2022年06月20日

【面接対策】カカクコムの中途採用面接では何を聞かれるのか

「食べログ」「価格.com」を運営するカカクコムへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果などを具体的に問われるほか、キャリアシートでは見えてこない「人間性」も見られます。即戦力として、そして一緒に仕事をする仲間としても多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。


カカクコムの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

「価格.com」「食べログ」で知られるカカクコムは、1997年5月に設立されたベンチャー企業出身の会社です。現在では、不動産や旅行、料理、映画等、様々な領域のサービスを提供しています。

サービス提供の軸となっているのは、「ユーザー本位の価値あるサービスを提供しつづける」という考え方です。これはカカクコムの哲学として、社員に深く根付いており、「会社の利益向上に繋がり、ユーザー本位に考えること=利益向上というシンクロが起こる」という口コミが多く見られます。その哲学を実現するために、「自分のアイディアがサービスにすぐに生かされるため、やりがいがある」「実力次第でいろんなことを任せてもらえる環境」と、社員一人ひとりがチャレンジでき、仕事を通じて成長を実感できる環境であると言えます。

インターネット企業には珍しく、「事業の安定性、利益性が高いからか社風はのんびりしてい」「風通しはいいし、良くも悪くもガツガツしたところはない」という声が多く見られるのも、カカクコムの大きな特徴です。「有給休暇の消化率はかなり高い」「自分の裁量次第で自由に休みがとれる」「忙しい時には終電近くまで残ることもあるが、休めるときと休めないときの緩急はある」と、メリハリのある働き方ができ、ワークライフバランスという観点でも満足度の高さが感じられる口コミも多く寄せられています。一方、「テニスやゴルフ、ランニングなどのクラブ活動が盛ん」「食事補助が一人当5000円/月まで支給されるので、それを利用して他部署の人とも交流する飲み会やランチ会がある」と、ベンチャー企業出身ならではの、風通しの良い和気藹々とした風土であることも分かります。

メリハリある働き方と風通しのよさが根付いた風土の中で、「ユーザー本位」の哲学を実現するために一人ひとりがチャレンジする。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

カカクコムの中途採用プロセスでは、WEBエントリー、書類選考後、3回の面接が行われます。1次面接は職場社員のマネージャー級、2次面接は部長級、最終面接が役員が担当します。職種によっては、「筆記試験でメールの返信文を書かされた」「二次面接の際、事前に課題として与えられたサイトリニューアル案のプレゼンがあった」という口コミもあるため、しっかりと準備が必要です。

カカクコムの募集職種は、大きく「エンジニア」「クリエイティブ系」「企画/営業系」「管理系」の4つに分類されます。担当事業や専門領域等によって、職種はさらに細分化されますので、募集職種の全体像を把握したうえで、「その中でもなぜその職種に応募したのか」を明確に説明できるようにしておきましょう。

面接内容の傾向は?

面接内容には、「メリハリある働き方と風通しのよさが根付いた風土の中で、『ユーザー本位』の哲学を実現するために一人ひとりがチャレンジする」という社風が大いに反映されています。

「あなたの強みと弱みは?」「嫌いなタイプの人間を教えて下さい」という、人間性を問う質問や、「あなたはメンバーに対して、やったことのないことを任せますか?それともやったことのある人に任せますか?」「こんな会社は入りたくないと思う会社はどんな会社か?」と仕事のスタイルを確認する質問が多く見られます。こうした質問を通して、社風にフィットしたうえで、『ユーザー本位』の哲学に共感する人材かどうかを確認していることが分かります。

職種によっては、「面接の事前課題として、売上を上げるための企画書を提出し、面接では、企画の詳細について質問があった」と、実際的なビジネススキルを問うケーススタディを出されたり、「実際にプログラムを書いてほしい」と実技試験が実施される場合もあります。どのようなケース面接が行われても、自らのキャリアを発揮して、入社後の具体的な活躍の姿を説明できるよう、しっかりと準備をしておきましょう。

カカクコムの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

カカクコムの面接攻略法(面接対策)

カカクコムの経営計画を理解した上で自己分析をする

カカクコムの面接を受ける上では、経営計画を理解しておくことが不可欠です。経営計画では、事業方針と4つの重点取り組みテーマが明示されています。

<事業方針>
これまでの取り組みを継続しつつ、ネットのトレンド(テクノロジー/サービス)を見据えた新規サービス展開を目指す。

●短期的な環境変化への対応
●事業領域の拡大
●グローバルの展開
●中長期的な環境変化への対応

カカクコムの経営計画は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの経営計画に合致する人材であることをアピールしましょう。

創立以来、一貫して堅実かつ着実の成長を続けてきたカカクコムは、この経営計画において、「新規サービス展開」により、さらなる成長を目指すことを明言しています。同時に、根底にあるのは、『ユーザー本位』というカカクコムの哲学です。これを理解したうえで、「新規サービス展開」による成長に貢献できる人材であることをアピールすることが重要です。

例えば、これまで携わったプロジェクトにおいて、前例に囚われることなく、新しいツールや技術を積極的に活用することで、プロジェクトを成功に導いたエピソードを紹介するとよいでしょう。そのエピソードの中で、『ユーザー本位』の考え方を大切にし、それをメンバーにも共有したこと、一人ひとりが自分のアイディアを実現できるように導いたことについて具体的なプロセスを説明することで、社風にフィットする人材であることもアピールできます。

「なぜカカクコムに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

カカクコムの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜカカクコムか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、カカクコムという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

●株式会社ぐるなび
●株式会社リクルートライフスタイル
●手間いらず株式会社

カカクコムの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、カカクコムの採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「メリハリある働き方と風通しのよさが根付いた風土の中で、『ユーザー本位』の哲学を実現するために一人ひとりがチャレンジする」という社風を意識して、自らのアイディアを実現するために、前例に囚われることなく、新たなツールや技術に積極的にチャレンジすることで、会社に貢献できる人材であることを印象付けられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

28歳女性/マーケティング【結果:1次面接で不採用】

質問

嫌いなタイプの人間を教えて下さい

回答

面接というよりは、とてもフランクな感じで話してくださり…(口コミの続きとアドバイスを見る

33歳男性/プログラマ【結果:入社】

質問

メンバーに対し、やったことのないことを任せますか?

回答

ウェブサービスの開発の経験がなかった為…(口コミの続きとアドバイスを見る

29歳男性/営業企画【結果:内定を辞退】

質問

忙しい職場と暇な職場のどちらが良いですか?

回答

キャリアとコミュニケーション能力を重視している傾向があり…(口コミの続きとアドバイスを見る

33歳男性/商品企画【結果:2次面接を辞退】

質問

競合との差別化戦略について

回答

かなりフランクな感じで話しかけてくるので、コミュニケーション能力も…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代前半・男性/プログラマ【結果:入社】

質問

Railsの経験がないのに応募してきた理由は何ですか。

回答

Railsは多くのプロダクトに採用されており、エンジニアとして…(口コミの続きとアドバイスを見る

カカクコムの採用面接に向けて

カカクコムの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

●「メリハリある働き方と風通しのよさが根付いた風土の中で、『ユーザー本位』の哲学を実現するために一人ひとりがチャレンジする」という社風を意識する。そして、自らのアイディアを実現するために、前例に囚われることなく、新たなツールや技術に積極的にチャレンジすることで、会社に貢献できる人材であることを、自分の言葉でアピールする。

●カカクコムの経営計画を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

●競合他社について研究し、「なぜカカクコムか」に対する答えを明確にしておく。


これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。