【面接対策】神奈川中央交通の中途採用面接では何を聞かれるのか

一般旅客自動車運送事業を主軸とし、不動産・ホテル・飲食など、さまざまな事業を手がける神奈川中央交通（以下、神奈中）。神奈川県ほぼ全域で見かける黄色の路線バスが印象的な同社ですが、「グランドホテル神奈中」や「サーティワンアイスクリーム」「TSUTAYA」など多数の施設、店舗を営業しています。

路線バスについては利用者の減少による業績への影響が気がかりではあるものの、適切なリスクマネジメントによって収益力の向上を図っています。バスドライバーの口コミを見ると、「命をあずかっているという責任は大きいが、やりがいはある」「お客様のための気づかいを心がけて、お礼を言われた時は嬉しい」など、サービス業としての意識の高さがうかがえます。

一方では「運転手と管理職側でかなり隔たりがある」「過密なダイヤを組まれるので、なかなか休みがとれない」といった不満の声もあがっています。トップダウンの社風はグループ全体にあるようで、入社直後は戸惑う人もいるとのこと。事務職は不動産事業や事業企画の立案、自治体との協議など、地域とのつながりが大切な業務です。「毎年人事異動があり、さまざまな部署やグループ会社も経験してランクアップしていくような風潮」との口コミから、常に人材不足のリスクに備えた業務効率化を図っていると考えられます。

そのようなことから、地域社会において果たすべき役割に責任をもち、働くよろこびを感じられる人材が求められていると言えるでしょう。体育会系の精神力や礼儀正しさも重要なポイントとなるようです。

採用までの流れは、同社のホームページ「採用情報」に詳細が記されています。2020年6月現在、バスドライバー・一般事務職・整備士などの募集があり、選考フローは職種によって異なります。

●バスドライバー

●一般事務職

●整備士

口コミによると面接官は部長クラス・管理部門の2名であることが多く、内定までの期間は1～3ヶ月と、こちらも職種によって幅があるようです。また、応募に必要な各種免許や資格についても事前に確認が必要です。バスドライバーの大型自動車第二種運転免許取得には支援制度もありますが、その前に「免許証の累積違反点数が2点以下」という条件があります。採用情報ページの現場社員のインタビュー記事が充実しているので、応募の前にしっかり目を通しておきましょう。

同社の採用面接では、筆記試験や適性検査も重視されるようです。特にバスドライバーについては命をあずかる職種であるため、クリペリン検査が実施され、適性と判断された人のみ2次選考に進むことができます。クリペリン検査は能力と性格や行動の特徴を測定するもので、間違いのない作業ができるか、機転がきくか、強引な行動はないかなどを見極めるために重要視されているようです。

面接官については、「矢継ぎ早に質問をされ、まごついたり矛盾のある話をするとその点を質問された」「体力的にきついし、残業も多いことを念押しされた」など、圧迫感があるとの口コミが目立ちました。

トップダウンの社風で、和気あいあいとした雰囲気とは言えない職場だということを念頭において、面接にのぞむ必要があるかもしれません。しっかりとした意思をもって毅然とした態度で接することができれば、面接官に好印象をもたれるでしょう。

中途採用面接を受けるにあたり、中期経営計画を理解しておきましょう。

同社は2021年に創立100周年を迎えることから、2018年に「神奈中グループ中期経営計画（2018年度～2020年度）」を策定し、更なる成長を目指しています。

上記の文言を掲げ、一般旅客自動車運送事業においては以下のような取り組みをおこないます。

●海外からのお客さまへの事前の情報提供としてホームページの多言語対応
●ノンステップバス保有率 70％を実現
●次世代型ドライブレコーダーの導入
●自動走行システムの導入に向けた実証実験
●中距離高速バスの新規路線を開設

他の事業についてもさまざまな取り組みをおこなう計画です。この中期経営計画は東京オリンピック・パラリンピックに向けたものでもあり、2020年3月にその延期が決定したことで見直しされる可能性もあります。

地域の人々から頼りにされる企業として、幸せな暮らしの実現に貢献する同社。地域社会において果たすべき役割に責任をもち、働くよろこびを感じられる人材が求められるでしょう。他者の立場に立って心配りができることに加え、前向きさと責任感をアピールすると効果的です。

採用面接を受けるにあたっては、「なぜ神奈中に入社したいのか」を明確にしておくことが大切です。この質問では志望動機を問われると同時に、お客様に対するサービス精神や社会貢献の精神をもち合わせているかを見極められます。

同社について理解を深めるためには、競合他社の研究にも力を入れる必要があります。同社は神奈川県を中心とした首都圏において、一般旅客自動車運送事業や各種サービス業をおこなっています。路線バスの運行だけでなく、不動産・ホテル・飲食などの事業を手がけていることや、グループ企業においては多方面にわたって事業を展開していることが強みとなっています。以下のような企業と比較してみてください。

●小田急バス株式会社
●京王電鉄バス株式会社
●京成バス株式会社

企業研究や他社研究を通して、神奈中の社風や求める人物像が見えてきたのではないでしょうか。同社は100年の歴史をもつ、地域に根ざした企業です。トップダウンの社風の中でも受け身にならず、積極的に社会貢献に取り組む姿勢が評価されるでしょう。

また、命をあずかる業務でもあることから、精神の安定や正確な作業、責任感も重要視されます。「地域社会において果たすべき役割に責任をもち、働くよろこびを感じられる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

質問

どのような仕事に挑戦してみたいですか？

回答

バスの自動運転の発展に貢献していきたいと私は答えました。あとは…（口コミの続きとアドバイスを見る）

質問

今まで就いた職業の退職理由を聞かれました。

回答

残業過多の経緯などを伝えた。バス会社の大手なので労働基準の…（口コミの続きとアドバイスを見る）

質問

当社に入社したら何がやりたいか？また夢は何か？

回答

地域の人たちが幸せになるような提案や行動をしていきたいと考えて…（口コミの続きとアドバイスを見る）

質問

本日の最寄りの駅から面接会場までの交通手段は？

回答

バスに乗りましたと答えましたが本当は徒歩25分。前もって…（口コミの続きとアドバイスを見る）

神奈中の採用面接に向けて、ぜひ押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

●トップダウンの社風であることを理解しつつ、「地域社会において果たすべき役割に責任をもち、働くよろこびを感じられる人材」であることをアピールする。

●神奈中の中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

●競合他社についても研究し、「なぜ神奈中か」に対する答えを明確にしておく。

これらを十分に理解して自己分析をおこない、当日はしっかりとした意思をもって毅然とした態度で面接にのぞみましょう。

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