MuleSoftの企業概要
MuleSoftは、レガシーシステムと新しいデジタルシステムとを連携させて、データ活用を進める「iPaaS」(integration Platform as a Service)を提供する会社です。
APIベースでシステム間連携を実現するプラットフォームとして、あらゆるシステムのハブとなり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の課題を解決することができます。
アジリティ開発が可能で、オンプレミスのスクラッチ開発よりも工期短縮が可能になるなどのメリットもあります。2018年にSalesforceが買収し、グループの一員になりました。
■創業者とグローバル体制
MuleSoftの源流は、2003年に英国生まれのエンジニアであるロス・メイソン(Ross Mason)が立ち上げたオープンソースプロジェクト「Mule」です。
「mule(ラバ)」は「donkey work(単調できつい仕事)」に由来し、骨の折れるデータ統合作業を回避したいという思いが込められています。
2006年に会社設立、2017年にニューヨーク証券取引所へ上場を果たしますが、2018年5月にSalesforceに買収され上場廃止となっています。
現在、MuleSoftは、世界12ヶ国にオフィスを構え、3,400人を超える従業員が働いており、17万5,000人以上の開発者や大手企業がMuleSoftのプラットフォームを利用しています。
■日本法人
日本法人は2022年2月1日付けで、本社を東京・丸の内1丁目の日本生命丸の内ガーデンタワー(通称“Salesforce Tower”)に移転しています。ここは親会社のセールスフォース・ジャパン本社と同じ住所です。
同じ日に人事異動も発表しており、セールスフォース・ジャパン専務執行役員 MuleSoft事業統括カントリーマネージャーに 三戸 篤 氏が、同常務執行役員(執行役員) MuleSoft営業本部長に 小山 径 氏が就任しています。
MuleSoft 事業統括カントリーマネージャー 三戸 篤 氏
MuleSoftのミッション
MuleSoftの英語サイトの採用ページには、以下の文言が記されています。
「世界中のアプリケーション、データ、およびデバイスを簡単に接続できるようにすることで、組織の変化と革新を迅速に支援することをミッションとする」
という言葉は、MuleSoftの事業やサービスの本質を端的に言い表しています。
MuleSoft is on a mission to help organizations change and innovate faster by making it easy to connect the world's applications, data, and devices.
MuleSoftの製品
MuleSoftは、API(Application Programming Interface)でさまざまなシステムをつなげるための「統合プラットフォーム」を提供しています。
APIとは、アプリケーションやソフトウェアの構築とインテグレーションに使われるツール、定義、プロトコルのこと。
MuleSoftの「Anypoint Platform」を利用すると、プライベートクラウドやパブリッククラウド、オンプレミスによって複雑に連携した既存システムを、統制の取れたAPIエコシステムに変えることができます。
開発者によるローコード開発やテスト、デプロイ、管理者による監視、モニタリングは、すべてWebコンソールで行います。企業サイトで案内されている機能は、以下の4つです。
■Mule ランタイムエンジン
「Mule」は、レガシー、SaaS、B2Bのインテグレ―ションから、APIの実装と管理に至るまで、幅広いユースケースに使用できる、Anypoint Platformのランタイムエンジンです。
- あらゆるシステムとつなぐ
- 確かな柔軟性と高可用性
- アーキテクチャのスケーリング
- あらゆるデータとデータ形式のマッピングと変換
- 自動的なデータストリーミングとデータ操作
■Anypoint Studio
「Anypoint Studio」を利用し、コンポーネントをドラッグアンドドロップするだけで、APIとインテグレーションをすばやく構築できます。 Maven、Git、Jenkinsなどの一般的なオープンソース開発ツールと簡単に統合できます。
コネクタとテンプレートが用意されており、MuleSoftとAnypoint Exchangeの開発者エコシステムによって構築された何百もの事前構築済みコネクタ、テンプレート、サンプル、APIを使ってすぐに始められます。
■Anypoint Exchange
「Anypoint Exchange」は、APIと統合アセットの保管、発見、再利用のためのマーケットプレイスとして、コラボレーションを簡単にします。
API、統合プロジェクト、テンプレート、サンプル、カスタムセキュリティポリシーをAnypoint Exchangeに保存し、他のユーザーが再利用できるようにします。Kubernetes にデプロイされたマイクロサービスがマーケットプレイスに自動的に公開され、開発のスピードアップとコラボレーションの向上につながります。
■Anypointコネクタ
「Anypointコネクタ」は、どんなシステムもデータもつなぎ、再利用可能なコネクタをデフォルトで装備しています。主要コネクタは以下の通りです。
- IBM AS/400
- Oracle E-Business Suite
- Twilio
- Microsoft Azure Storage
- Salesforce
- Netsuite
- Amazon S3
- MongoDB
- HL7
- X12 EDI
- SAP
- Microsoft Sharepoint
- Workday
- Amazon SQS
- ServiceNow
また、SDKを使って独自のコネクタの作成も可能で、どんなユニバーサル・プロトコルや送信方法にも対応しています。
MuleSoftの求人
MuleSoftの採用サイト(workdayのページ)には2022年4月6日現在、4501件の求人が掲載されています。このうち、日本を勤務地とする求人は215件です。
日本語と英語で書かれている職種がありますが、いずれの求人にも「Job Details」「Your Impact」「Basic Requirements」「Preferred Requirements」が記載されています。
MuleSoftの採用面接で聞かれる質問
面接に際して、志望動機をまとめるためには「Can」「Will」「Must」についてよく考え、整理しておいた方がいいでしょう。念のため簡単に説明すると、
- Can:自分ができること(スキル、能力、経験、実績)
- Will:自分がしたいこと(意思、意欲、ビジョン)
- Must:自分がしなければならないこと(会社から要求・期待されると認識していること)
の3点を整理し、それらが重なったところで「自分の志望動機」を整理するということです。
なお、MuleSoftの求人には、職種ごとに「Responsibilities」「Requirements」「Your Impact」が明記されています。ここに含まれる「Can」や「Must」をクリアしつつ、自分の「Will」を絡めて説明することが必要になります。
マネジャークラス以上の面接準備
特にマネジャー以上については、「Can」「Will」「Must」は当然として、職務に応じた個別の質問が多くなっており、あらかじめ準備が必要です。詳しくは、グローバルウェイ・エージェントまでお問い合わせください。(※登録フォームの備考欄に「MuleSoftの件」と明記願います。)
MuleSoftへの転職を成功させるために
以上、MuleSoftという会社について、概要をご説明しました。
求人は、求められるスキルのハードルが高いのが特徴的です。しかし、仮に書類が通過したしたとしても、次の面接でつまづく方が多くいらっしゃいます。
面接の質問は、様々な内容が投げかけられます。あらかじめ面接対策をしないと、選考を通過する確率はかなり落ちます。限りあるチャンスを活かすためにも、ぜひ十分な準備を行ってから臨んでください。
MuleSoftの採用面接に臨む前に
転職成功の確率をアップさせたい方は、ぜひグローバルウェイ・エージェントにご相談ください。私たちはCxOや役員から直接情報を共有してもらうことで、必要な候補者像を把握しており、上記以外の「候補者公開不可情報」や「過去の面接成功・失敗事例」を把握しています。
なお、スピーディな対応を行うために、登録フォームの備考欄に「MuleSoftの件」と明記願います。費用は一切かかりません。ぜひご相談ください。
なお、SalesforceやMuleSoftなどのクラウドアライアンスソリューションを組み合わせたシステム導入のコンサルティングを行うエンジニアの求人は、株式会社グローバルウェイの「ビジネスアプリケーション事業本部」および「セールスフォース事業本部」でも募集しています。
外資系IT企業、コンサルティングファーム、システムインテグレーターの各業界の現場の最前線で活躍してきたヘッドハンター集団。サーチ型エージェントとして活動しています。
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