フューチャーの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

フューチャーの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

フューチャーの2025年12月期決算は、売上高・営業利益ともに過去最高を更新。リヴァンプ社の通期寄与や「次世代バンキングシステム」の導入拡大が成長を牽引しました。AI駆動開発による生産性3倍化など、技術革新を経営実装する同社で、転職希望者が担える役割を整理します。


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編集部が注目した重点ポイント

リヴァンプの通期寄与で利益が10%超成長する

2025年12月期は、前連結会計年度の第2四半期からグループに加わった株式会社リヴァンプの業績が通期で寄与しました。フューチャーアーキテクトとの共同営業によるシナジー(相乗効果)が発現し、新規案件の獲得が加速した結果、連結営業利益は前期比10.3%増と二桁成長を達成。経営実務とIT実装を組み合わせた独自の支援体制が、エンタープライズ(大手企業)向けDX市場で強固な地位を築いています。

金融知財の導入拡大で収益モデルを刷新する

「次世代バンキングシステム」が島根銀行で安定稼働を開始し、新たに3行の導入が決定するなど、自社開発の知的財産(知財)を活用したビジネスが本格化しています。従来の工数ベースの受託開発から、ライセンス収益とコンサルティングを組み合わせた高利益率モデルへの転換が進んでおり、金融業界におけるDX戦略パートナーとしてのプレゼンスが急速に高まっています。専門人材の活躍の場は、さらに広がっています。

AI駆動開発の本格導入で生産性を3倍へ引き上げる

同社は自社を「AI-Native(AIを前提とした組織)」へ再定義し、設計・開発プロセスに独自のAIエージェントを導入しています。生産性を従来の3倍に引き上げるという野心的な目標を掲げ、2026年からは対象プロジェクトをさらに拡大する計画です。技術者がより高度な設計業務に集中できる環境を整備しており、最先端のAI技術を実務に落とし込みたいエンジニアにとって、極めて刺激的なフェーズにあります。

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連結業績ハイライト

売上・全利益項目で過去最高を更新。リヴァンプとの融合と知財戦略の進展により、増収増益の堅調な着地となりました。
2025年12月期 決算ハイライト

出典:2025年12月期 決算説明会資料 P.4

売上高

75,993百万円

+8.8%

営業利益

16,176百万円

+10.3%

当期純利益

11,712百万円

+13.5%

2025年12月期は、主力事業であるITコンサルティング&サービス事業が牽引し、売上高・各段階利益ともに過去最高を更新しました。特に営業利益率は21.3%と高水準を維持しており、経営効率の高さが際立っています。税金などの支払い前の利益(EBITDA ※営業利益+減価償却費+のれん償却額)についても、19,596百万円(前期比12.4%増)と力強い成長を見せています。

通期計画に対する進捗状況については、最終的な業績が計画を上回り、増収増益での着地となりました。リヴァンプ社の通期寄与に加え、金融機関向けの大型プロジェクトの進捗や、ライセンス収益の計上が寄与した結果、非常に「堅調」な年度となりました。

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事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

ITコンサルティング事業は「金融・医療DX」で躍進。ビジネスイノベーション事業は、各領域での収益性改善とAI活用が焦点です。
業種別売上構成比

出典:2025年12月期 決算説明会資料 P.11

ITコンサルティング&サービス事業

【事業内容】

大手企業の経営課題に対し、先進ITを駆使したシステム構築とDX戦略策定を提供。実務支援も行います。

【業績推移】

売上高 67,515百万円(前期比10.9%増)、営業利益 16,381百万円(同12.7%増)と大幅な増収増益

【注目ポイント】

政府主導の「医療DX」関連プロジェクトや、金融機関向けの「次世代バンキングシステム」導入が成長を牽引しています。特にリヴァンプ社との共同営業により、経営コンサルティングからIT実装まで一気通貫で支援する案件が急増しており、PM(プロジェクトマネージャー)やITアーキテクト(システム設計者)への需要が極めて高い状況です。

注目職種:DXコンサルタント、ITアーキテクト、PM、金融系システムエンジニア

ビジネスイノベーション事業

【事業内容】

IT技術を活用した自社メディア運営、EC、スポーツDXなど、革新的なオリジナルサービスを創出します。

【業績推移】

売上高 8,486百万円(前期比6.1%減)、営業利益 178百万円(同53.2%減)の減収減益

【注目ポイント】

東京カレンダーのネットサービスやライブリッツのスポーツAI活用が好調な一方、キュリオシティの大型案件反動減が響きました。しかし、YOCABITOの収益改善が進むなど、不採算領域の構造改革が進展しています。各事業で生成AIを全面的に導入し、コンテンツ制作やデータ分析の自動化を進めており、サービス開発エンジニアの活躍が期待されています。

注目職種:Webサービス開発エンジニア、AIエンジニア、デジタルマーケター

その他(グループ運営・投資等)

【事業内容】

ハンドボールチーム(ジークスター東京)の運営や、有価証券投資・ベンチャー投資などの事業を含みます。

【業績推移】

売上高 206百万円、セグメント利益 84百万円と黒字を維持しています。

【注目ポイント】

スポーツを通じたブランディングや、将来の事業シナジーを見据えた戦略的投資を行っています。グループ全体を支えるコーポレート機能や、専門的な投資・財務人材の重要性が高まっています。

注目職種:経営企画、財務・投資担当、スポーツビジネス運営

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今後の見通しと採用の注目点

2026年12月期は売上高80,600百万円を計画。AIによる開発プロセスの刷新が、中長期的な収益性の鍵を握ります。
2026年12月期 計画

出典:2025年12月期 決算説明会資料 P.16

2026年12月期は、売上高6.1%増、営業利益8.2%増を見込み、さらなる成長を追求します。質疑応答で言及された通り、収益性の押し下げ要因となっていた食品卸の大型プロジェクトが2026年上期に終了予定であり、下期以降の利益率回復が期待されています。

中長期戦略では、AI駆動型開発への移行が最優先課題です。設計開発支援ツールと専用LLM(大規模言語モデル)を連携させ、エンジニアの生産性を劇的に向上させることで、年間プロジェクト対応数を現在の200から600プロジェクトまで拡大することを目指しています。また、2026年度新卒採用からの年収引き上げや、働きながら博士号取得を支援する制度の導入など、高度技術人材への投資を大幅に強化しています。

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求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

同社は「AI-Nativeへの再定義」を掲げ、自社の開発プロセス自体をAIで抜本的に変えようとしています。単なる「AIを使った開発」ではなく、「AIエージェントと共創する開発環境の構築」に挑戦できる環境は、技術者にとって稀有な機会です。「技術革新を自らの手で実装し、顧客の経営を劇的に変えたい」という意欲を、最新のAI駆動開発(AIエージェント群による自動化)への関心と絡めて伝えると、強い共感を得られるでしょう。

Q&A

面接での逆質問例

・「AI駆動開発によって生産性が3倍になった際、コンサルタントにはより高度な経営上流の役割が期待されると思いますが、具体的にどのようなスキルの習得が求められますか?」
・「食品卸などの難度の高いレガシー刷新において、AI資産への変換ツール(fraqtaなど)は現場のエンジニアリング業務をどのように変化させていますか?」
・「地方銀行向け知財の展開が加速していますが、DX戦略パートナーとして長期的に伴走する際、顧客の内製化支援をどのように進めていますか?」

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転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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技術的なスキルを磨くには最適な環境

技術的なスキルを磨くには最適な環境が整っています。若手でも積極的にお客様との会議に参加し、プレゼンテーションを行う機会が多く、実践的な経験を積むことができます。特に、自分の興味や得意分野を明確に示せば、その分野でのプロジェクトに参加するチャンスが増えます。全体として、挑戦を歓迎する風土があり、ITスキルの向上を目指す方には非常に良い環境です。

(50代前半・コンサルティング営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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進行状況によっては残業が増えることもある

プロジェクトの進行状況によっては残業が増えることもあり、ワークライフバランスの調整が必要です。

(30代前半・システムエンジニア・女性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 2025年12月期 決算説明会資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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