2021年06月21日
ニトリホールディングス100%子会社であり、31期連続増収増益のニトリへの転職。中途採用面接ではこれまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。
「2022年1000店舗、2032年3000店舗の実現」をビジョンとして掲げるニトリ。そのために大切にしているのは3C+C。Change(変化)、Challenge(挑戦)、Competition(競争)、Communication(お客様、従業員との対話)を掲げ、ニトリの目指すロマンの実現のために社員教育に力を入れている企業です。
ニトリでは、数年おきに他の業務へ異動するジョブローテーションを敢行。このジョブローテーションを重ねることにより、スペシャリストとして求められる「広い視野」や「柔軟な思考」を身につけることが狙いです。職種を問わずの店舗経験は、現場を知る大切な場となっています。さまざまな職種を経験できるのでとても面白いといった声がある一方、転居を伴う転勤の頻度も高く、ある程度の年齢以上の社員の中には、それを理由に退職を考える人もいるようです。
また、研修制度の充実もニトリの特長のひとつ。グローバル人材を育成するグローバルトレーニー制度をはじめとして、eラーニングや基礎通信講座NCCSなどで成長をバックアップ。自ら働きかけて行動することで、より高みを目指せるシステムとなっています。
こうした人財育成に注力する企業だけに、採用面接では常に前向きな向上心を持っているのかが見極められます。
ニトリのキャリア採用プロセスでは、書類選考後、会社説明会、1次面接(場合によって2次面接)の後、最終面接が行われます。
募集職種は、情報システム系14職種、財務経理、法務、WEB広告宣伝、通販事業の計18職種と多岐にわたり、それぞれに高度な専門性が求められます。
どの職種も、商品開発から製造、販売まで独自の路線で拡大するニトリにあって、重要な役目を担うポジションです。なぜこの職種を希望するのか、志望理由を明確にしておくことが大切です。
面接では、転職理由と志望動機はマストです。事前にニトリのビジョンや事業展開などをしっかりと頭に入れておくことと、ニトリの実店舗へ足を運び自分の眼で見ておくことが大切です。
10年後、20年後のキャリアプランと、そのために何をするべきかも考えておきましょう。このほか、希望する年収額を聞かれることもあるようです。はっきりと自分の希望額を想定しておかないと、その場で慌ててしまいがちです。
全体に、何をしたいのかという熱意と具体例をチェックされるようなので、自信を持って答えられるよう十分な対策をしておきましょう。
ニトリの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
ニトリの面接を受ける上では、「ロマン」(志)と、「ビジョン」と呼ばれる事業計画を理解しておくことが不可欠です。この「ロマン」と「ビジョン」は以下のように関係し合っています。
「ロマン」を原点に、「ビジョン」の実現をめざし続けます。
ニトリは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマン(志)を社員一人ひとりが企業行動の原点として共有しています。そして、社員の力を結集して長期ビジョンの実現に全力を尽くすことを企業活動の指針と位置づけています。ロマンを原点に、ビジョンを実現していくことで、ニトリはお客様をはじめとしたステークホルダーの皆様とともに多様な豊かさを分かち合っていきたいと考えています。
このビジョンでは「3000店舗 売上高3兆円」という大きな目標数字が目立っていますが、肝心なのはそこに到達するために、今、何が必要なのか、社員一人ひとりに求められていることは何であるのか、ということです。自身の言葉で「ビジョン」に必要な人材であることをアピールしましょう。
第2期30年計画の下で、台湾やアメリカ、中国などにも進出を果たしたニトリ。世界規模で拡大を続けながらも、その土台となるのはそれぞれのお客様へ満足をお届けするというごく当たり前のことです。それをしっかり押さえた上で、自分ならこれまでのどのような経験をもとに、どのように貢献したいのか変化と挑戦への意欲を語れるように準備してください。
ニトリの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜニトリか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、ニトリという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。
具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●株式会社良品計画
●イケア(IKEA International Group)
●株式会社大塚家具
●株式会社東京インテリア家具
このように、ニトリの採用面接を受ける前には、「ロマン」と「ビジョン」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「変化と挑戦」の社風を意識して、抽象的な質問に対しても自分の頭で考え、自分の言葉で意見を述べることが求められます。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
ニトリの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●ニトリの「ロマン」と「ビジョン」を理解して、自分の頭で考え、自分の言葉で話す準備をする。
●ニトリの「ビジョン」を具現化するために、自分にできることを自己分析して自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜニトリか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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