2021年06月21日

【面接対策】ダイドードリンコの中途採用面接では何を聞かれるのか

自動販売機を主な販売チャネルとする飲料メーカー、ダイドードリンコへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


ダイドードリンコの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

ダイドーホールディングスの擁する事業グループの中核として、国内飲料事業を担うダイドードリンコ。「ダイドーブレンドコーヒー」や「Mコーヒー」、「MIU」など、誰もが自動販売機で目にしたことのあるなじみ深い清涼飲料水の数々を販売しています。

自社工場を持たないファブレスメーカーである同社は、その分経営資源を製品開発や主要販路である自動販売機のオペレーションに投入。医薬品配置販売業にはじまった同社は、現在も売上の8割以上が自動販売機という独自のビジネスモデルを有します。

社員の口コミからは「自販機のオペレーターから出世した人が多い、体育会系の社風」「40代以上の男性ベテラン社員と、新卒の若手で年齢層が二極化している」など、同社の風土が見えてきます。

事業内容に関しては「自販機での売上は業界でダントツ」「特にこだわりのあるコーヒー飲料は、長く愛されている」など強みに言及する口コミが見られます。一方で、社内構造改革や中期経営計画について、「戦略を引っ張っていける人材が不足している」「商品開発力とブランド力をもっと上げた方がいい」など課題点を指摘する声もありました。

口コミを時系列に見ていると、労働環境はこの10年ほどで徐々に改善していることわかります。現在では「年間120日以上の休暇を取れている」「有給休暇は誰にも気兼ねせず取得できるようになった」と、ワークライフバランスの面ではメリハリのある会社であると言えそうです。

選考は何次まで?

ダイドードリンコでは2019年12月から、後述する中期経営計画を推進するための若手営業職の確保を目的に、キャリア採用の新スキームを確立しました。エージェントなどとの連携により秀でた人材とのマッチングを促進していくものです。2020年5月現在、コーポレートサイトのキャリア採用ページには、同社の中途採用の位置づけや求める人材像などについては記載がありますが、募集の詳細は明記されていません。

エージェントが取り扱っている求人情報を見ると、大阪本社および全国各地の支店で営業職や人事総務、ドライバーなど複数のポジションで募集をしているようです。応募を検討している人は、まず人事総務部の採用係に電話で問い合わせるか、エージェントに相談をしてみましょう。

口コミによると、中途採用では数回の面接がおこなわれるようです。選考期間は1ヵ月~3ヵ月と幅があるようなので、気になる場合はあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

面接内容の傾向は?

ダイドードリンコは、キャリア人材に求める資質として「チャレンジを惜しまない人」と「リーダーシップのある人」をあげています。ファブレスメーカーとして物質的な資産が少ない同社は、人材を資産ととらえており、採用活動も明確な人事基本理念に基づいておこなっていると考えられます。

重要視されるのは、グループが掲げるミッションの遂行に寄与できる人物であることです。企業風土の醸成、チャレンジ精神あふれる人材の採用、変革のための人材教育に体系的に取り組み、そのシナジーの最大化をねらう同社。中途採用では正に、この方向性と社風にマッチした人材を求めており、その観点からさまざまな質問をされることが考えられます。

面接経験者の口コミを見ると、「当社の商品を知っているか」「今後の目標は何か」「転勤はできるか」「これまでに成功したことは」「入社後どのように活躍できるか」といった質問があったようです。いずれも多くの面接で聞かれるオーソドックスな内容ではありますが、その回答から「チャレンジ精神」や「リーダーシップ」のある人物であると印象づけられるよう、イキイキと話すことが大切です。

ダイドードリンコの面接攻略法(面接対策)

ダイドーグループの「グループミッション2030」と「中期経営計画2021」を理解した上で自己分析をする

ダイドーグループでは、2030年までに成し遂げたいミッションとして、以下の「グループミッション2030」を掲げました。

世界中の人々の楽しく健やかな暮らしを
クリエイトするDyDoグループへ

この実現に向けて収益や成長性の追求が不可欠であるとし、事業ポートフォリオの見直しと変革を目指しています。具体的には以下のような3つの方針に沿った戦略を進めるとしています。

さらに、この10年がかりのミッションを数年ごとのステージに分け、ロードマップを作成しています。現在同グループが取り組んでいるのは、その第一段階にあたる「中期経営計画2021」。事業基盤を強化し、未来に向け投資をするステージです。

国内飲料事業では、IoTへの投資をおこない、スマートオペレーション体制を構築することを主な戦略としています。これまでに築き上げたオペレーションのノウハウを活かしながら、人員が減少する状況下でも従来と変わらない、またはそれを上回る供給能力の維持を目指しています。自動販売機をスマート化し、アプリとの連動で消費者が楽しめる機能を追加。収集した購買データを分析して補充周期や量の最適化を図り、ニーズを反映した商品開発にもつなげていきます。また、自動販売機チャネルが縮小傾向にある中で、オフィスやショッピングセンターといったクローズドなロケーションへのシフトチェンジも大きな課題ととらえています。

さらに、重要戦略のひとつに長期的に活躍できる人材の育成もあげられています。このことから、キャリア人材の発掘にはグループ全体で力を入れていることがわかり、入社後何が期待されるかが自ずと見えてきます。採用面接にあたっては、必ずこのグループミッションと中期経営計画をよく理解し、入社できた場合に自分がどのように貢献できるかを具体的に考えて自己PRにつなげましょう。

「なぜダイドードリンコに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

採用面接に挑むにあたり、「なぜダイドードリンコか」をはっきりと言葉にできるようにしておくことが重要です。面接官はこの質問によって、確固たる志望動機があるのかということに加え、「当社をどれくらい理解しているか」を確認しようとしています。同グループの理念体系は細やかに整理されており、コーポレートサイトにもわかりやすく掲載されています。これらを確認することで、理解がより一層深まるでしょう。

さらに、同社への知見を深めるには競合企業についての研究も有効です。各飲料メーカーごとにブランド構築への取り組みかたや販売チャネルの構成比、商品開発の方法などが異なります。それらを調べることでダイドードリンコの輪郭がよりはっきりと見えてくるでしょう。具体的には、以下のような企業について研究してみることをおすすめします。

キリンビバレッジ株式会社アサヒ飲料株式会社サントリーフーズ株式会社日本コカ・コーラ株式会社

ダイドードリンコの採用面接で実際に聞かれた質問内容

企業研究や他社研究を通じて、ダイドードリンコの方向性や求める人物像が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。同社の長期的ビジョンとその実現のための施策に自身のキャリアを照らし合わせ、どのようなキャリアプランが描けるか考えてみるとよいでしょう。

候補者の人柄や適性を確認し、同社で活躍できる人物であるかを見極めるため、面接ではさまざまな質問をされます。同社がキャリア人材に求めるチャレンジ精神とリーダーシップをアピールできる実績やエピソードを交えて回答することで説得力が増します。

以下、面接経験者が実際に聞かれた質問を紹介します。これらを参考にし、想定される類似質問などにも対応できるようシミュレーションをしてみましょう。

[30代後半・男性/経営企画] 【結果:二次面接で不採用】

質問

応募した理由、転職希望の背景といった質問

回答

なぜ普通の質問ばかりか意図がわからず、普通の返答ばかりしてしまい…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】

質問

これまでの成功事例

回答

サークルでキャプテンをつとめてサークルをまとめあげました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代後半・男性/法人営業] 【結果:一次面接で不採用】

質問

この会社でうまく活躍できますか?

回答

現職での、実際の自分の活動方法、やり方を含め、事例を挙げて…(口コミの続きとアドバイスを見る

ダイドードリンコの採用面接に向けて

ダイドードリンコの採用面接に向けて、ぜひ押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

成長戦略を牽引していける「チャレンジ精神」と「リーダーシップ」を発揮できる人材であるとアピールする。
「グループミッション2030」と「中期経営計画2021」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
競合他社について研究し、「なぜダイドードリンコか」に対する答えを明確にしておく。

同社の理念や方向性をしっかりと理解し、これらのポイントを意識して対策をすすめ、当日は自信をもって面接に臨みましょう。

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