2022年05月27日
国内最大の独立系技術人材サービス企業のテクノプロへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。
技術人材サービスのテクノプロは、2000以上にのぼる国内外の大手企業などに、機会、電気、電子、情報システム、化学、医薬、バイオ、エネルギー、プラントエンジニアリング等さまざまな分野で技術開発、研究開発へのサポートを提供しています。
そんなテクノプロは、資格取得や研修が手厚く、「わりと希望する現場にアサインしてもらえる」などといった声が見受けられます。ただし同業他社に比べ良いほうではあるものの、給与に関する満足度はあまり高くないようです。
また自社の正社員という位置づけではありますが、働く場所は派遣先となるため「派遣先の上司の顔色をうかがわなくてはならない」「休日や残業も派遣先による」「現場によるが派遣社員と立場は変わらない」などといった声も見受けられます。どのような環境にも柔軟に応じ、円滑にコミュニケーションが取れる人材が求められるでしょう。
テクノプロは、技術者・研究者をサポートし、変化し続ける社会において技術革新を支え、社会の発展と人々の豊かな生活の実現に貢献することを目指しています。採用面接ではこうした社風にマッチするかが見極められるでしょう。
テクノプロの選考プロセスは、書類選考、面接(2回程)です。応募書類提出後、電話にて簡単なヒアリングが行われ一次面接において技術的なスキルを詳しく聞かれます。内定までの所要期間は1〜2週間程度とスピーディな印象で、面接場所は希望のエリアで実施が可能です。
希望する職種により、応募するカンパニーが異なります。キャリア採用では、「テクノプロ・デザイン社」「テクノプロ・エンジニアリング社」「テクノプロ・IT社」にて募集を行っています。コーポレートサイトの採用ページに募集要項や業務内容等の記載がありますので、事前に確認しましょう。
面接では、技術面に関する確認はもちろんですが、コミュニケーション力も見られているといった声が複数ありました。派遣先が様々ありますので、基本的な所作、人間性も重視されています。そのため「未経験であってもその人の人物像、考え方などで内定をもらえる確率は他社より高い」「文理問わず採用しており、ポテンシャルさえあれば合格できると思う」といった口コミもあります。技術面で不安のある方も意欲的な気持ちをしっかり伝えられると良いでしょう。
その他将来のビジョンやキャリア形成に関する質問も多いようです。入社後どのような技術を学びキャリアアップしていきたいかなど、明確な目標を伝えられるように準備が必要です。また入社後にアサインされる案件もこういったビジョンによって決まる可能性があるので、自身の希望をきちんと伝えましょう。
テクノプロの面接を受ける上では、テクノプロ・グループの中期成長戦略を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下のようなものがあります。
テクノプロ・ホールディングス株式会社 公式サイトより
中期成長戦略は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。
技術系派遣を求める顧客は、その人のもつ専門的な能力はもちろんのこと、さらにその能力を活かした問題解決能力を必要としています。派遣先の課題を的確に捉え筋道立てて考察し顧客をサポートすることが求められるでしょう。前職の経験などから相手が求めること、困っていることをロジカルな思考で解決してきたことなどがあれば、エピソードとして紹介するようにしましょう。
またテクノプロは、研修などにも力を入れています。しかし明確なビジョンや向上心がなければ活かすことはできません。「自身の知識を増やしたい」「自分だけでは身につかない知識を積極的に身に着けたい」といった能動的な態度が好感のもてる人材となるでしょう。面接の場では目標も明確にし、そのためにどういった勉強を続けたいか、入社して何をしたいのかをしっかり伝えることが大切です。
顧客の課題を専門的視点で解決し、常に向上心をもってチャレンジしていける人材であるとアピールしましょう。
テクノプロの面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜテクノプロか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるのか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」といった側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、テクノプロという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●株式会社フォーラムエンジニアリング
●株式会社スタッフサービス
※その他テクノプロのグループ会社についても得意分野などを確認するようにしましょう。
このようにテクノプロの採用面接を受ける前には、テクノプロ・グループの中期成長戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「技術者・研究者をサポートし、変化し続ける社会において技術変革を支え、社会の発展と人々の豊な生活の実現に貢献することを目指す」という社風を意識して、「顧客の課題を専門的視点で解決し、常に向上心をもってチャレンジしていける人材」だと印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問内容をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
テクノプロの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「技術者・研究者をサポートし、変化し続ける社会において技術変革を支え、社会の発展と人々の豊かな生活の実現に貢献することを目指す」という社風を理解して、これに合致した人材であるとアピールする。
●テクノプロ・グループの中期成長戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
●競合他社についても研究し、「なぜテクノプロか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするように心がけましょう。
この記事の執筆者