1. ニチレキってどんな会社?
■1-1 ひとことで言うと
ニチレキは、昭和18年に創業して以来、『種播き精神』のもと、「道」創りを通して社会に貢献するため、道路舗装材料の製造・販売、施工を通して社会資本整備に携わるとともに、その時々に必要とされる技術開発に努め、絶えず新しい仕事を創造してまいりました。
■1-2 創業者と沿革
【創業者】
池田 英一
埼玉県出身。1919(T8)上京するも関東大震災に遭遇。職を転々とする。徴兵検査で丁種となる。京城出張所長となり、結婚を機に独立。 日本瀝青化学工業所を興す。終戦後の廃墟の中、代用アスファルト開発に苦心し再建するも、工員の不注意で工場が焼失。
'49(S24)『種播き精神』という創業精神をもち、日瀝化学工業を創立。この「よい種を播いて歩こう」という『種を播け』は創業以来、現在のニチレキグループまで一貫しての会社のモットーとなっている。 また、経営理念は「種を播き 水をやり 花を咲かせて 実らせる」である。会社はカチオン系乳剤の開発で事業は躍進した。
美術愛好家として知られ、'75ピカソ、ルノアールなどの絵画、版画約920点を収蔵する「池田二十世紀美術館」を静岡県伊東市に創設し、理事長に就任した。享年71歳。
昭和18年10月、アスファルト防水工事およびアスファルト製品の販売を目的として創業者池田英一が日本瀝青化学工業所を設立しました。その後昭和21年8月、合資会社日本瀝青化学工業所に組織変更を行い、昭和25年10月に東京都荒川区に東京工場を建設し、アスファルト乳剤の製造を開始しました。事業の拡大に伴い昭和29年2月、日瀝化学工業株式会社を設立し、これらの事業を継承しました。 昭和44年1月、株式の額面金額の変更ならびに系列会社(日瀝特殊化工株式会社、合資会社日本瀝青化学工業所)の統合による経営および事業の合理化を目的として株式会社日瀝(昭和24年9月設立東京都港区所在、資本金100万円)を存続会社として4社対等合併を行い、ただちに社名を日瀝化学工業株式会社に変更し本店を東京都千代田区に移転し、その後平成6年10月、ニチレキ株式会社に商号変更しました。「沿革(有価証券報告書・3ページ)」
1943年 ‐ 日本瀝青化学工業所を創業
1946年 ‐ 合資会社日本瀝青化学工業所に組織変更
1949年 ‐ 日瀝化学工業株式会社に組織変更
1970年 ‐ 東京証券取引所第2部に上場
1974年 ‐ 東京証券取引所第1部・大阪証券取引所第1部に上場
1994年 ‐ 商号をニチレキ株式会社に変更
■1-3 本社所在地とネットワーク
本社所在地
東京都千代田区九段北4-3-29
出典:
http://www.nichireki.co.jp/profile/office.html
上海合弁会社が技術研究院を開所 本格的な研究開発を開始しました
中国で5社目にあたる合弁会社「上海城建日瀝特種瀝青有限公司」の技術研究院(研究所)が完成
し、平成26年5月26日、上海市徐漕(ジョハイ)区の技術研究院で開所式典が執り行われました。
開所式典には、上海市交通委員会、上海市公路局、上海市公路投資会社などの政府関係者をはじめ、同済大学、業界団体、施工会社からも多数のご出席をいただきました。
技術研究院では、日本で培ったニチレキの技術をもとに、中国市場で求められる特殊改質アスフ
ァルト、特殊アスファルト乳剤、補修材料、防水材料の研究開発を行ってまいります。
(資本金 4,000万人民元/出資比率 ニチレキ株式会社 50% 上海公路橋梁(集団)有限公司 50%)
出典:第70期 株主通信
上海城建日沥特种沥青有限公司ホームページより
■1-4 ビジョン・ミッション
■企業理念
『種を播き、水をやり、花を咲かせて実らせる』
たゆみない努力の積み重ねによって絶えず新しい仕事を創造していきます。
■経営理念
ニチレキグループは、「道」創りを通して社会に貢献するため、
・優れた機能とコストを満足する道路舗装材料ならびに工法の提供
・国民の共有資産である「道」をいつも見守る高度なコンサルティング
・顧客から信頼される施工技術
これらを完全に一体化し、株主をはじめ幅広い顧客の皆様から信頼される「道」創りになくてはならない収益性に優れた企業グループであり続けるとともに、社員一人ひとりが能力を発揮でき、働きがいのあるグループであることを経営理念としております。
この理念を遂行するための活動にあたり、法令を遵守するとともに環境保全、安全に十分配慮することを基本といたします。
ニチレキグループの企業文化そのものである「種播き精神」と経営理念をあわせて“企業理念”と位置づけております。
2. ニチレキの業績・主力商品・見通し
■2-1 業績推移・見通し
▲経常利益(連結)
2018年3月期 56億2800万円
2017年3月期 58億7200万円
2016年3月期 44億7400万円
2015年3月期 51億5500万円
▲親会社株主に帰属する当期純利益(連結)
2018年3月期 38億8200万円
2017年3月期 37億6200万円
2016年3月期 26億7100万円
ニチレキ過去10年の売上高・営業利益の推移(スマートホンではタップ、PCではマウスオーバーで詳細が表示されます)
■2-2 事業セグメントと業績内訳
部門別売上割合(採用サイトより)
▲セグメントごとの売上高
アスファルト応用加工製品事業 176億9400万円
道路舗装事業 425億8600万円
その他 2億8900万円
(2018年3月期)
■2-3 主力事業
*道路建設プロセスの調査から設計、材料、施工までを行う会社。
舗装材料
ニチレキは、昭和34年に我が国最初のカチオン系アスファルト乳剤「カチオゾール」の開発および製品化に成功して以来、舗装材料を中心に様々な製品を提供してまいりました。今日では、「舗装材料=ニチレキ」というブランドイメージが確立するまでになっております。
※画像:因島大橋の橋面舗装(改質アスファルト:シノファルト)
道路・舗装管理
道路の保全は、社会資本整備の中でもストック量の多さから、効率的な管理が重要な課題となっています。ニチレキは、この対応を支援するために各種の調査計測機器を保有しています。ロメンキャッチャーLYシリーズは、(財)土木研究センターで認定された路面性状自動測定車であり、路面性状の「ひび割れ」「わだち掘れ」「平たん性」の3要素を同時に測定します(平成22年4月現在、4台保有)。
※画像:路面性状自動測定車 ロメンキャッチャーLY
舗装の層と層をくっつけたり、雨水の浸入を防ぐために使われるアスファルト乳剤。なかなか聞きなれない言葉ですが、実は日本の道路舗装工事現場では必ずと言っていいほど使われています。日本のシェアの約40%がニチレキ製であり、みなさんも一度はニチレキの乳剤が使われている道路を通ったことがあるはずです。
3. ニチレキの経営者ってどんな人?
■3-1 社長のプロフィール
代表取締役執行役員 社長
小幡 学
昭和31年12月25日生
昭和57年4月 当社入社
平成12年3月 中部支店長
平成17年6月 執行役員
平成23年6月 上席執行役員
平成25年6月 取締役常務執行役員
平成27年6月 代表取締役社長執行役員社長
(現任)
出典:
http://www.nichireki.co.jp/up_pdf/20160629143838_f.pdf
■3-2 発言、エピソード
ニチレキは、昭和18年に創業して以来、『種播き精神』のもと、「道」創りを通して社会に貢献するため、道路舗装材料の製造・販売、施工を通して社会資本整備に携わるとともに、その時々に必要とされる技術開発に努め、絶えず新しい仕事を創造してまいりました。
国内外における社会経済の動向により、わたくしたちを取り巻く事業環境は時々刻々と変化します。ニチレキグループは、この変化を敏感に捉え、お客様に満足していただける付加価値の高い製品・工法を常に市場に送り出してまいります。そして、いかなる環境でも持続的に成長できる強い企業体質の形成を目指します。
創業以来、これからも新しい取り組みに果敢に挑戦することで、社会に貢献するとともに、株主をはじめユーザー、取引先の皆様の期待と信頼に応える企業グループとなるよう努めてまいります。
中期経営計画『Next 2020』の初年度として、「市場の拡大と探耕」を最重点課題とする成長戦略に基づき、各施策に取り組んでまいりました。その結果、当期の連結業績は、売上、利益とも前期を上回り、増収増益を達成することができました。
今後の事業環境につきましては、景気は緩やかな回復基調にあるものの、公共投資は横ばいで推移するものと予想されます。当社グループを取り巻く環境につきましては、災害復旧・復興や道路インフラ老朽化対策などへの建設需要の高まりがあるものの、企業間の熾烈な受注競争や、原油価格・為替レートの変動による原材料価格への影響もあり、引き続き不透明な事業環境が予想されます。このような状況の中、当社グループは中期経営計画『Next 2020』をさらに推進することで、外部環境に左右されない企業体質への改善を図り、グループの持続的成長を目指してまいります。
4. ニチレキではどんな社員が働いているの?
■4-1 従業員数
連結 797人(臨時雇用者数 323人)
アスファルト応用加工製品事業 235人(同89人)
道路舗装事業 438人(同176人)
その他 3人
全社(共通)121人(58人)
単体 378人(同147人)(2018年3月31日現在)
従業員男女比 328人:38人(約8.6:1)
■4-2 平均年齢
41.9歳(単体、2018年3月31日現在)
年齢構成割合:29歳以下 21.6%、30代 17.5%、40代 39.9%、50代 15.3%、60歳以上 5.7%
■4-3 平均勤続年数
16.5年(単体、2018年3月31日現在)
■4-4 平均年間給与
694万7000円(単体、2018年3月31日現在)
■4-5 活躍する社員インタビュー、コメント
平野 知佑 2014年入社:施工管理
施工管理の業務内容は、施工の段取りや現場の判断ですが、それらを支えているのはコミュニケーションの積み重ねだと考えています。一緒に工事を進めるメンバーには職人気質の方も多く、ベテランの集まり。最初は私の伝え方が未熟なばかりに、現場全体の理解が滞ってしまったこともありました。そうしたときのスムーズな連携や相互のサポートは、日頃の人間関係があってこそ生まれるものだと思います。
西田 麻美 2013年入社:技術
顧客の要望に応えるため、必要な材料や工法を決めるのが技術の主な役割です。路面の状態や実現したい物性は、案件ごとに異なるので、条件に応じて最適な補修方法を提案します。施工前の調査から当日の立会い、施工後の追跡調査も行うため、道作りのプロセス全てに関わる職種です。
中村 彰太 2015年入社:営業
官庁や工事会社に向けて材料や工法の提案活動をしています。提案内容によって伝え方に工夫を凝らすことが、難しくもあり、面白いところです。
(中略)常日頃お客様に通い、何でも相談してくれる関係性づくりを心がけています。また、官庁の入札情報をチェックするために業界紙に目を通すのも日課です。そうして自分がお客様との接点を創り出し、自社の技術力を伝えることが、多くの現場でより良い道路を生み出す第一歩になると思っています。
大野 香澄 2013年入社:研究開発
アスファルト乳剤の開発を担当しています。
道は人々の生活に密着したものであるため、その利用者すべてに思いを巡らせて製品設計することが重要と改めて実感しました。現在はできる限り現場に足を運ぶことや、現場施工に立ち会った先輩社員に状況を聞くことを心がけ、現場ニーズの把握に努めています。今後も人の役に立つ製品開発を心がけ、その成果をあっと驚くような道づくり技術の進展に繋げたいと考えています。
5. ニチレキの人材採用・育成方法
■5-1 採用に関する方針・施策
(新卒採用)
■採用職種
・技術系 研究、開発、製造設計、施工管理、品質管理、生産技術など
・事務・営業系 総務、経理、情報システム管理、営業、経営企画など
職種別人数割合:営業事務系39%、技術系26%、工事系35%
(キャリア採用)
応募資格
◎舗装施工管理
道路舗装工事の施工管理を経験していること(3年以上)
1級または2級土木施工管理技士の資格を有すること
全国もしくはエリア内に転勤・出張が可能なこと
◎営業
業界問わず営業職を経験していること(3年以上)
関連業界に携わったことがあり、営業職に興味があること
全国もしくはエリア内に転勤・出張が可能なこと
勤務地
全国の事業所および子会社、関連会社
※初任地は選考時のご希望に対応いたします。
資格取得者数:一級土木施工管理技士 421人、技術士 36人、測量士 54人
総合職30名程度
・営業・管理系(営業、総務、経理など)
・技術系(研究開発、技術営業、施工管理、生産管理、機械設計管理など)
※全学部全学科対象
(土木系、化学系、文系積極採用)
■5-2 育成に関する方針・施策
■新入社員研修
4月の入社式の後、GW前までの1ヶ月間、本社と技術研究所において、ニチレキグループの事業内容についてひととおり経験して頂きます。その後、配属先にて半年間のOJT研修を行います。
また、9月にさらなる知識の定着を図るため、フォローアップ研修を実施します。
■3年研修
入社後丸3年たった時期に、同期入社の仲間とともに行う、ビジネススキルのレベルアップを目的とした研修です。
■監督者研修
監督職に昇格した時点で、監督職としての必要なスキルを身につけて頂くための研修です。
■管理者研修
管理職に昇格した時点で、管理職としての必要なスキルを身につけて頂くための研修です。
■経営管理者研修
統括管理職に昇格した時点で、統括管理職としての必要なスキルを身につけて頂くための研修です。
■職種別研修
各職種別の基礎的な知識を学ぶ初級者向けの研修から最新の知識や全国各地の独自の取り組みを共有しその職種としての知識を高める研修までレベルに合わせた研修を実施しています。
教育:入社後、職種ごとに必要な資格を取得して頂くため、社内での講習会等を開催しています。
<必要資格>
土木施工管理技士、技術士、建設業経理士、測量士など
■5-3 評価・報酬に関する方針・施策
■初任給
院卒 220,000円
大卒 205,000円
高専卒 188,000円
※上記金額は東京地区で、地域によって異なります
■昇給・賞与
昇給 年1回(4月)
賞与 年2回(6月、12月)
■給与
修士了:月給 208,000 ~ 224,000円
大学卒:月給 193,000 ~ 209,000円
高専卒:月給 176,000 ~ 192,000円
短大卒:月給 176,000 ~ 192,000円
専門卒:月給 176,000 ~ 192,000円
※2017年4月実績、地域により変動
■昇給
年1回
■賞与
年2回(6月、12月)
6. ニチレキ出身者(OB・OG)にはどんな人がいるの?
山本 哲朗:(社)日本カンボジア協会常務理事
1931年、長野県諏訪中学入学。1946年復員。1983年、日瀝化学工業(株)常務取締役退職。
現在(社)日本カンボジア協会常務理事。駐日カンボジア王国大使館特別補佐官、池田20世紀美術館役員。
7. ニチレキの福利厚生は?
■福利厚生
社会保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、共済会、企業年金、財形貯蓄、持株制度ほか
独身寮、借上社宅制度、直営・契約保養所
各種社会保険、借上社宅制度、財形貯蓄、従業員持株会、従業員貸付金、育児休業、介護休業、
保養所(静岡県伊東市)、契約リゾート施設