0 編集部が注目した重点ポイント
①中国広告事業子会社の株式譲渡契約を締結する
2026年4月30日に中国の広告事業を担う連結子会社2社の株式譲渡契約を締結しました。これにより、当社単体で特別損失約641百万円を計上する見込みです。転職者にとっては、中国での広告事業におけるキャリア機会が縮小する可能性を意味しますが、今後は国内やEC事業へ経営資源の最適化が進められます。
②連結営業利益が前年同期比126.0%増の536百万円に達する
当第1四半期の連結営業利益は前年同期比126.0%増の536百万円へと急拡大を遂げました。ゲーム・マンガアプリを扱う広告主からの需要増に加え、採用数を減らしたことによる人件費など販売管理費の抑制が大きく寄与しており、転職者にとっても収益基盤の向上が見えるポジティブな成果です。
③通期営業利益予想に対する進捗率が89.5%に到達する
通期の連結営業利益予想600百万円に対し、第1四半期の実績だけで536百万円を達成し、進捗率は89.5%を記録しました。地政学リスクにより通期予想は据え置かれていますが、足元の業績は強力です。転職希望者にとっては、非常に安定した環境のなかで極めて順調な進捗を実感しながらキャリアを築ける好機と言えます。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会資料 P.6
※取扱高:14,086百万円(前年同四半期比 +0.1%)/ 取扱高=収益認識に関する会計基準の適用前の旧基準での売上高(会計監査人による監査を受けていない参考値)
当第1四半期は売上高3,282百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益536百万円(同126.0%増)を記録しました。金融関連企業やゲーム・マンガアプリの広告需要増に加え、新卒採用数調整等のコスト最適化により販管費を5.3%削減したことが、効率化による大幅な増益を達成する契機となっています。
通期の営業利益予想600百万円に対する進捗率は89.5%に達しており、第1四半期時点で目標の75%以上を大幅に上回っています。このため、通期予想に対する足元の進捗状況は極めて順調に推移していると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会資料 P.34
エージェンシー事業(国内)[株式会社アドウェイズ]
事業内容:アプリ・ウェブの包括的マーケティング支援のため、フルチャネル(広範な集客経路)かつフルファネル(認知から購入までの全行動段階)で他社プラットフォームの広告商品を代理販売します。
業績推移:当四半期のセグメント取扱高は5,178百万円を記録し、前年同四半期比で3億74百万円増加(7.8%増)と手堅い成長を維持しています。
注目ポイント:マンガアプリの大型案件が伸長したほか、新規獲得タイトルのリリースによりゲームアプリが好調です。エンターテインメント領域への支援強化や博報堂DYグループとの連携深化に注力しており、顧客の事業成長を多角的に牽引できる包括的マーケティング人材が求められています。蓄積された豊富なナレッジを活かして、最前線でキャリアを広げる好機です。
エージェンシー事業(海外)[株式会社アドウェイズ]
事業内容:東アジア圏などのグローバル市場において、日本企業の進出支援や現地の販売チャネル確立、SNS運用を一体設計した海外マーケティング支援および広告代理販売を行います。
業績推移:当四半期のセグメント取扱高は2,151百万円を達成し、新規ゲームアプリのリリース増加に伴い前年同四半期比で2億69百万円増加(14.3%増)と大きく伸長しています。
注目ポイント:(注:2026年4月30日に海外子会社の株式譲渡契約を締結したため、広告事業は今後連結除外予定です。)今後は不確実性の高まる市場において、EC事業の継続や新たな「@越境」パッケージを通じ、日本企業の東アジア開拓を主導する海外展開マーケティング人材に、戦略的な役割としての活躍フィールドが残されています。
アドプラットフォーム事業[UNICORN株式会社、株式会社ADWAYS DEEE]
事業内容:自社開発の広告配信プラットフォームを運営し、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」やアフィリエイト広告「JANet」「AppDriver」等を提供します。
業績推移:当四半期のセグメント取扱高は6,101百万円となり、好調だった前年同期の反動で10.6%減となりましたが、販管費の抑制によりセグメント利益は向上しています。
注目ポイント:アフィリエイト広告で金融広告主が好調でした。「UNICORN」は堅調に推移するなか、YouTube対応を完了しチャネルを拡大中です。誤クリックされやすい不健全な広告枠を徹底排除し、本来あるべきインターネット空間の健全化と本質的な広告価値を追求するために、高度なアルゴリズムを構築できるテクノロジー専門人材が強く必要とされています。
その他事業[株式会社アドウェイズ等]
事業内容:士業向けのポータルサイトの運営や、インフルエンサーマーケティングの企画運営に加え、新規事業として「オールドルーキーサウナ」などのリアル店舗運営を手掛けます。
業績推移:当四半期の売上高は376,997千円(前年同期比16.7%増)と手堅い増収を達成したものの、将来の拡大に向けた子会社の増員によりセグメント利益は13.1%減となりました。
注目ポイント:サウナ大賞でトップ10入りしたサウナ事業や、所属VTuberのソロライブを成功させた「ななしいんく」など、多角化事業が着実に成長しています。ポータルサイト運営子会社での人員強化にみられるように、将来の成長基盤を創出するための積極的な投資が行われており、組織の拡大フェーズにおいて裁量を持って挑戦したい人材に適したフィールドです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会資料 P.21
2026年12月期の通期業績予想は、売上高11,400百万円、営業利益600百万円、経常利益804百万円、純利益530百万円を見込んでいます。第1四半期の実績は各利益項目で非常に高い進捗率を示していますが、イラン軍事衝突などの中東危機による地政学リスクの長期化を考慮し、現時点では業績予想を据え置く判断がなされました。
また、中国広告子会社の株式譲渡による影響は軽微であり期首予想に織り込み済みです。今後は経営課題として受け止めているPBR(株価純資産倍率)0.76倍やROE(自己資本利益率)2.91%の低水準を脱するため、成長事業へのリソース集中や資本効率の改善対策を推進していく方針です。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社はデジタル広告市場の不健全なエコシステムやユーザーの悪い広告体験を解決すべく、「広告の本来あるべき姿」の追求をパーパス(企業の存在意義)に掲げています。独自の媒体セーフリストの活用やOriginator Profile(OP)技術研究組合への加入を通じ、インターネット空間の健全化を推進する姿勢に共鳴することが重要です。目先の利益ではなく、すべてのステークホルダーに対し本質的な広告価値の提供を行いたいという軸を伝えることで、熱意ある志望動機が構築できます。
面接での逆質問例
質問1:エージェンシー事業において、人員の適正化やAI・データを活用した効果最大化プロダクトの構築により一人あたりの年間売上総利益が前年同期比で大きく向上していますが、現場で働く上でどのような中長期的な生産性向上への取り組みやスキルの獲得が期待されているでしょうか。
質問2:中国の広告事業子会社の株式譲渡という大きな構造的変化を経て、今後は国内エンターテインメント領域へのリソース集中や戦略的な連携体制の強化をさらに強化していくにあたり、中途採用の専門人材にはどのような役割やマイルストーンの達成が求められますか。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
成果を出している人間は出世しやすい
基本的には成果を出している人間は出世しやすいです。そうすると自然と仕事も集まり数字的な成果が出しやすくなります。なのでそれ狙いで自然と成果を出しやすい環境を作り、出世へと繋げてくやり方が王道かと思います。
(20代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社アドウェイズ 2026年12月期 第1四半期 決算説明会資料
- 株式会社アドウェイズ 2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。