【面接対策】ヤナセの中途採用面接では何を聞かれるのか

メルセデス・ベンツやBMWといった高級輸入車の販売をおこなうヤナセ。国内での輸入車の取り扱いにおいて100年以上の歴史を有しています。かつては、自動車輸入事業者として国内最大の規模を誇っていましたが、現在は自動車輸入事業からは完全撤退し、複数ブランドの新車・中古車を扱う輸入車ディーラーとなっています。2017年には、伊藤忠商事の連結子会社になりました。

高級輸入車を扱う同社は、徹底した顧客主義で知られています。社員の意識は常に顧客に向けられ、それぞれのライフステージに合わせた提案や質の高いアフターサービスによって、高い顧客満足度を獲得しています。

一方で、歴史ある企業ゆえに伝統的な文化も持ちあわせています。組織風土は体育会系で、何事においても保守的だという声が多く聞かれました。男性優位の風潮をうかがわせる口コミも一部見られますが、徐々に女性が働きやすい環境へと整備されつつあるようです。

日本を代表する歴史ある輸入車ディーラーという誇りを持ち、常に顧客に意識を向けて仕事をする。採用面接では、このような社風にフィットして活躍できる人材かどうかを見極められます。

同社では2021年5月現在、セールスやメカニックなどの職種で中途採用をおこなっています。基本的な選考の流れは以下のとおりです。

1．書類選考
2．一次選考（面接・筆記試験）
3．二次選考（面接）
4．内定

まずは履歴書・職務経歴書を人事部採用課宛てに、メールもしくは郵送で送りましょう。書類審査は、セールスの場合は1週間程度、メカニックの場合は1〜2週間程度を要するようです。なお、グループ会社の中途採用については求人サイトや転職エージェントを通じて応募できます。キャリコネにも情報が掲載されていますので、参考にしてください。

応募条件や待遇についてはコーポレートサイトに記載があります。コーポレートサイトには社員インタビューも掲載されていますので、応募の前にしっかり目を通しておきましょう。

同社の面接では、車に対する想いや顧客への対応力などが見られる傾向にあります。扱っている車について、しっかり研究してから面接に臨みましょう。その上で、車に対する想いを情熱的に語るために具体的なエピソードを用意しておくことをおすすめします。

代理店営業として採用された面接経験者は、「良かった営業やサービスのことを思い出し、自分ならどのように営業するかをシミュレーションしてから面接に挑んだ」と口コミを寄せています。セールス職に応募する場合、こうしたシミュレーションはとても重要です。

ヤナセで車を購入した経験がある場合には、顧客として感じたことなどを話せるとよいでしょう。ヤナセを利用した経験がないのであれば、店舗を見学したり、購入経験者から話を聞いたりすることも一案です。志望動機や今後の展望について自分の言葉で語れるよう、事前の自己分析と企業研究は十分に時間をかけておこないましょう。

同社で顧客主義が徹底されていることは、同社の企業理念からもわかります。高級輸入車の販売を軸に100年以上の歴史を刻み続けてきた同社がミッションとして掲げているのが、「最上質な商品・サービス・技術を、感謝の心を込めて提供し、“夢” と“感動” あふれる『クルマのある人生』を創ります」というものです。

そしてこれを支えているのが、顧客のライフステージに応じた提案ができるよう心を尽くすセールススタッフと、高い技術力を持つアフターサービススタッフです。現在中途採用をおこなっている2つの職種は、同社が価値を生み出す上で重要な役割を果たします。ミッションを遂行するためにどう行動できるのかを自分の言葉で語れるよう、下図にある価値観が意味するところを理解しておきましょう。

またコーポレートサイトには、トップメッセージや社史「ヤナセ100年の轍」が掲載されています。これらの情報にはしっかりと目を通し、同社の歴史や今後の展望などを把握しておくことが重要です。その上で、自らのキャリアをどう生かしていくつもりなのかを具体的に伝える必要があるでしょう。

中途採用面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜ、ヤナセなのか」というものがあります。これは、企業研究と自己分析をどこまで深くおこなったかを知る上で有効なため、面接において重要視される質問です。

対策としては、企業研究と自己分析に加え、競合他社についての研究をおこなう必要があります。他社の社風や経営戦略との比較を通じて、同社にしかない強みや特徴がより鮮明になってくるでしょう。

メーカー系列のディーラーのほかにも以下のような競合が存在します。これらの企業を参考に、自分なりの切り口でさまざまな角度から他社研究をおこない、面接官を納得させられる回答を用意しておきましょう。

メルセデス・ベンツ日本株式会社
株式会社ビッグモーター
株式会社オートバックスセブン

ヤナセの特徴や求める人材像に対する理解が深まってきたのではないでしょうか。

同社の面接では、「日本を代表する歴史ある輸入車ディーラーという誇りを持ち、常に顧客に意識を向けて仕事をする」という社風を意識して、「車のある人生を提案しながら、顧客との関係性を強化していける人材」と印象付けられるよう、具体的なエピソードを用意しておくとよいでしょう。

また、面接対策の総仕上げとして、過去の質問内容をチェックしておくことも忘れずにおこなってください。以下の面接経験者の声を参考に、自分ならどう回答するかを考えておくことをおすすめします。

株式会社ヤナセの面接で聞かれた質問内容（キャリコネ）

質問

中古車のブランドとは？

回答

今まで、正直なところ、中古車のブランドなんて考えた…（口コミの続きとアドバイスを見る）

質問

人生で印象に残っていることは？

回答

大学を休学して行った、海外留学中の外国人の友達…（口コミの続きとアドバイスを見る）

質問

絶対に誰にも負けず、新しい仕事に活かせることは？

回答

（前職も営業だったので）色々な職業の方と出会えたことによる経験…（口コミの続きとアドバイスを見る）

質問

お客様から違法改造してもらいたいと言われたら？

回答

上司に報告、連絡、相談ののち、お断り…（口コミの続きとアドバイスを見る）

ヤナセの中途採用面接に向けて知っておきたいことをご紹介してきました。同社の場合、以下の3点をおさえた対策が有効です。


「日本を代表する歴史ある輸入車ディーラーという誇りを持ち、常に顧客に意識を向けて仕事をする」という社風にフィットし、「車のある人生を提案しながら、顧客との関係性を強化していける」人材だとアピールできるよう、さまざまなエピソードを用意しておく。

ヤナセの企業理念を理解し、これに沿った自己分析をおこなって有益な自己PRにつなげる。

競合他社についても研究し、「なぜヤナセか」に対する答えを明確にしておく。


以上を参考に面接準備をすすめ、当日は自分の言葉で入社への熱意を伝えましょう。

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