2023年01月16日
樹脂技術を活かし、化成品事業と建装建材事業を展開するアイカ工業。中途採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
1936年設立のアイカ工業は、日本で初めて開発に成功したユリア樹脂接着剤を活かし化成品事業を基盤としている会社です。また、国内トップシェアを誇るメラミン化粧板を活かした商品を提供する建装建材事業も展開しています。
社風については、「手を挙げれば比較的自由にやらせてくれる」「若手にもいろいろな仕事を任せてもらえる」「失敗から学べることもあるという会社の考えが浸透しており挑戦しやすい環境」「年功序列」「旧態依然とした文化は改善しつつあるがノルマ・残業はある」といった口コミがあがっています。
このように、高いモチベーションがあれば若手でも失敗を恐れずに挑戦できる社風といえるでしょう。
アイカ工業の採用選考は公開されていませんが、一般的な中途採用選考と同様に、書類選考後に面接と考えて準備を進めましょう。口コミによると面接回数は2~3回のようです。
記事執筆時点での募集職種は、経理・研究職(ホットメルト接着剤)・研究職(機能性樹脂製品)の3職種です。仕事内容に関して募集要項に細かく記載されているので、きちんと読み込んでから応募しましょう。
なお、公式ホームページ上では現在中途採用は行っていない旨の記載があります。注意したいのは、今回のケースのように実際には転職エージェント経由で募集していること。中途採用の場合には広く情報収集を行い、最新の求人情報をチェックすることをおすすめします。
アイカ工業の面接では、「前職での失敗体験」「退職・転職の理由」「刺激がなく退屈だと思われる仕事でも勤まるか」など中途採用面接において一般的な質問が中心になるようです。なぜ転職したいのか、前職ではどのような経験をしてきたのか、これからどうしていきたいのか、といったことを整理し具体的に説明できるようにしておきましょう。
特に、前職を辞めた理由や背景、気持ちの変化に関する質問への対応もポイントになりそうです。過去・現在の自分自身の気持ち理解しておくと同時に、その問題を解決し自身の力を発揮できる職場がアイカ工業であると論理的に伝えられるように準備しましょう。
アイカ工業の面接を受ける前に、「アイカ10年ビジョン」を理解しておきましょう。
アイカ工業では、「アイカ10年ビジョン」と題して、2027年3期までに達成したい売上高などが設定されています。化成品事業としては、建設分野受け樹脂で「アジアトップメーカー」を目指し、売上高1,700億円が目標です。建装建材事業では、事業領域を拡大し外壁にも対応し「空間デザインメーカー」として売上高1,300億円を目指しています。2つの事業の連携、そして他社との資本提携・M&Aについても積極的に行う考えです。
アイカ工業公式サイト
3つのフェーズに分かれている「アイカ10年ビジョン」ですが、2つ目にあたる2022/3期-2024/3期は「中期経営計画Change&Grow 2400」が設定され、投資計画などについても触れられています。その中で、社是である「挑戦と創造を実現できる人材」を求めているという社長の言葉もありました。同社の選考前には、これらについて理解し、自分はどのように貢献できるのか伝えることが大切です。
アイカ工業公式サイト
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜアイカ工業か」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「これまでの経験やスキルを同社で活かせるのか」を確認するとともに、「同社の特徴や他社との違いを理解しているかどうか」を確認しようとしているのです。
以下に化粧板または接着剤技術を取り扱う競合企業を挙げますので、ぜひ参考にして業界の理解を深めてください。そのうえで、「なぜアイカ工業を志望するのか」明確な理由を整理しておきましょう。
アイカ工業が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。アイカ工業の場合「高いモチベーションがあれば若手でも失敗を恐れずに挑戦できる社風」を意識して、「挑戦と創造を実現できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
これから面接の際に実際に聞かれた質問をご紹介します。もしこれらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
アイカ工業の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
「高いモチベーションがあれば若手でも失敗を恐れずに挑戦できる社風」を意識して、「挑戦と創造を実現できる人材」だと具体的なエピソードやデータを交えてアピールする。
「アイカ10年ビジョン」や「中期経営計画Change & Grow 2400」を理解して、それらに沿った自己分析を行い自己PRにつなげる。
競合他社についても研究し、「なぜアイカ工業なのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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