が厳格な点、近年は女性が働きやすい制度が充実してきている点を評価する声が多く上がります。これらの点も、安定して長く働き続けたい人向きです。中途採用面接においては、こうした穏やかで安定性を重視するコニカミノルタの社風にフィットする人材かどうかを見極められます。

選考は何次まで?

コーポレートサイト内のキャリア採用情報ページによると、コニカミノルタの選考プロセスはコーポレートサイトよりエントリーし、書類選考通過後に適性検査を受験、合格者のみ面接に進む、というステップです。2回の面接に合格し、必要書類を提出した後、正式に内定が出る流れとなっています。

現在、コニカミノルタではソリューション営業職や画像・AIアルゴリズム開発者など、職種を指定して中途採用を行っています。応募しようとする職種でどのような人物像が期待されているのか考え、しっかりと対策することが必要です。また、募集職種は随時更新される可能性があるため、小まめにチェックしてみてください。希望する職種の募集がない場合でも、キャリア登録による応募を受け付けています。自身の希望に沿った応募スタイルを選ぶようにしましょう。

面接内容の傾向は?

口コミによると、一般的な質問を重ねる、中途採用面接としてはオーソドックスな形式であることが多いようです。自己分析と企業研究は綿密に行い、そのすり合わせから「志望動機」「入社後のビジョン」「目指す人物像」など、結果を項目ごとに整理しておきましょう。

面接そのものは和やかな雰囲気で進むようですが、質疑応答を通して、応募者の人柄や考え方を見ていると考えられます。雰囲気に流されずに質問の真意をとらえ、事前に整理した情報の中から論理的な回答を組み立てることが必要です。奇をてらった質問をされることは少ないため、事前に質疑応答のシミュレーションをしておくと対応しやすくなります。全体として整合性のとれた内容になっているか、といったチェックは怠りなく。

その他、「ライセンス契約で工夫した点・難しかった点は?」(法務職)と質問された人や、「部下が反対意見を言ったらどう対応するか?」と聞かれた人も。実際に仕事に取り組む際の対応能力を問われることもあるようです。業務上の困難やトラブルをどのように乗り越えてきたか、それを今後の業務でどう活かすつもりなのかを伝えられると好印象です。

コニカミノルタの面接攻略法(面接対策)

コニカミノルタの中期経営計画「SHINKA 2019」を理解した上で自己分析をする

コニカミノルタの面接を受ける前に、中期経営計画「SHINKA 2019」を理解しておきましょう。

コニカミノルタ 中期経営計画「SHINKA 2019」説明会資料より

大きな変革期を迎えているビジネスシーンにおいて、「課題提起型デジタルカンパニー」として、その変革を牽引する存在であろうとするコニカミノルタ。製品事業だけでなく、サービス・ソリューション面でも顧客に高い付加価値を提供することを目指します。企業に潜在する課題をクライアントよりも先に掘り当て、ソリューションを提案することで、顧客企業の価値向上、ひいては社会の「進化」に貢献する。これがコニカミノルタのビジョンであり、中期経営計画「SHINKA 2019」の軸です。

コニカミノルタ 中期経営計画「SHINKA 2019」説明会資料より

光学分野や画像分野のみならず、材料分野・微細加工分野でも高い技術力を持っていること、強固な顧客基盤を有することが強みのコニカミノルタ。これら4分野の技術を融合し、新しいデバイスやサービスを開発、世界で200万社を超える企業へと提供していく方針です。既に遺伝子診断の新サービスの提供を開始しており、バイオヘルスケア分野の増収に貢献する好調な滑り出しを見せています。

コニカミノルタ 中期経営計画「SHINKA 2019」説明会資料より

また、新規事業および現在成長中の事業が、次の中期経営計画では基盤事業となっていくよう、その収益力の向上にも取り組みます。前中期経営計画が多くの買収によって技術力と顧客基盤を強固なものにした「仕込み」の施策であったように、今中期経営計画もまた「もう一歩踏み込んだ仕込み」段階と言えます。

この中期経営計画の根底には、変化の著しい現代を成長のための好機ととらえ、自社と社会の進化のために常に前進しようとするコニカミノルタの姿勢が見られます。中期経営計画はもちろん、こうした経営方針もしっかりと理解しておくことが必要です。さらに「課題提起と課題解決のために積極的に働ける人材」であることをアピールできれば有利でしょう。

「なぜコニカミノルタに転職したいのか」の明確化には他社研究を

コニカミノルタの面接でよく聞かれる質問のひとつとして「なぜコニカミノルタか」というものがあります。志望動機を問うことで面接官は「入社後に何がやりたい(できる)のか」「これまでのキャリアをどう活かして当社に貢献するつもりなのか」といった、具体的で熱意ある回答を求めています。さらに「どれくらい当社のことを理解しているか」も併せてアピールすることができれば、入社への意気込みや、今後の仕事への意欲を面接官に理解してもらえる可能性は高くなります

業界理解や職種理解の枠を超えて、コニカミノルタという企業についてしっかりと理解する。そのためには、中期経営計画だけでなく、競合となりやすい企業の他社研究も行いましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • キヤノン株式会社
  • 株式会社リコー
  • セイコーエプソン株式会社

コニカミノルタの採用面接で実際に聞かれた質問内容

コニカミノルタが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。コニカミノルタの場合「穏やかで安定性重視の社風」を意識して、「社風になじみつつ、課題提起・課題解決のために努力を惜しまない人材」だと印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接対策の一環として、ぜひ質疑応答のシミュレーションをしてみてください。

[20代後半・女性/法務] 【結果:一次面接で不採用】

質問

ライセンス契約を結ぶ際に工夫した点・難しかった点は?

回答

直接の相手方だけでなく、間接的な当事者に対しても…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/研究開発] 【結果:一次面接で不採用】

質問

将来どのようなことをしたいのか?

回答

現在所属している企業で身に着けた知識・経験を…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/研究開発] 【結果:内定を辞退】

質問

あなたのなりたい人物像は?

回答

私は技術者として、誰かわからないことがあったときに、…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/研究開発] 【結果:入社】

質問

部下が反対意見を言ったときはどうしますか?

回答

感情的にならずに、事実やデータに基づいて、説明するように…(口コミの続きとアドバイスを見る

コニカミノルタの採用面接に向けて

コニカミノルタの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「穏やかで安定性重視の社風」を理解し、それに合致した行動がとれる人材であることをアピールする。

  • コニカミノルタの中期経営計画「SHINKA 2019」を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。

  • 競合他社についての理解を深め、「なぜコニカミノルタなのか」に対する答えを明確にしておく。
これら3点についてしっかりと自分の言葉で再構築し、面接当日は落ち着いてアピールをするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。