2021年06月21日
フジ・メディア・ホールディングス傘下、「フジ」「フジテレビ」の通称で知られ、テレビジョン放送事業を行うフジテレビジョン。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。
1957年創業、2008年よりフジ・メディア・ホールディングスのもと、新設分割して設立したフジテレビジョン。社風については、「何かに飛び抜けた才能や個性を持つ人たちが集まっている」「風通しがよく、自由闊達な風土」と、外部からのイメージ通り、期待を裏切らない口コミが目立ちます。また、「仲間意識が強く、仕事でもプライベートでも非常に仲が良い」「社員が一丸となって仕事に取り組む文化」と、才能・個性はそれぞれ突出しつつも、仕事においては結束力の強さを発揮することも伺えます。
仕事へのやりがいを強く感じる社員は多く、「残業は多く激務」ではあるものの、「自分の仕事が世の中に反映する」「視聴者からの反応を見聞きすることがやりがい」という声が多数見られます。歴史ある会社ゆえ、「意外と学歴社会」だったり、「年功序列が根強い」こともありますが、自由闊達で、「若手でもチャレンジできる」側面も持ち合わせているようです。
才能と個性に突出した多彩な人材が一丸となって、自由闊達に、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組む。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
フジテレビジョンのキャリア採用は、募集ポジション発生都度ではなく、年に一度、一括して行われることが特徴です。2020年の場合は、2月7日にWEBエントリー締め切り、応募課題提出は2月10日、というスケジュールでした。募集職種は、総じて「一般職」と呼ばれ、これはいわゆる「総合職」のフジテレビジョンにおける呼称です。応募する際は、希望職種を、【1】番組制作・コンテンツ制作、【2】報道記者、【3】デジタル事業、【4】国際ビジネス、【5】著作権、法務 の5つから選択することとなります。注意すべきは、応募資格が「(採用年の)3月31日時点で、35歳までの方。且つ4年制大学既卒の方」であること。チャンスを逸しないように注意することが必要です。
選考のプロセスは、上記の通り、まずはWEBエントリー、応募課題提出を行い、その後は筆記試験と面接(2~3回)という流れです。口コミによると、「面接は3回目まであると思っていたら、2回目で合格が出た」というケースもあるようです。
フジテレビジョンの面接内容には、「才能と個性に突出した多彩な人材が一丸となって、自由闊達に、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組む」という社風が大いに反映されています。面接での質問内容を見ると、「なぜテレビ局なのか?どんな番組が好きか?なぜそれが好きなのか?」といった、テレビに関する質問を当然ながら投げかけられます。こうした質問に対して、重要なのは「模範解答ではなく、自分の想いを正直に伝えた方が良い」ということ。応募者は口をそろえて、「自分の考えをしっかりと伝えることが大切」と言います。自分の個性をしっかりと把握したうえで、それを自分の言葉で伝えることが大切だということです。
また、「めざましテレビを面白くするには?」「富士山でイベントをするとしたらどんなイベントをしたい?」といったケーススタディのような質問をされることも。こうしたケースもある程度念頭に置いて、どんな質問に対しても、しっかりと自分の考えを伝えられるように準備しておきましょう。
フジテレビジョンの面接を受けるにあたって、同社の企業理念と『フジテレビ行動宣言』を理解しておくことが肝要です。
●企業理念:挑戦と創造 challenge and creation
●フジテレビ行動宣言
1.<社会的責任;Responsibility>メディアの持つ社会的影響力の大きさを自覚し、公平公正で信頼できる情報を発信します。
2.<社会貢献;Contribution>「心に響く」コンテンツを創造し、文化・教育・環境など多様な分野に貢献します。
3.<明るい職場;Happiness>働く人たちの個性と能力、多様性を尊重し、自由闊達な職場をつくります
上記は、同社において全社員が共有する価値観というべきもの。自分自身の職務経験を紹介する中で、これらに共感することを伝えられれば、有効な自己PRにつながります。例えば、これまでに担当したプロジェクトにおいて、前例に囚われることなく新しいアイディアを出し、具体化したこと、そしてそれを実現するために、周囲のメンバーとどのように協力してきたのかについて紹介するとよいでしょう。
フジテレビジョンの面接では、「なぜフジテレビジョンなのか」という質問を必ずと言っていいほど聞かれます。面接官はこの質問を通して、応募者が、どれくらい業界のことを理解し、その中で同社を選ぶ理由が明確であるのかを確認しているのです。
この質問に対して面接官の意図に合った回答をするためには、業界および競合他社についての研究が不可欠です。その研究を通し、同社ならではの強みや個性について把握し、志望動機につなげることが重要です。競合他社について以下にご紹介しますので、ご参考にしてください。
日本放送協会(NHK)
日本テレビ放送網株式会社
株式会社TBSテレビ
株式会社テレビ朝日
株式会社テレビ東京
ここまで、フジテレビジョンの社風や面接内容、企業理念についてご紹介してきました。同社の求める人材像について、イメージが掴めてきたのではないでしょうか。
面接の場では、「才能と個性に突出した多彩な人材が一丸となって、自由闊達に、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組む」社風を意識して、「前例に囚われることなく新しいことに挑戦し、それを周囲との協力によって実現できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
株式会社フジテレビジョンの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
フジテレビジョンの面接を受けるにあたって、押さえていただきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下3つのポイントです。
「才能と個性に突出した多彩な人材が一丸となって、自由闊達に、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組む」社風を意識して、「前例に囚われることなく新しいことに挑戦し、それを周囲との協力によって実現できる人材」であることを、具体的なエピソードをもってアピールする。
フジテレビジョンの企業理念および『フジテレビ行動宣言』を理解し、これに沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。
業界および競合他社についても研究を深めることで、「なぜフジテレビジョンなのか」に対する答えを準備しておく。
上記3つへの対策を進め、面接当日は、自分の考えを、自分の言葉でしっかりと面接官に対して伝えられるよう、しっかりと準備をしておきましょう。
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