2023年02月28日
取り扱いアイテムは家電から食品まで約5万点の商社でありメーカーでもあるドウシシャ。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
1974年大阪市で日用雑貨品などの卸売業から始まったドウシシャ。今日では、家電やインテリア、アクセサリーに食品など、生活関連商品約5万点を取り扱う総合商社です。この商社機能に加え、メーカーとしての機能を持ち合わせているのが特長。ニッチな生活関連商品の企画・開発・製造・販売を行っています。
社風に関しては、やる気のある人が評価されやすい、若手のうちからやりたいことをやらせてくれる、体育会系、といった口コミが挙がっています。また、新卒採用サイトでは、「成果主義。売上を伸ばし社会やお客様に貢献した社員を公正に評価する」旨が明記されていました。また、求める人材像は「自ら考え行動し、新たなコトやモノにチャレンジし続けるマインドを持てる人」とあります。
つまり、やる気のある人はチャレンジする機会がある。成果主義で、結果で評価される環境といえます。同社の選考では、このような社風や求める人材像にあうか見極められることになるでしょう。自律的な行動体験や、新しい物事にチャレンジした経験がある方は、面接で分かりやすく伝えられるようエピソードを準備しておくのがおすすめです。
公式サイトで公開されているドウシシャの選考フローは、書類選考→一次面接→二次面接→適性診断(自宅)→三次面接→内定です。
2023年2月現在の募集職種は、公式サイトでは障がい者採用3職種と品質保証の合計4職種。転職エージェントでは、商品企画やプロダクトデザイナー、事業企画、営業など15職種の求人が掲載されています。
このように中途採用の求人は、掲載場所が分かれているケースも少なくありません。広く情報収集を行い、最新の求人情報をチェックしましょう。
口コミによると、ドウシシャの面接では「生産管理の経験はありますか?」「この商品の検査項目はどのようなものが考えられますか?」など職種に関わる質問がありました。また、やる気や人柄を引き出すような質問も多かったようなので、それらが伝わるようなエピソードも準備して選考に臨むとよいでしょう。
面接官は人事担当者や応募部門の上長で、面接の雰囲気は和やかだったようです。なお、「最終選考は内定を出したら入社する意思のある人に受けてもらう方針」と聞いたという口コミがありました。複数社の選考を同時進行する場合、志望度が高いまたは同程度の会社がある場合には注意が必要かもしれません。
ドウシシャの面接を受ける前に、中期経営計画を理解しておきましょう。
ドウシシャグループは、2023年月期から2025年3月期までの3年間の中期経営計画を発表しています。ポイントは、成長戦略・BS戦略・ESG戦略という3つの重点戦略です。
例えば成長戦略では、スマートウォッチの販売代理店のポジションを活かし、健康データ分析を通じた体験価値などの提供といった、非連続な事業の創出に取り組んでいくといいます。BS戦略では、有事に耐えうる財務基盤の構築と、安定的な株主還元。3つ目のESG戦略では、行動指針に掲げている「四方よし」の精神をもとに、社会的価値の創出を目指しています。
先ほど行動指針に触れましたが、同社の経営理念もおさえておくとよいでしょう。倒産を経験した創業メンバーの「つぶれない会社、働き甲斐やロマンのある会社にしたい」という想いがベースとなっています。
ドウシシャ公式サイト
ドウシシャ公式サイト
ドウシシャは、経営理念や指針に則り、グループ従業員へ「物価上昇応援手当」の支給も行いました。これはIRニュースに掲載されています。このように選考前には、幅広く情報収集し同社の価値観や方向性について理解を深めることをおすすめします。そのうえで、「同社のどのような点に魅力を感じているのか」「自分はどのように貢献できるのか」伝えられるように準備しましょう。
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜドウシシャか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「これまでの経験やスキルを同社で活かせるのか」を確認するとともに、「同社の特徴や他社との違いを理解しているかどうか」を確認しようとしているのです。
以下に競合企業を挙げますので、ぜひ参考にして業界の理解を深めてください。そのうえで、「なぜドウシシャを志望するのか」明確な理由を整理しておきましょう。
なお、同社は競合他社と比較されないようなビジネスモデル、世界に2つとない会社を目指していることも覚えておくことをおすすめします。
ドウシシャが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。ドウシシャの場合「チャレンジする機会がある成果主義の環境」で「自律的でチャレンジ精神が旺盛な人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
ドウシシャの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
「チャレンジする機会がある成果主義の環境」であることを意識して、「自律的でチャレンジ精神が旺盛な人材」であると、具体的なエピソードやデータを交えてアピールする。
ドウシシャの中期経営計画や経営理念を理解して、それらに沿った自己分析を行い自己PRにつなげる。
競合他社についても研究し、「なぜドウシシャなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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