2021年06月21日
子どもから法人まで幅広い年代が学べる語学スクール、ベルリッツ・ジャパンへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
1878年、アメリカのマクシミリアン・D・ベルリッツが設立した語学学校は、1966年に日本初上陸を果たしました。140年以上の長い歴史を持つ同社では、「ベルリッツ・メソッド」という独自の教授法を確立。レッスン中は学ぶ言語のみを使用することで、自然と意味を理解でき、話せるようになるというものです。つまり、母国語が使えない状況を作り出すことで、良い意味で追い込まれてゆき、その言語に耳が慣れ、自然と身についてくるシステムです。
2020年現在では、世界70カ国以上に約500もの拠点を構えており、スクール学習だけでなくCDやDVDなども発売され、全世界でベルリッツの学びを体験することができます。同社では、「教えることへの熱意にあふれ、誠実な対応と丁寧な教え方ができる人材」を求めているため、教師になるには厳しい審査を通過しなければなりません。採用後も継続的にトレーニングがおこなわれており、この厳しい環境こそが質の高いレッスンを生み出しているといえるでしょう。
口コミによると、「日常的に英語を使用するため、スキルアップにつながる」「有給、産休、時短勤務が取得しやすい」「社長が女性のため、女性の管理職が多い」など、女性の働きやすさや待遇面の良さを高く評価する声が多くあがっています。しかし、一方ではシフト制であるがための家庭と仕事の両立の難しさや、女性の多い職場ならではの人間関係の悩みなどを感じている人もいるようです。
これらのことから、同社は「学び続ける姿勢と高い意識、人に対する誠実さ、教えることへの熱意」を大切にする社風であることがうかがえます。面接では、この社風にマッチした人材であることをアピールできるようにしましょう。
通常、中途採用の情報はコーポレートサイトと転職サイトにて掲載されていますが、2020年6月現在はコーポレートサイトでのみ、近畿大学東大阪キャンパス内オフィスにて授業運営スタッフを募集しています。情報は随時更新されますので、希望する職種や勤務地がない場合は、こまめにチェックしましょう。コーポレートサイトによると、選フローは以下のとおりです。
書類選考→一次選考(筆記試験)→二次選考(人事担当者・各部門の責任者との面接)→三次選考(職種によって実施)
応募はコーポレートサイトの採用情報ページ内にある「応募する」よりおこないます。同社では、職種に関係なく日常的に英語でのコミュニケーションが必要とされますので、高い英語力が問われることになります。面接では自身の語学力を存分にアピールできるようにしましょう。
同社の面接では、やはり英語に関する質問が多く出されています。口コミによると「外国人と仕事をするうえで大事なことは?」「どのように英語を学んだか」などの内容です。中には英語で面接を受けたという人もいるため、英語での回答も練習しておく必要がありそうです。
また、「前職で失敗から成功に導いた体験談」「自ら工夫して取り組んだ仕事内容」「なぜ前職を辞めて、この仕事を選んだのか」など、前職に関する質問を出されたという人も多く見受けられます。同社への理解だけでなく、前職での出来事や経験などについてもまとめておきましょう。
同社の面接で最も注意すべきことは、高い可能性でロールプレイがおこなわれることです。約10〜15分間「前職の接客内容」「不動産屋が部屋を紹介する」「カウンセラーがマネージャーにコースを紹介する」など、さまざまなシチュエーションが用意されています。対策としては、人前で大きな声でハキハキと話す練習をしておくことをおすすめします。
同社では英語力とコミュニケーションが高く評価されます。たとえ営業マンでも海外の方と接する機会が多いため、重要視されているのです。自己分析を入念におこない、面接では入社への熱意と自身のスキルを存分にアピールしましょう。
面接を受ける前に、同社の「3つの強み」について理解しておきましょう。
コーポレートサイト「ベルリッツの3つの強み」より
「目標達成に向けた総合的な企画提案」では、法人やビジネスを対象としたグローバルな人材育成に注力しています。これからの日本は世界とのビジネスが通常化すると考え、海外でもリーダーシップを発揮できるビジネス力を身につけられるよう、人材育成の支援をおこなっています。
「研修設計・効果測定に客観駅評価を提供」では、自身のレベルを知るための「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を測定したり、対応力や傾向を測るさまざまなアセスメントを提供。「高品質な講師・豊富な受講環境」では、「ベルリッツ・メソッド」を習得し、世界基準で選定された高品質の講師が在籍しています。海外にも教室を構え、オンラインレッスンにも対応していることから、どこでも受講可能です。
以上のことから分かるように、同社は英語教育に対して強いこだわりを持っています。挫折者をつくらない、世界で通用するグローバルな人材に成長させる、常に英語に触れられる環境を提供する。これらの強みや熱意に共感することが、同社へ入社するうえで重要なポイントとなります。
また、同社では子育て中の女性が働きやすい環境づくりを目指し、育休取得率の向上、再雇用制度、相談窓口を設けるなど、過去に「女性活躍推進のための行動計画」を独自に打ち出していました。計画期間が終了した現在でも積極的に活動を続けているため、面接の際にこの計画にも共感を示すことで、好印象を与えやすいといえるでしょう。
面接では必ず「なぜベルリッツ・ジャパンを選んだのか」という質問が出されます。面接官は、この質問により志望動機を聞きたいだけではなく、「当社をどれほど理解しているのか」「当社の社風に合致しているか」「経歴やスキルは即戦力となりうるか」などの側面も見ています。
同社への理解を深めるためには、他社との比較研究が欠かせません。他社を知ることで、同社の強みや方針が浮き彫りとなり、自身をどうアピールすれば良いかがより明確になります。以下に、競合となりうる企業を4社あげましたので、他社研究の参考にしてみてください。
株式会社イーオンホールディングス
株式会社GABA
株式会社ECC
株式会社NOVA
他社研究や社風を知ることによって、同社が求める人材像に対するイメージが湧いてきたのではないでしょうか。面接では、「学び続ける姿勢と高い意識、人に対する誠実さ、教えることへの熱意」を大切にする社風であることを意識し、同社の成長と発展に貢献できる人材であることをアピールしましょう。
ここからは面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分ならこの質問にどう答えるかをシミュレーションしながら、面接対策をおこないましょう。
同社の面接を受けるにあたり、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
「学び続ける姿勢と高い意識、人に対する誠実さ、教えることへの熱意」を大切にする社風を理解し、自身がマッチした人材であることをアピールする。
同社の強みやこだわりを理解し、これに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげる。
競合他社について研究し、「なぜベルリッツ・ジャパンなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらを意識したうえで自己分析や企業研究をおこないましょう。そして面接当日は、入社への熱意と誠実な言葉で、自分の思いを存分にアピールしましょう。
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