デロイト トーマツ コンサルティングへの転職チャンスをモノにする【BIG4】

デロイト トーマツ コンサルティングへの転職チャンスをモノにする【BIG4】

年間4000万人のビジネスパーソンが利用する企業口コミサイト「キャリコネ」の転職エージェントがお勧めするイチオシ企業をご紹介します。今回はBIG4の一角を占める大手コンサル会社のデロイト トーマツ コンサルティング(DTC)合同会社です。採用面接対策にご活用ください。


目次

デロイト トーマツ コンサルティングの概要

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(DTC)は、5,000人を超えるプロフェッショナルを擁する、日本を代表する総合コンサルティングファームです。

  • 本社は東京・丸の内の「丸の内二重橋ビルディング」にあり、大阪・京都・福岡にも拠点を構えています。さらに、東京・乃木坂の「クリエイティブハウス」などクリエイティブ特化のオフィスも展開し、クライアントの多様なニーズに応えられる体制を整えています。
  • 2024年6月より神山友佑と長川知太郎の共同代表制を敷きながら、変化の激しい市場環境において幅広い産業の変革支援をリードしています。

デロイト トーマツ コンサルティングはグローバルネットワーク「Deloitte」の一員であり、日本国内のグループ各社や世界各国のメンバーファームと連携することで、戦略立案から実行支援までを一貫して提供できる点に強みがあります。

「デロイト トーマツ グループ」とは

デロイト トーマツ コンサルティングが所属する「デロイト トーマツ グループ」は、総人員約2.2万人(2025年5月末時点)、総業務収入3,627億円(FY24)を誇る、日本最大級のプロフェッショナルグループです。

  • 監査・保証業務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、リスクアドバイザリー、税務・法務の各領域をカバーし、国内30都市以上に拠点を展開しています。
  • 統括を担うのはデロイト トーマツ合同会社で、グローバルのDTTL(Deloitte Touche Tohmatsu Limited)のメンバーファームとして、日本独自の強みを活かしながらも世界水準のサービスを提供しています。

グループの全体像や法人一覧については、公式サイトの「デロイト トーマツ グループ」に最新情報が掲載されています。なお、グループ内の法人にはいくつかの出資形態がありますが、デロイト トーマツ コンサルティングではパートナーが出資する形を採用している点が特徴です。

パートナー出資とは?

デロイト トーマツ コンサルティングを含むグループ内法人の一部では、パートナー自身が出資者となる仕組みを採用しています。これは単なる役職ではなく、経営リスクを共有する「共同経営者」としての立場を意味します。
出資額は非公開ですが、海外のBIG4の事例では数百万円から数千万円規模とされており、給与ではなく会社全体の利益分配によってリターンを得るのが特徴です。
パートナーは毎年昇格や退任があり、新陳代謝が進む仕組みになっています。昇格には大規模案件の獲得や人材育成の実績が求められ、経営参画を前提とする厳しいプロセスを経て選ばれるのが一般的です。

グローバルの「デロイト」

「デロイト(Deloitte)」とは、英国ロンドンに本部を置くDeloitte Touche Tohmatsu Limited(DTTL)と、そのグローバルネットワークを構成するメンバーファーム群の総称です。

  • DTTL自体は保証有限責任会社として設立されており、各国のメンバーファームは法的に独立した法人ですが、ブランド・基準・ナレッジを共有し、クロスボーダーで協働しています。
  • 日本との関わりは1968年、等松農夫蔵(とうまつ のぶぞう、1896-1980)が青木大吉らとともに設立した「等松・青木監査法人」にまで遡ります。
  • 同法人は1975年に国際会計ネットワークのトウシュ・ロス・インターナショナル(TRI)に加盟し、その後1990年にTRIがデロイト・ハスキンズ・アンド・セルズ会計事務所と合併。これが現在のデロイトネットワークの基盤となりました。
  • 1998年には国際名称をデロイト トウシュ トーマツ(DTT)に改称し、EY、KPMG、PwCと並ぶ「BIG4」の一角として確固たる地位を築いています。

2024年時点で、デロイトは150以上の国・地域に拠点を持ち、45万人超のメンバーを擁しています。その規模と専門性を背景に、世界各地の政府・公共機関、フォーチュン500企業をはじめとする多様なクライアントにサービスを提供し、「世界最大級のプロフェッショナルファーム」としての存在感を発揮しています。

最新動向:「デロイト3法人合併」の意味

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は2025年12月1日付で、

  • デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA):日本最大級のファイナンシャルアドバイザリーファーム
  • デロイト トーマツ リスクアドバイザリー(DTRA):リスク領域特化ファーム

の2社と合併し、従業員1.1万人超の国内最大級コンサルティング組織となる予定です。

これにより、デロイトグループは分野横断体制を強化し、M&A、リスク、戦略等の知見を結集することで、社会や企業に対してより包括的な支援を提供できるようになります。

統合後の組織におけるプロフェッショナルは、原則としてコンサルテイティブビジネスの2つ、ストラテジー・リスク・トランザクションおよびテクノロジー・トランスフォーメーションに所属します。

デロイト トーマツ グループ、3法人の合併に関する基本合意書の締結を発表Icon outbound

https://www.deloitte.com/jp/ja/about/press-room/nr20250523.html

デロイト トーマツ コンサルティング、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーおよびデロイト トーマツ リスクアドバイザリーの合併 ― 2025年12月1日付を予定

また2025年秋、デロイトグループは北海道札幌市に「札幌 Social Innovation Hub」を開設します。ここには合併予定の上記3社のほか、有限責任監査法人トーマツおよびデロイト トーマツ テレワークセンターを合わせたグループ法人5社が入居し、地域密着型のイノベーション拠点として産業振興や新規事業支援に取り組んでいます。

これらの動きは、グループ全体が法人横断で専門性を融合し、地域や産業を越えた課題解決力を強化している流れの一環です。

デロイト トーマツ、札幌市にグループ横断の産業振興・イノベーション支援拠点「札幌Social Innovation Hub」を今秋に開設へ | デロイト トーマツ グループIcon outbound

https://www.deloitte.com/jp/ja/about/press-room/nr20250403.html

半導体やGX領域を中心に地域密着で助言や実行支援。スタートアップやベンチャー企業、企業経営者、自治体職員らが日常的に交流・情報交換できる「イノベーションルーム」を設置。地元人材を採用し、企業のコーポレート部門の課題を解決するためのサービスも提供

デロイト トーマツ コンサルティングの業界における位置

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は、戦略立案から業務変革、システム導入、さらには運用支援までを担える「総合コンサルティングファーム」です。この章では、DTCが属する総合系の立ち位置と、日本のシンクタンク系やIT系コンサルとの違い、さらに近年注力している領域について整理します。

総合コンサルティングファームとしての立場

DTCは、経営戦略から現場改革、IT実行支援までを包括的に担えるフルサービス型ファームです。

このカテゴリには、いわゆる「BIG4」と呼ばれる、PwCコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティングが並びます。さらに外資系のアクセンチュアも、戦略から実行まで幅広く対応できる点で同じ「総合系」と位置づけられます。

これらのファームは、いずれも経営課題の解決に必要な幅広いサービスをワンストップで提供できる体制を持ち、クライアントの大規模変革を支援しています。

戦略コンサル・ITコンサルとの違い

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は「総合系コンサル」に属し、戦略から実行までを一気通貫で担えるのが特徴です。これを理解するには、「戦略系」「IT系」との比較が必要です。

戦略系ファーム(マッキンゼー、BCG、ベインなど)

  • 戦略系は、経営トップ層(CEOや経営会議レベル)を主要クライアントとし、経営戦略や新規事業立案、グローバル展開などの「上流部分」に特化しています。
  • ただし、システム実装や業務改革の現場支援は範囲外であることが多く、戦略立案をクライアント自身や他社に引き継ぐケースも少なくありません。

IT系ファーム(アクセンチュア テクノロジー部門、NTTデータグループなど)

  • IT系は、情報システム部門や業務現場を主要対象とし、ERP導入、クラウド移行、業務プロセス自動化などを強みとしています。
  • 経営戦略の策定や全社変革よりも、テクノロジーの導入・運用で具体的な成果を出すことに強みがあります。

総合系ファーム(DTCを含むBIG4)

  • 総合系は、戦略立案から業務・IT実行までをフルレンジで担えるのが特徴です。
  • 戦略系が経営トップ向けの上流に特化し、IT系が業務現場での実装に強みを持つのに対し、総合系は両方を一貫して扱えるため、「経営トップから現場まで」幅広いレイヤーにサービスを提供できます。

BIG4と利益相反問題

BIG4のコンサル部門はもともと監査法人を母体として発展してきましたが、現在では監査とコンサルティングを同じグループで担うことによる利益相反が国際的に指摘され、両者の分離が徹底されています。

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)も、監査法人トーマツとは明確に切り離された法人として、金融、公共、民間セクターの幅広いクライアントを対象に事業を拡大しています。

注力領域と社会的役割

近年のデロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は、企業課題に加えて社会課題解決の支援にも注力しています。代表的なテーマは以下の通りです。

  • 企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進(生成AI・クラウド活用を含む)
  • 政府・自治体の行政デジタル化支援
  • サステナビリティ経営・カーボンニュートラル実現に向けた産業変革
  • サイバーセキュリティを活用した安心・安全な社会基盤づくり

こうした取り組みにより、DTCは「総合系ファーム」としての強みをさらに際立たせています。

加えて、2025年8月にはアリババクラウドジャパンとの戦略的提携が発表され、日本市場でのAI・クラウド由来のDX支援ソリューション強化が進んでいます。これらは競合との差別化要因となり、DTCがグローバル案件だけでなく国内市場でも存在感を高める要素となっています。

アリババクラウドジャパン、デロイト トーマツ コンサルティングとDX推進に向けて戦略的パートナーシップを締結Icon outbound

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000052991.html

アリババグループのデジタルテクノロジーおよびデータインテリジェンスの中核を担うアリババクラウドは本日、日本におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるため、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下、デロイト トーマツ)の戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。

デロイト トーマツ コンサルティングの組織とサービス

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)の組織は、サービス別(オファリング)産業別(インダストリー)の二軸を組み合わせる「マトリクス型」です。

プロジェクトごとに両軸から専門人材をアサインし、協働することでクライアントの複雑な課題に最適な解決策を導き出します。この章では、最新の組織区分である「PML(Portfolio Management Layer)」の枠組みに沿って、オファリングとインダストリーの構成を紹介します。

オファリング(サービス別)

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)のオファリングは、経営戦略からIT実装まで幅広くカバーし、領域ごとに高度な専門性を持つユニットに分かれています。

なお「PLM」とは、Performance Management Layer(パフォーマンス・マネジメント・レイヤー)の略で、コンサルティング部門で特定のソリューションや領域ごとに設けられた専門組織を指します。

  • Enterprise Technology & Performance PML:財務・経理、サプライチェーン、IT運営など、企業の基盤業務に関する改革を担当します。業務プロセスの設計や経営管理の高度化を含め、全社的なパフォーマンス改善をリードします。
  • Customer PML:マーケティング、セールス、カスタマーサービスを対象に、顧客体験の変革を推進します。デジタルチャネル設計、ブランド戦略、Eコマース最適化など、企業と顧客の接点すべてを対象とします。
  • Engineering, AI&D PML:システムエンジニアリングやクラウド導入支援に加え、AI・データ分析を活用した意思決定高度化を担当します。生成AIや先端技術の活用に積極的で、クライアントのデジタルトランスフォーメーションを加速させます。
  • Human Capital PML:人事制度の刷新、組織変革、M&Aに伴う組織再編、人材開発といった「人」に関わる変革を扱います。働き方改革や人材戦略を通じて、企業文化そのものを進化させます。

インダストリー(産業別)

産業ごとに特化した知見を持ち、クライアント業界特有の課題解決に取り組みます。

  • Private PML:消費財、小売、流通、メディア・エンターテインメントなど民間企業を幅広く担当します。戦略から業務改善、デジタル顧客体験までを支援します。
  • FSI PML(Financial Services Industry):銀行、証券、保険、不動産など金融業界に特化したチームです。デジタルバンキング、キャッシュレス決済、サステナブルファイナンスなどを扱います。
  • Public PML:官公庁や自治体、公共機関を対象に、政策立案支援や行政デジタル化、官民連携プロジェクトを推進します。日本の社会課題解決に直結する領域です。
  • Region(西日本):大阪・京都・福岡を拠点とし、西日本地域の民間企業や自治体を対象にコンサルティングを展開します。地域特性に即したアプローチで、首都圏とは異なるニーズに対応しています。

「コラボレーション・アプローチ」の特徴

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)のプロジェクトは、オファリングとインダストリーの両軸を掛け合わせる「コラボレーション・アプローチ」に基づきます。

例えば「自動車業界のDX支援」では、自動車に精通するインダストリーチームと、デジタル技術に強いAI&Dオファリングチームが協働し、戦略立案からシステム実装、組織改革までシームレスに提供します。

このマトリクス型の組織こそ、DTCが総合ファームとして大規模かつ複雑な案件を遂行できる理由です。

デロイト トーマツ コンサルティングの働き方

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は、社員一人ひとりが安心して長期的に成長できる環境を整えることを重視しています。その象徴が「メンバーファースト経営(Talent Happiness)」という考え方であり、制度面では柔軟な働き方や充実した福利厚生が整備されています。本章では、公式に確認できる制度を中心に紹介し、あわせて経営方針としての方向性を解説します。

経営コンセプト「メンバーファースト経営」

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は2019年以降、「メンバーファースト経営」を掲げ、社員の経験価値(Employee Experience)を最大化することを目標としています。

これは単なる制度整備にとどまらず、社員が「成長の実感」「安心できる労働環境」「組織への帰属意識」を得られるように設計された全体的な経営方針です。

以前は、社員満足度が高まり、退職率が半減したというデータが公表されていましたが、現在は非公表となっています。

働き方に関する制度

柔軟な働き方制度

  • 在宅勤務制度:プロジェクトや個人の状況に応じてリモートワークを選択可能。
  • フレックスタイム制度:始業・終業時刻を柔軟に設定でき、生活リズムに合わせた働き方を実現。
  • フレキシブルワーキングプログラム:短時間勤務や時間単位休暇などを組み合わせ、多様なライフスタイルを支援。

ライフイベント支援

  • 育児サポート:産前講座、マザーズルーム、ベビーシッター費用補助、家事代行支援サービスなど。
  • 介護支援:介護費用補助や休業制度を整備。
  • 健康とウェルビーイング:メンタルヘルス相談(Employee Assistance Program)、健康診断の拡充、更年期サポートなどを導入。

デロイト トーマツ コンサルティングの教育制度とキャリア形成

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は、社員の成長を最重要視し、段階的なキャリアモデルと体系的な教育制度を整備しています。基礎スキルからグローバル研修、専門領域のリスキリングまで幅広い支援が用意されており、プロフェッショナルとして長期的に成長できる環境が整っています。

成長イメージと役職ランク

デロイト トーマツ コンサルティングでは、コンサルタントの成長モデルとして「アワーグラス(Hour Glass:砂時計)モデル」を採用しています。まずは広範囲の経験を積むことから始め、その後に専門領域を絞り込んで経験やスキルを積み重ねながら、個人の知見、人間性を基に、専門性をあらゆる状況で活用できることを目指します。

ランクに応じたカウンセラーが付き、自分のキャリアプランについて定期的にアドバイスを受けながら昇格していきます。

  • アナリスト:新卒や第二新卒として入社し、調査、データ整理、資料作成などの基礎業務を担当します。幅広い領域に関与することでリサーチ力やロジカルシンキングを磨き、将来専門分野を選択するための基盤を築きます。
  • コンサルタント:プロジェクトの中核メンバーとして、分析設計や提案資料の作成を主体的に担います。クライアントとの打ち合わせやワークショップに参加し、課題を整理し解決策を提示する力を養います。
  • シニアコンサルタント:プロジェクトの一部領域をリードし、後輩への指導も行います。クライアント折衝やアウトプットの品質管理に責任を持ち、リーダーとしての力を発揮し始める段階です。
  • マネジャー:プロジェクト全体を統括し、スケジュール・リソース・成果物を管理します。複数案件を横断してリードすることも増え、営業活動や提案にも深く関わるようになります。
  • シニアマネジャー/ディレクター:クライアントとの長期的な関係構築を担い、組織や事業領域の拡大に貢献します。新規案件の獲得や事業成長の推進を任され、次期パートナー候補として期待されます。
  • パートナー/マネージングディレクター:ファーム経営の一翼を担い、市場全体に対するリーダーシップを発揮します。外部に対しては専門領域の第一人者として発信し、内部では人材育成と事業拡大を統括する役割を果たします。

採用案内でも、各職位ごとに「指示通りに遂行」から「事業領域拡大」「マーケットリーダー」へと成長の道筋が明示されており、キャリアの見通しが立てやすいのが特徴です。

OJTとOFF-JT

DTCの教育は、実務経験を通じたOJTと体系的な研修(OFF-JT)の両輪で支えられています。

OJT(On the Job Training)

  • 各プロジェクトでは役割や成長目標が設定され、上位者から日常的に指導を受けます。プロジェクト終了後には評価・フィードバックが行われ、次の課題設定につながります。若手のうちからクライアント向け資料作成や会議運営を担当するなど、早期に実践力を養う機会が豊富です。

OFF-JT(Off the Job Training)

  • 入社研修から昇格時研修まで段階的なプログラムが用意されており、ロジカルシンキングやデータ分析、プレゼンテーションなどの基礎スキルに加え、ファイナンスやサプライチェーン、AIなどの専門領域研修も整っています。
  • さらに、Deloitte University Asia Pacific(DUAP)でのグローバル研修や、外部資格取得支援(年30万円まで補助)、UdemyやLinkedIn Learningを使ったオンライン学習など、多様な学習機会が提供されています。

最新の強化ポイント

近年は、時代の変化に応じた新しい教育施策も強化されています。

  • リスキリングプログラム:生成AI・クラウド分野の先端技術を迅速に学べる体制を整備
  • キャリアチェンジ研修:オファリング/インダストリー間での異動希望に応じた再学習を支援
  • リーダーシップ開発研修:「Inclusive Leadership」や「サステナビリティ経営」をテーマにした教育を拡充しています。

デロイト トーマツ コンサルティングの求人情報

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)の中途採用は、オファリング軸またはインダストリー軸ごとに幅広い職種が用意されており、応募者は最大3希望まで記入できます。

公式求人票には「職務内容」「必須条件」「望ましい経験」が詳細に記載されており、応募段階から求められるスキルや経験を具体的に把握できるのが特徴です。

募集ポジションの例

DTCの求人は幅広い領域を対象としています。以下は代表的な募集分野の例です。

戦略・M&A(モニターデロイト)

  • 経営戦略立案、新規事業開発、M&A戦略策定を担当。
  • 高度な分析力と英語力が求められ、外資系や官公庁との案件も多数。

デジタル&テクノロジー(Deloitte Digital / Engineering, AI&D)

  • AI・クラウド・データ分析を活用したDX推進支援。
  • システムエンジニアリングやクラウド基盤設計、UI/UXデザイン案件も対象。

ヒューマンキャピタル

  • 人事制度改革、組織変革、働き方改革を支援。
  • M&A後のPMI(統合プロセス)に伴う人材・組織設計なども担当。

金融サービス(FSI)

  • 銀行・保険・証券業界向けのコンサルティング。
  • デジタルバンキングやキャッシュレス、サステナブルファイナンス案件が中心。

ライフサイエンス・ヘルスケア

  • 製薬・医療機器メーカーや病院に対し、研究開発戦略、DX支援、経営改革を実施。

公共・社会インフラ関連

  • 行政デジタル化、交通・物流、エネルギーインフラ改革を支援。
  • 安全保障や防災関連の政策立案に関わる案件も多い。

求められるスキルと経験

求人票では、以下のような能力や経験が共通して求められています。

  • 語学力:英語力が条件に含まれる求人が多く、TOEIC700点以上を目安とするものから、戦略系(モニターデロイト)ではバイリンガルが望ましいとされるものまで幅があります。
  • 専門スキル:大規模システムの設計・導入経験、財務・会計知識、公共政策の理解など、職種に応じた専門性が必須とされています。
  • 人物像:論理的思考力と高い分析力を備え、クライアントやチームとの協働を通じて成果を出せる人材が求められています。また、困難な課題に挑戦する姿勢や、新しい分野に学びを広げる意欲も重要視されています。

勤務条件と環境

  • 勤務地:東京本社を中心に、大阪・京都・福岡オフィスの採用もあります。プロジェクトによっては海外拠点に関わるチャンスもあります。
  • 勤務制度:フレックスタイム制を導入しており、在宅勤務制度も整備されています。適用条件を満たせば、在宅日数に制限は設けられていません。
  • 福利厚生:社会保険、企業年金、退職金制度に加え、資格取得支援やキャリア研修、メンタルヘルスサポート、家事代行や育児・介護支援サービスなど、多様な制度が用意されています。

想定給与はどこで分かる?

デロイト トーマツ コンサルティングの各ポジションの想定給与レンジは、求人には記載されていません。求められる語学力を含む詳細については、グローバルウェイ・エージェントまでお問い合わせください(登録フォームの備考欄に「デロイトの件」と明記願います)。

デロイト トーマツ コンサルティングの採用面接で聞かれる質問

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)の採用面接は、候補者の論理的思考力実行力だけでなく、カルチャーフィット成長意欲も重視されます。この章では、実際に面接で問われやすいテーマや質問例を整理します。

ケース面接に関する質問例

ケース面接では、単なる戦略立案にとどまらず、実行面まで踏み込んで答えることが求められます。論理性と同時に、現実的な実装プロセスを意識できるかが評価されます。

  • 「日本の製造業がグローバル競争で勝ち残るためには、どのような戦略が必要か」
  • 「地方自治体における行政デジタル化を推進する際の課題と解決策を挙げてください」
  • 「生成AIを用いた小売業の顧客体験向上施策を考えてください」
  • 「ある製薬企業がM&Aを検討している場合、統合プロセスにおいて考慮すべき論点は何か」

行動・経験に関する質問例

以下のような質問では、STAR法(Situation, Task, Action, Result)を活用し、具体的な行動と成果を数値や事例で示すと効果的です。

  • 「これまでに直面した最大の課題と、その解決のために取った具体的行動は何か」
  • 「チームで意見が対立した際に、どのように調整し成果に結び付けましたか」
  • 「異なるバックグラウンドのメンバーと協働した経験を教えてください」
  • 「短期間で新しい知識をキャッチアップし成果を出した事例を教えてください」

カルチャーフィットに関する質問例

DTCはカルチャーフィットを重視しているため、個人の成果だけでなくチームワークや組織貢献を示すエピソードが評価されます。

  • 「チーム全体の成功や他者の成長に貢献した経験を教えてください」
  • 「多様なバックグラウンドを持つメンバーと協働した際に、どのように成果を出しましたか」
  • 「働きやすい環境やチーム文化をつくるうえで、自分が意識していることは何ですか」

最新の傾向を踏まえた質問例

これらはDTCが近年注力している分野に関連する質問です。応募者自身のキャリアと同社の成長領域を結び付けて語れるよう準備しておくと効果的です。

  • 「生成AIやクラウドの登場によって、あなたの専門分野でどのような変化が生じると考えますか」
  • 「サステナビリティや脱炭素の観点から、企業が直面する最大の課題は何だと思いますか」
  • 「異動やキャリアチェンジの機会をどのように活用したいですか」

志望動機をまとめる視点

面接に際して、志望動機をまとめるためには「Can」「Will」「Must」についてよく考え、整理しておいた方がいいでしょう。念のため簡単に説明すると、

  • Can:自分ができること(スキル、能力、経験、実績)
  • Will:自分がしたいこと(意思、意欲、ビジョン)
  • Must:自分がしなければならないこと(会社から要求・期待されると認識していること)

の3点を整理し、それらが重なったところで「自分の志望動機」を整理するということです。

なお、デロイト トーマツ コンサルティングの採用サイトには、「職務内容」「基本要件(共通要件)」「求める人物像」「望まれる経験(推奨/任意)」などが明記されています。書かれている要件を自分がいかにクリアしているかを説明する準備が必要です。

マネージャークラス以上の面接準備

マネージャー以上については「Can」「Will」「Must」は当然として、職務に応じた個別の質問が多くなっており、あらかじめ準備が必要です。詳しくは、グローバルウェイ・エージェントまでお問い合わせください。(※登録フォームの備考欄に「デロイトの件」と明記願います。)

デロイト トーマツ コンサルティングへの転職を成功させるために

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)への転職は、総合系ファームならではの幅広い案件や成長機会にアクセスできる大きなチャンスです。一方で競争倍率は高く、応募準備と戦略的なアプローチが欠かせません。この章では、転職を成功に導くための具体的なポイントを整理します。

1. 最新の組織動向を理解する

  • 2025年12月には、DTC・DTFA・DTRAの3社統合により国内最大級のコンサルティング組織(11,000名超)が誕生します。さらに札幌に新設された「Social Innovation Hub」など、法人横断・地域密着型の動きも進んでいます。
  • これらの変化はDTCの事業機会と人材ニーズを拡大しており、応募者にとっては新たなキャリア領域に挑戦できる環境が整っていることを意味します。 応募前に最新の組織再編や拠点展開について理解し、志望動機に反映させることが有効です。

2. 成長領域への関心を示す

  • DTCが注力するテーマは、DX(生成AI・クラウド)、サステナビリティ経営、サイバーセキュリティ、公共・社会課題の解決です。特にアリババクラウドとの戦略的提携(2025年発表)や生成AIを活用したプロジェクトは象徴的です。
  • これらの成長領域に自らの経験や強みをどう結び付けられるかを語ることが、評価を高める鍵となります。

3. 自己分析とストーリーテリングを徹底する

  • 面接では、過去の経験を論理的に整理し、STAR法(Situation, Task, Action, Result)で具体的に語ることが重要です。成果や数字を交えながら、自分の行動がチームや組織にどのようなインパクトを与えたかを明確に伝えましょう。

4. 英語力と専門スキルを磨く

  • 求人要件では、英語力が条件となる案件が多く、TOEIC700点以上を目安に求められるケースも一般的です。さらに戦略系やグローバル案件では、バイリンガルレベルが望まれることもあります。
  • 語学力の強化に加え、AI、クラウド、財務、M&A、公共政策など自分の専門性を補強する学習を継続しましょう。

5. 転職エージェントを活用する

  • DTCの採用プロセスは選考基準が高く、求人票だけでは読み取れない期待値や評価ポイントがあります。コンサル転職に強いエージェントを活用することで、非公開求人情報や模擬面接などのサポートを受けられます。
  • 特に「志望動機の練り込み」「ケース面接の事前練習」などは、専門的なサポートを受けることで大きな差につながります。

以上、デロイト トーマツ コンサルティングという会社について、概要をご説明させていただきました。

求人は、求められるスキルのハードルが高いのが特徴的です。しかし、仮に書類が通過したしたとしても、次の面接でつまづく方が多くいらっしゃいます。

面接の質問は、様々な内容が投げかけられます。定番的なものから地頭のよさを測るもの、職種特有の質問もあり多種多様です。

あらかじめ面接対策をしないと、選考を通過する確率はかなり落ちます。現時点で数億円を稼ぐ優秀な営業の方が、面接対策を怠ったために失敗することもあります。限りあるチャンスを活かすためにも、ぜひ十分な準備を行ってから臨んでいただきたいと思います。

デロイト トーマツ コンサルティングの採用面接に臨む前に

転職成功の確率をアップさせたい方は、ぜひグローバルウェイ・エージェントにご相談ください。私たちはCxOや役員から直接情報を共有してもらうことで、必要な候補者像を把握しており、上記以外の「候補者公開不可情報」や「過去の面接成功・失敗事例」を把握しています。
なお、スピーディな対応を行うために、登録フォームの備考欄には、必ず「デロイトの件」と明記願います。費用は一切かかりません。

この記事の執筆者

有価証券報告書を中心とした一次情報に加え、キャリコネをはじめとする口コミサイトなどネット上の情報を収集分析し、転職を検討する人たちの参考になるコンテンツを作成しています。

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