2021年06月21日
上位4社がシェアの8割以上を占めている、医療品卸業界。アルフレッサもその上位4社のひとつで、全国に物流拠点を有しているのが特徴です。中途採用では、薬剤師の転職やほかの物流業界からの転職が多く、これまでの仕事内容や実績、即戦力であるか、社風に合うかなどを多角的に評価されます。しっかりと対策の上面接を受けましょう。
「すべての人に、いきいきとした生活を」を企業理念に、医療品の卸売りをメインに展開しているアルフレッサ。
実際に働く人の口コミによると「医療品を取り扱うだけに、商品を覚えるのが大変」ではありますが、現場で頼りにされるようになると「介在価値を感じられる」「自分が配送した薬で病院がよくなってくれればうれしい」といったやりがいを感じられるようになるのだとか。配送担当の場合、患者が顔を覚えてくれて「いつもありがとう」と直接感謝を示されることも。命に関わるものを扱うので、神経は使うようですが、医療を良くするという使命感を支えに働いているようです。
一方で、「ルーティーンワーク」「一生懸命頑張っても評価に結びつきづらい」などの声も。クリエイティブなことを好む人や、個人の成果がすぐに報酬に反映されるような職場でバリバリと成果を上げたい人にとっては、物足りないと感じることもあるようです。
ありふれた日常に喜びを見出しながら医療品を毎日届けることで、人々のいきいきとした生活を守る。
こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
書類選考後、筆記試験と、面接数回が行われます。筆記試験は一般常識について〇×で答えるものだったとのこと。面接官の人数は少なめで一人か二人であることが多いようです。選考期間は2週間から1カ月程度。
一度不採用になっても、別の支店で採用になり、入社できたという口コミもあるため、不採用連絡が来ても、ほかに採用となる可能性はないか一度問い合わせてみてもよいかもしれません。
また、採用された場合直属の上司となる人が面接をすることも多いため、態度に注意したいところ。面接官本人に「部下になってほしい」と思ってもらえるかどうかが重要なポイントとなりそうです。そのため、気さくな面接となる傾向があり、「等身大の自分でいることが大事」と感じた人が多いよう。自分を大きく見せようと虚勢を張るような態度が嫌われる可能性が高いので、上司となるかもしれない相手を立てるよう気をつけましょう。
セールスや配送の仕事がメインのため体力が重要。スポーツをしたことがあるかどうかを聞かれたり、体力に自信があるかどうかをチェックされます。体力勝負を乗り越えてきたエピソードをいくつか用意しておき、面接官を安心させるようにしましょう。
趣味や好きなことなどプライベートについても聞かれることが多いようです。この質問もぜひ自己PRにつなげたいところ。たとえばずっと続けていることを答えて「継続力」をアピールすれば、ルーティーンワークにやりがいを見出すのが得意であることをアピールできるでしょう。運動系の趣味は体力のアピールにもなります。
逆に、たとえば営業職なのに「休日は一人で自宅にこもってゲーム」などの答えでは、応募職種が「向いていないのでは」と思われることになりかねません。趣味は複数あるでしょうから、その中から職種への適性をアピールできるものを選んで答えたいものです。
変化球としては「仕事以外での目標は」など、用意してきた回答そのままでは答えられない質問をされることがあります。医療分野での仕事ということで健康維持に関することや家族のことを答える人が多いようです。
アルフレッサの面接を受ける前に、アルフレッサホールディングスのグループ経営方針を理解して自己分析に役立てましょう。経営方針の骨子は以下のような内容です。
出典:アルフレッサホールディングスのサイトより
健康とともに、地域とともに
アルフレッサホールディングスのグループ経営方針は今後アルフレッサでどのような人材が必要になるのかを把握するのに役立ちます。しっかりと読みこんで、会社の方針に対し自分がどのように貢献できそうかを考えてみましょう。
グループ経営方針の中で、アルフレッサの従業員に直接関わりそうなのはまず「さらなる生産性向上」。物流の効率化を図り、利益率を改善することです。運営の効率化に関わったことがあれば、それがどのような内容であり、その中で自分がどのような役割を果たしたのかをエピソードとしてまとめておきましょう。
次に、「ひとづくり」。こちらはOJTの充実など、人の育成に関わることです。新人教育や業務のマニュアル化に関わった経験があれば、ぜひ自己PRとしてまとめておきましょう。
最後に「地域の人々への健康への貢献」。まちづくりや地域活性化などに携わり、地域住民との関係性を構築した経験も、重宝されそうです。
仕事だけでなくサークルや社会活動なども含め、地域への貢献に対する興味を示せるエピソードを準備していきたいところです。
アルフレッサの面接では「なぜアルフレッサなのか」を突っ込んで聞かれることが多いようです。この質問の意図は、まず応募者がやりたいことと仕事の内容にすれ違いがないか、今までの経験がアルフレッサでの仕事に活かせそうかをチェックすることですが、それ以上に、企業のことを理解して応募している人かどうかを審査する目的があります。「他社との違いを挙げてください」と直接的に言われることもあります。
医療品卸という他社との違いがわかりにくい業種で、アルフレッサの特長を把握する。そのためには、競合他社のことを調べ、企業の成り立ちや理念、前述の経営戦略などをチェックし、何が違うのかを明確に答えられるようにしておくことが重要です。具体的には以下のような企業について調べましょう。
●メディパルホールディングス
●スズケン
●東邦ホールディングス
このように、アルフレッサの面接を受ける前には、グループ経営方針を理解して自分が会社にどのように貢献できるのかを説明できるようにしておくことと、他社と比較して「アルフレッサでなければいけない理由」を明確にしておくことが重要です。
面接が始まったら、「ありふれた日常に喜びを見出しながら医療品を毎日届けることで、人々のいきいきとした生活を守る」という社風に合いそうな印象を与えるよう注意しながら「生産性の向上」や「ひとづくり」に貢献できることをアピールするエピソードをいくつか話せるとよいでしょう。
面接を受けた人が、当日どんな質問をされたのか、例を挙げてご紹介します。自分が聞かれたらどう答えるのか、一つひとつの質問について考えてみましょう。また、よいなと思った回答、よいと評価された回答を自分の回答と照らし合わせて、より説得力のある回答にブラッシュアップさせてください。
アルフレッサの面接を受けるにあたって、ぜひ用意しておきたい事前準備のポイントをお伝えしてきました。要点をまとめると以下の4つです。
●「ありふれた日常に喜びを見出しながら医療品を毎日届けることで、人々のいきいきとした生活を守る」という社風に合いそうな印象を与えるよう気を配る。
●アルフレッサのグループ経営方針を理解して、今までの経験を活かしてどのように会社に貢献できるかを考えておく。
●趣味についても、職種への適性や自己PRを交えながら語れるよう準備しておく。
●競合他社と比較して、「アルフレッサでなければいけない理由」が明確な志望動機を考えておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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