【面接対策】近鉄エクスプレス(KWE)の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】近鉄エクスプレス(KWE)の中途採用面接では何を聞かれるのか

日本を代表するフォワーダーとして、航空・海上フォワーディング事業を基軸に展開する近鉄エクスプレス(KWE)への転職。採用面接では、仕事への取り組み方やこれまでの具体的な成果のほか、書類だけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので、しっかり対策をして臨みましょう。


KWEの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

航空貨物輸送に加え、海上貨物輸送、ロジスティクスまでをワンストップで提供する近鉄エクスプレス(以下、KWE)。2015年にはシンガポールのAPLロジスティクス(APLL)社を子会社化し、世界46カ国のグローバルネットワークで世界中の顧客の国際物流を支えています。

国際物流の世界はスピードが命。同社の口コミにも、「非常にスピードが求められる業務」「『走りながら考えろ』とよく耳にする」「常に時間との戦いでゆっくり考えている暇はあまりない」といったコメントが並んでいます。世界中の取引を扱うことから、急なトラブル対応を迫られる場面も多いといいますが、それがやりがいにもつながっているとのこと。平日の多忙さは否めないものの、有給や夏休みなどはしっかり取得でき、オンとオフの切り替えがはっきりしているようです。

また、「若いうちからさまざまな経験を積めるため、少々ハードな環境でも成長したい人にはぴったりの会社」「海外勤務を経験したい意思があるなら、絶対におすすめ」「国際物流のためルーティンな仕事はなく、毎日変化に富んでいる」といった声が聞かれ、目的意識を高く持つ人にとっては、成長を期待できる環境です。かつての体育会系の社風は薄れ、「上下関係の堅苦しさはなく、風通しのよい雰囲気」「人間関係は非常に良好」といった声も多く聞かれました。

KWEの採用面接では、オープンでグローバルな社風にマッチするかどうか、そして、そのような環境の中でスピード感を持って仕事に取り組める人材であるかが見極められます。同社の社風を意識した上で自己分析をすすめてみましょう。

選考は何次まで?

2020年5月現在、コーポレートサイトで募集されているのは新卒採用のみです。中途採用についてはエージェントや求人サイト経由での募集となっていますので、キャリコネなどで情報を確認してください。

選考プロセスはエージェントによって異なる場合もありますが、一般的には書類選考を経て、複数回の面接がおこなわれます。新卒採用の場合には適性検査があるため、中途採用の場合も実施されると想定して対策をしておきましょう。

なお、同社の職種は、海外転勤や複数の職種を経験する「グローバルスタッフ」と、勤務地域や職種を限定した「プロスタッフ」に大別されます。自分のキャリアビジョンや家族の状況などを踏まえて決める必要があります。

面接内容の傾向は?

意表をつくような質問は少なく、一般的に中途採用面接で聞かれる内容が中心です。「志望動機」「転職理由」「これまでの経歴と成果」「キャリアビジョン」については、あらかじめ考えを整理しておくことで的確に答えることができるでしょう。

同社では、部署によって濃淡はあるものの、英語力を必要とされることが多くなっています。そのため、自分の英語力を端的に伝えられるようにしておくとよいでしょう。また、フォワーダーに対する理解度も問われますので、業界動向も含めて、企業研究は入念におこなっておきたいところです。

さらに大切なのが、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうかです。チームワークを大切にする同社の面接官は、やる気に満ちあふれ、気持ちの良いコミュニケーションを取れる人と一緒に働きたいと思うのではないでしょうか。内定を勝ち取った先輩社員も、「何より『やりたい』という強い気持ちを伝えるのが大切」と振り返っています。たとえ、うまく答えられなかったとしても、熱意を伝えることだけは忘れないようにしましょう。

KWEの面接攻略法(面接対策)

KWEの長期ビジョンならびに中期経営計画を理解した上で自己分析をする

面接の前に、KWEの中長期的な方向性を把握しておきましょう。

同社では、「日本発祥のグローバル企業 ~Global Top10 Solution Partner〜」という長期ビジョンを掲げ、グループ全体の将来的な営業収益を1兆円としました。それに向けた中期経営計画(2019~2021年度)では、コアビジネスへの集中による事業規模拡大を通じて、営業収益7200億円を目指す方針です。同時に、欧米メガフォーワーダーと戦うために物量拡大を目指し、航空貨物物量80万トン、海上貨物物量90万TEUという目標を掲げています。

近鉄エクスプレス 中期経営計画資料より

近鉄エクスプレス 中期経営計画資料より

具体的には、グループガバナンスの強化、グローバル人材の育成強化、次世代ITの企画・導入、財務健全性の向上によって、経営基盤を強化するとしています。また、営業面では、「顧客基盤の拡充」「品目別営業戦略の推進」「アジア域内およびアジア発着物量の拡大」「未開拓市場のマーケティング」を基本戦略としました。なかでも、将来にわたり会社の財産となるコーポレート・アカウントの開拓によって、顧客基盤を拡充していきたい考えです。オペレーション戦略としては、「スケールメリットを活かした原価削減」と「オペレーション効率の向上」を掲げています。

さらに、IT関連、物流施設関連、事務所関連、車輌関連、M&A等に、3年間で総額250億円の投資をおこなう予定です。

こうした戦略は採用や人材育成方針にも大きく関わってきます。長期ビジョンと中期経営計画を十分に理解した上で、同社の成長に貢献できる人材であることをアピールしましょう。

「なぜ近鉄エクスプレスに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

中途面接にあたっては、「なぜKWEか」という質問に対して明確に回答することが重要です。面接官は回答を通じて、「入社後に何をやりたいのか」「それがKWEで可能なのか」といったことに加え、「KWEについてどの程度理解しているか」を確認しています。面接官を納得させる回答をするためには、同社について知ることはもちろん、他社との比較を通じて業界での位置づけも把握する必要があります。

他社研究の方法としては、自分なりの軸で業界マップを作ってみることもおすすめです。その上で、それぞれの事業規模や特徴をつかめば、同社のポジショニングや独自性がより鮮明に見えてくることでしょう。今回は、国内の大手物流企業として4社を挙げました。これを参考に、他社研究を進めてみてください。

  • 日本通運株式会社
  • 郵船ロジスティクス株式会社
  • ヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社
  • SGHグローバル・ジャパン株式会社

KWEの採用面接で実際に聞かれた質問内容

KWEが目指している方向性、求める人材像が具体的になってきたのではないでしょうか。国際総合物流企業として、航空貨物輸送、海上貨物輸送、ロジスティクスまでをワンストップで提供するKWE。スピード感あふれる国際物流の仕事は、一般消費者からは見えにくいものの、世界中の産業を陰で支える重要なものです。世界46カ国にネットワークを持つ同社では、本人のやる気次第で海外で活躍するチャンスもあります。オープンでグルーバルな社風の中で、使命感を持ちながら仕事に打ち込める人材だと印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことをおすすめします。

ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分に置き換えて面接シミュレーションをしながら、対策をすすめてください。

[20代前半・女性/代理店営業] 【結果:三次面接で不採用】

質問

なぜ当社なのか?

回答

物流の仕事に前々から興味があり、且つ貴社は…(口コミの続きとアドバイスを見る

[女性/営業企画] 【結果:入社】

質問

大学での専攻についてと希望した部署と専門が違う理由

回答

自分の趣味、特技、そして専門との関係を分析し納得して…(口コミの続きとアドバイスを見る

[10代後半・女性/人事] 【結果:内定を辞退】

質問

結婚した相手が地方勤務になったら仕事をどうするか

回答

その場所に支店があれば、異動願いを出してそこへついて…(口コミの続きとアドバイスを見る

KWEの採用面接に向けて

KWEの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • オープンでグローバルな社風の中で、スピード感を持って仕事に取り組める人材であることを熱意を持って伝える。

  • 長期ビジョンや中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRへとつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜKWEなのか」に対する答えを明確にしておく。


これらを参考に準備をすすめ、面接当日は自分の言葉で入社に対する熱意を伝えましょう。

事業部長クラスや本社部門など非公開のセグゼクティブ・ハイレイヤー求人、外資系や年収800万円以上のエンジニア・営業のハイクラス求人への転職を確実に成功させたい方はグローバルウェイ・エージェントがお手伝いします(登録フォームに飛びます)。費用は一切かかりません。よろしければぜひご相談ください。

グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。

「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者