0 編集部が注目した重点ポイント
①リフォーム事業をガス事業へ移行しセグメント区分を刷新する
当連結会計年度より一部の報告セグメントの見直しを行い、従来「不動産」に区分していた住宅リフォーム事業を「ガス」に区分する組織体制の刷新を実行しました。これにより、ガスエネルギー事業におけるトータルな保安・生活サービス提案と住まいのリフォーム領域が融合し、顧客向けのキャリア機会や一体的な提案フィールドが拡大する可能性が高まっています。なお、前年同期比データは変更後の区分で再作成されています。
②売上高が前期比2.9%増となり営業利益は18.4%の大幅増を達成する
2026年3月期の連結業績は、売上高が前期比2.9%増の261,823百万円、営業利益が18.4%増の12,463百万円を記録しました。売上原価の増加を吸収しつつ、電力販売事業や国際エネルギー事業の成長が全体を力強く牽引しており、グループの各利益指標で二桁増益を記録する強固な収益基盤が確立されつつあります。
③ひびき発電所の運転を開始し2026年3月31日より全面稼働する
2026年3月31日、グループの次世代を担う大型インフラである「ひびき発電所」の運転を開始しました。脱炭素社会の実現に向け、2030年目標である再エネ電源取扱量20万kWの達成に向けた極めて重要なマイルストーンであり、環境配慮型エネルギー分野での高度専門人材の活躍ステージが急速に広がっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) P.1
売上高
261,823百万円(前期比 +2.9%)
営業利益
12,463百万円(前期比 +18.4%)
経常利益
12,583百万円(前期比 +18.6%)
当連結会計年度は、電力販売事業や国際エネルギー事業における販売量の増加が全体を強く牽引し、売上高は前期比2.9%増の261,823百万円に達しました。費用面では売上原価の増加が見られたものの、増収効果が大きく上回り、営業利益は前期比18.4%増の12,463百万円、経常利益は同18.6%増の12,583百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益も12.3%増の7,147百万円となり、各利益指標で二桁増益を記録する非常に好調な決算となりました。当期は通期決算であるため、年間の業績目標を完全にクリアした確定実績であり、グループの強固な基盤構築が順調に進んでいることを示しています。
確定した通期実績に対する進捗率は100%に達しており、次期経営計画「ACT2027」の推進に向けて極めて堅調なスタートを切ったと言えます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:会社概要説明資料 P.3
ガス事業
【事業内容】都市ガス・液化天然ガス(LNG)の製造・供給及び販売、ガス機器販売、配管工事、および当期から新たに区分された住宅リフォーム事業等の広範なサービスを北部九州を中心に担います。
【業績推移】原料費調整による下方調整や販売量減少で売上高は前期比3.5%減の153,490百万円となったものの、ひびきLNG基地の減価償却費減少等によりセグメント利益は+39.3%増の7,914百万円と、収益性が劇的に改善する大きな成果を残しました。
【注目ポイント】当期よりリフォーム事業を内包したことで、従来のガス供給の枠を超えた総合的な住まいソリューション提案の推進が可能となりました。インフラの安心・安全を守る保安体制の高度化に加え、顧客のライフスタイルに深く寄り添うリフォーム企画ができる専門人材への期待が極めて高まっています。
LPG事業
【事業内容】液化石油ガス(LPG)の販売、LPG機器の販売、およびこれらに伴う工事施工などの地域密着型ライフラインサービスを、福岡県や佐賀県の一部エリアを中心として提供します。
【業績推移】LPG販売単価の下落等により売上高は前期比2.9%減の26,098百万円となりましたが、LPG購入単価の下落などによりセグメント利益は1百万円を確保し、見事に黒字転換を果たす構造改善を見せました。
【注目ポイント】購入単価の変動といった外部環境に影響されやすい構造を持つため、確実な収益管理と効率的な配送・営業システムの運用が不可欠です。地域のお客さまと確かな信頼関係を築きながら、最適な機器提案や生活インフラの維持に貢献できる粘り強い営業職が活躍しています。
電力・その他エネルギー事業
【事業内容】電力小売・卸売、地域熱供給事業、太陽光や風力などの再生可能エネルギー発電事業、およびひびきLNG基地を軸としたグローバルな国際エネルギー事業を展開します。
【業績推移】電力販売事業や国際エネルギー事業における販売量の増加を背景に、売上高は前期比35.0%増の31,419百万円、セグメント利益は+441.8%増の1,235百万円と、極めて驚異的な成長を記録しました。
【注目ポイント】2026年3月末に始動したひびき発電所をフックに、2030年の再エネ目標に向けた成長戦略の大転換期を迎えています。東アジア諸国に近い地理的優位性を活かしたLNG船再出荷などの海外展開や再エネ開発をリードできる、先進的なプロジェクト推進人材が強く求められています。
不動産事業
【事業内容】土地及び建物の賃貸・管理、住宅建築・宅地開発、分譲マンションおよび戸建住宅の販売など、九州・山口地域を網羅する総合不動産事業を手がけます。
【業績推移】分譲マンション販売価格の上昇等により売上高は前期比15.4%増の47,700百万円と好調に売上を伸ばしたものの、海外事業での売上原価増加等でセグメント利益は20.1%減の3,329百万円となりました。
【注目ポイント】リフォーム事業をガス事業へ移管したことで、当部門は純粋な中長期の大規模開発やブランド強化にリソースを集中しています。「オーヴィジョン」や「ジョイナス」の拡販に加え、遊休地を活用した商業施設誘致など、地域の活性化に直結する開発プロジェクトを牽引するプロが不可欠です。
その他事業
【事業内容】食品販売、飲食店運営(本格中国料理「八仙閣」など)、情報処理、介護・高齢者有料老人ホームの運営など、地域の多様な暮らしを豊かにする事業を網羅的に展開します。
【業績推移】情報処理事業の売上増加などにより売上高は前期比6.1%増の23,603百万円と着実に増収を達成したものの、販売費及び一般管理費の増加によりセグメント利益は79.1%減の60百万円となりました。
【注目ポイント】水耕栽培レタスの生産販売や有料老人ホームの運営など多角的に地域社会へ貢献しています。グループ全体のデジタル化を支えるITエンジニアや、コミュニティナースを活用した介護・看護サービスの高度化に対応できる多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが必要とされています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:会社概要説明資料 P.6
2026年度(2027年3月期)の通期連結業績見通しは、売上高253,000百万円、営業利益10,000百万円、経常利益12,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益8,000百万円を見込んでいます。中東情勢を踏まえた原油価格80ドル/バレル、為替レート155円/ドルという前提での保守的な計画ですが、純利益ベースでは11.9%の増益を視野に入れています。中期経営計画「ACT2027」のもと、国内外の天然ガスニーズ拡大を最大の好機と捉え、ひびきLNG基地の能力増強といった大型インフラ投資を加速させていきます。また、質疑応答や計画でも示された通り、電力や不動産事業の収益性・効率性向上を両立させることで、事業構造の変革を一段と推し進める方針であり、変革期を共に支える意欲的な中途採用人材の獲得が企業の持続的成長における最重要課題となっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
西部ガスグループは、従来のガス供給会社から、総合エネルギー・生活創造企業グループへとドラスティックに進化しています。特に2026年3月に始動したひびき発電所の本格稼働やリフォーム事業の統合は、その確固たるマイルストーンです。志望動機を組み立てる際は、単なる安定企業のライフライン維持という視点ではなく、「徹底的なトランジション需要の獲得」や「再生可能エネルギー取扱量の拡大」といった、グループが掲げる地域のカーボンニュートラル実現への積極的なチャレンジ精神に共感し、自身の専門性をどう活かせるかをアピールすることが最大の鍵となります。
面接での逆質問例
・ 中期経営計画「ACT2027」では、ひびきLNG基地の能力増強など積極的なインフラ投資と、電力・不動産事業の効率性向上の両立が掲げられています。この事業構造の変革期において、新しく中途採用される人材に対して最初の一年で最も期待される具体的な成果や役割について教えてください。
・ 当期からリフォーム事業がガス事業部門へ移管され、より一体的な提案体制が構築されたと伺いました。この組織構造の見直しにより、現場の営業活動や顧客アプローチにおいて、実際にどのようなシナジー効果や業務の変化が生まれているかお聞かせいただけますでしょうか。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
地元で働き続けたいという人にとってはいい
電力、通信と比べるとどうしても見劣りすると感じる。安くても、地元で働き続けたいという人にとってはいいかもしれない。
(30代後半・代理店営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 西部ガスホールディングス株式会社 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 西部ガスホールディングス株式会社 会社概要説明資料(2026年5月12日発表)



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