EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職チャンスをモノにする【BIG4】

EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職チャンスをモノにする【BIG4】

年間4000万人のビジネスパーソンが利用する企業口コミサイト「キャリコネ」の転職エージェントがお勧めするイチオシ企業をご紹介します。今回はBIG4の一角を占める大手コンサル会社のEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)です。採用面接対策にご活用ください。


EYストラテジー・アンド・コンサルティングの概要

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社は、経営コンサルティングと戦略的トランザクション支援サービスを展開する、EYグローバルのメンバーファームです。

トランザクションとは「取引」という意味ですが、コンサルティング業界においては、M&Aや会社分割、事業譲渡といった「組織再編」等を指します。

2010年にEYアドバイザリー株式会社が設立。EYグループ組織再編にともない「新日本有限責任監査法人のアドバイザリー事業」および「EYフィナンシャル・サービス・アドバイザリー株式会社」と統合し、2017年1月に「EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社」が発足します。

その後、「EYトランザクション・アドバイザリー・サービス」と統合し、2つのサービスラインを擁する「EYストラテジー・アンド・コンサルティング」が2020年10月に発足。総合系コンサルティング会社として業務を開始しています。

「EY」のグローバルネットワーク

EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッド(Ernst & Young Global Limited)のグローバルネットワークです。Americas(北・中・南⽶)、Asia-Pacific(アジア・パシフィック)、EMEIA(欧州・中東・インド・アフリカ)の3つのエリアから成り⽴っています。

EY Asia-Pacificは、6つのリージョン(Japan、Greater China、Oceania、FSO APAC、ASEAN、 Korea)、23の国や地域から成り⽴っているエリアですが、EY Japanはこのエリア内で最⼤のリージョンです。

グローバルの収益は2020年度で372億米ドル(1ドル110円として日本円で約4兆920億円)。150以上の国と地域にEYのメンバーファームを置き、約30万人のメンバーを擁します。ユニバーサム社の「世界で最も魅力的な企業ランキング」には、2020年までに10年連続ベスト10入りを果たしています。

EY JAPAN

EY Japanとは、EYの日本におけるメンバーファームの総称です。2017年に日本の各メンバーファームを出資者として設立したEYジャパン合同会社の下、

  • EY新日本有限責任監査法人
  • EY税理士法人
  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

などの豊富な業務経験を有するプロフェッショナルが、案件ごとに最適なチームを編成しサービスを提供しています。

所属する公認会計士や税理士、弁護士、ビジネス・プロフェッショナル、エンジニアは約8,000名で、相互に連携し、企業のビジネスを支援しています。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの代表者

EY JAPANの一員であるEYストラテジー・アンド・コンサルティングの代表取締役社長は近藤聡。競合のデロイト トーマツ コンサルティングの代表から異色の転職をした人物です。

なお、代表取締役社長は近藤氏のみですが、代表取締役は近藤氏のほかに、梅村秀和氏(EY Japan ストラテジー・アンド・トランザクション リーダー)、小池雅美氏(EY Japan コンサルティングリーダー)、ペーター・ウェスプ氏(EY Japan ストラテジー・アンド・トランザクション デピュティリーダー)を加えた4人体制です。

東京オフィスは東京ミッドタウン日比谷(東京都千代田区有楽町)。大阪(2020年4月にリニューアル)、福岡にも拠点を置き、国内のクライアントへ様々な支援をしています。

近藤 聡 EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 代表取締役社長
大手総合コンサルティングファーム(デロイトトーマツコンサルティング)にて、自動車・ハイテク業界を中心に、企業戦略、オペレーション改革、海外展開戦略の策定・実行支援など、クロスボーダーを含むプロジェクトを数多く手掛ける。2011年より、同ファーム日本代表を務めるとともに、APACリーダーおよびグローバル・オペレーション・リーダーなどを歴任。2019年初めよりEY JapanにてJapan Regional Leadership Teamの一員として、EY Japanの成長戦略の立案から実行までを統括する。2020年10月、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 代表取締役社長に就任。

EYにJoinした際には、このような役割に任命されることは全く想定しておりませんでしたが、EY在籍の1年半以上の期間を通し、私自身が感じることが出来たEYのGlobal、そしてJapanが掲げるVisionへの取り組みの本気度と、自分自身のキャリアのAgendaが強くシンクロしており、更にそれを加速化することに貢献できるのではと感じております。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの業界における位置

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、戦略から実行までを幅広くカバーする「総合コンサルティング会社」に位置づけられます。

このカテゴリーには、PwCやデロイト、KPMGといったBIG4系のコンサルティングファームや、アクセンチュア、IBM、日本のシンクタンク系コンサルティング会社(野村総研、三菱総研、NTTデータ研究所)などが含まれます。

BIG4系のコンサルティング会社は、母体の監査法人とのつながりで経営陣に深く食い込んでいたことから、経営コンサルティングに進出した経緯があります。

しかし現在では、監査と非監査業務(コンサルティング等)を同じグループが行うことで利益相反が生じるおそれがあることから、現在では完全分離が求められています。このため、BIG4のコンサルティングファームでは、クライアントが限定されたり、米国との連携が難しくなったりする場合があります。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの組織とサービス

EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは、以下の2つのチームが常にコラボレーションしながら、複雑な企業課題を解決していきます。

  • 「コンピテンシー」チーム:ストラテジーやテクノロジーなどのコンピテンシーを軸にサービスを提供
  • 「セクター」チーム:特定のセクターにフォーカスしその課題解決に尽力する

コンピテンシーチームには、

  • 「ストラテジー&トランザクション」
  • 「コンサルティング」

の2つのチームがあります。

さらに、ストラテジー&トランザクションのチームには、

  • 戦略を中心に担当する「EYパルテノン」
  • M&A支援などを担当する「トランザクション アンド コーポレート ファイナンス」

コンサルティングのチームには、

  • 「ビジネスコンサルティング」
  • 「テクノロジーコンサルティング」

に加えて、人事・組織課題を担当する「ピープル・アドバイザリー・サービス」のチームがあります。

Strategy and Transactions(SaT)

◆EY-Parthenon(EY パルテノン)

1991年に設立した戦略コンサルティングファームである「パルテノン」を2014年にEYが買収。米国、欧州、アジアなど35拠点で展開。

  • Strategy(ストラテジー):成長戦略の策定、市場評価、新規市場参入戦略、投資評価・事業評価・ビジネスプラン策定の支援、戦略オプションの評価、事業ポートフォリオの最適化支援、戦略実行支援。
  • Transaction Strategy & Execution(トランザクション ストラテジー & エグゼキューション):M&Aトランザクションの戦略との整合性確保、シナジーの評価・検証およびその実現、リスクの特定・低減を通じ、経営統合の実務を支援。
  • Turnaround & Restructuring Strategy(ターンアラウンド & リストラクチャリング ストラテジー):資金繰りや流動性対応を必要とする企業に対する金融機関や株主との交渉等の緊急対応支援から、企業を窮境に陥らせた本質的な経営課題の特定まで、総合的なサポートを提供。

◆Transactions & Corporate Finance(TCF)

財務上の諸問題からポートフォリオ配分プロセス、財務計画のアナリティクス・決定支援まで、よりよい資本配分を支援。

  • Lead Advisory(リード アドバイザリー):M&Aアドバイザリーおよびインフラストラクチャーアドバイザリー。
  • Valuation, Modeling & Economics(バリュエーション、モデリング & エコノミクス):M&Aにおけるセルサイド・バイサイドのフィナンシャルアドバイザーとして、事業価値・株式価値や貸付債権を算定。
  • Transaction Diligence(トランザクション ディリジェンス):企業・事業の買収、売却、合併、分割等、M&Aに関する事業戦略の達成支援。

Consulting

◆ビジネスコンサルティング

「ビジネスコンサルティング」「リスク管理」を包含するチーム。

  • ビジネストランスフォーメーション/ファイナンス/サプライチェーン&オペレーションズ/エンタープライズリスク/金融サービスリスクマネジメント/テクノロジーリスク

◆テクノロジーコンサルティング

テクノロジーの戦略策定から導入支援エマージングテック(将来実用化が期待される先端技術)の活用まで包括的に支援。

  • テクノロジーソリューションデリバリー/テクノロジートランスフォーメーション/データ&アナリティクス/デジタル&エマージングテクノロジー/サイバーセキュリティ

◆ピープル・アドバイザリー・サービス

人事・組織変革戦略の立案から組織・人材マネジメントの実践を支援。

  • ワークフォースアドバイザリー/統合型モビリティサービス

Sector(業種別チーム)

業種別の深いインサイトを有するセクターチームは、特定のセクターやアカウントに常にフォーカスした活動を行っています。複雑化する業種別課題に対し、時にセクター専門家同士がコラボレーションすることにより、新たな価値を創造します。

  • テクノロジー/メディア・エンターテインメント/テレコム、公共・不動産、医薬・医療、自動車・モビリティ・運輸・航空宇宙・製造・化学、消費財・小売流通、プライベートエクイティ、銀行・証券、保険

CROSS SECTOR(業種横断チーム)

クロスセクターチームは、業界横断的なインパクトの強いテーマを、3つのチームが担当します。

  • ストラテジック インパクト :ルール形成により日本企業の更なる成長を担う
    • Geoeconomics Strategy(GES):安全保障を起点とするサイバーストラテジー
    • ESG Economics Strategy:ESG時代の企業の視座転換
    • Smart Society Strategy(SSS):国際金融都市構想の実現
    • Data Driven Re-Design Strategy(DDR):地方創生DX
  • ストラテジック バリュー エンハンスメント:企業価値向上支援
  • ジャパン アウトバウンド ビジネス:日本企業のグローバル競争力強化支援

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの企業文化

Purpose Statement(ファームの存在意義)
“Building a Better Working World”(より良い社会の構築を目指して)

EYの特色として、企業サイトには以下の3つの点が掲げられています。

Purpose-Led:Purpose(存在意義)を常に重視する

  • EYはBig4で初めてPurpose Statement(ファームの存在意義を示す)を掲げたファーム。上記Purposeの実現を常に意識し、その実行に真剣に取り組んでいます。

Most Globally Connected:最もGlobalにコネクトしている

  • 中期的なファームの戦略や年次の計画立案のプロセス、各プロフェッショナルの目標設定がGlobalの市場で活躍するクライアントにとって最適となるものとして設定されており、国やサービスラインの境界が低いです。

Collegial Culture:合議制

  • リーダーシップのアポイントメントや投資などの重要な意思決定に際し、合議制がカルチャーとして根付いており、穏やかで建設的な議論をする風土があります。Globalな組織構造を持ち、Diversity & Inclusiveness(D&I)についてもDNAとして組み込まれています。

また、EYの掲げるAmbition(なりたい姿)として、以下の言葉を掲げています。

“Create Long-term value as the world‘s most trusted, distinctive professional services organization”(長期的価値をClient, People, Societyにもたらすことができる、信頼され、独特のプロフェッショナルサービスを提供する組織)

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの研修・自己研鑽支援制度

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、全てのコンサルタントが最高の効果を得られる高水準なトレーニングを整備しています。

人財開発プログラム『EYU』(EY and you)は、個々人の適切なキャリアプランを支援し、目標達成に必要となるトレーニング・業務・指導・コーチを組み合わせるグローバルフレームワークです。

  • Learning:自身の経験とキャリアプランを基に、豊富な研修制度プログラムから目的に合った研修を受講することが可能。
  • Experiences:一人ひとりがExperiences Mapを作成し、それぞれに基づいた業務経験を積む。
  • Coaching:経験豊かなカウンセラーからのフィードバックや、業務を直接指導するフィードバックプロバイダーからのアドバイスなど、多面的なフィードバックを受けられます。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングのキャリアパスは、「コンサルタント」「シニアコンサルタント」「マネージャー」「ディレクター/シニアマネージャー」「パートナー/アソシエートパートナー」の役職があり、それぞれの役割責任が明確になっています。

このほか、EYストラテジー・アンド・コンサルティングには、業務に従事しながらオンラインでのカリキュラムを受講することで、正式なMBA学位を取得できるメニューがあります。

具体的には「テクノロジー」「リーダーシップ」「ビジネス」のカテゴリーから16のEY Badges(EY内部の資格認定制度)を取得し、最終のCapstoneプロジェクト(ビジネスチャレンジ・ケーススタディなどを予定)を修了することでMBAを取得できます。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの働き方

EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは「Work-Life Balance」を“多様な働き方を受け入れる風土”と捉えています。企業サイトには、

  • 「子育てしながら働く」
  • 「専門性を活かして働く」(他業種からのキャリアチェンジ)
  • 「長期キャリアを育みながら働く」(新卒生え抜きでマネジャー/中途採用で定年退職後再雇用)

といった事例が社員インタビューとして紹介されています。

コロナ禍以前からフレキシブルな勤務体制を進めており、クライアントと自身のスケジュールによってはリモート会議を積極的に活用できる環境がありました。個人的にも親の介護があり、ほかにも子供のケアなどを考えると、時間をフレキシブルに利用できる環境はとてもありがたく感じました。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの求人情報

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの求人サイトには、ほとんどすべての部門において、中途採用募集を行っています。

ただし、セクターおよびクロスセクターについてのみ、グローバルの採用応募受付システムの刷新のため、8月下旬まで以下の情報をEmailで送信して応募するようになっています。

  • 応募を希望する部門・ポジション
  • 履歴書
  • 職務経歴書または英文CV(Curriculum Vitae=履歴書)

求人の読み方は、例えば以下の通りです。

  • EYSC Japan:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
  • SaT:ストラテジー&トランザクション(チーム)
  • TCF:トランザクション&コーポレートファイナンス(グループ)
  • M&A Manager Position:M&Aアドバイザリーのマネージャー職

なお、求められる語学力については、例えば上記マネージャー職の場合、必要知識・経験の中に「日本語力必須且つ、ビジネスレベルの英語力。海外経験があれば尚可」と書かれています。

キャリア採用|採用情報|EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)Icon outbound

https://www.eysc.jp/recruit/career/

キャリア採用の情報を各応募部門の説明と共に掲載しオンラインエントリーの受付についても掲載しています。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの採用面接で聞かれる質問

面接に際して、志望動機をまとめるためには「Can」「Will」「Must」についてよく考え、整理しておいた方がいいでしょう。念のため簡単に説明すると、

  • Can:自分ができること(スキル、能力、経験、実績)
  • Will:自分がしたいこと(意思、意欲、ビジョン)
  • Must:自分がしなければならないこと(会社から要求・期待されると認識していること)

の3点を整理し、それらが重なったところで「自分の志望動機」を整理するということです。

なお、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの採用サイトには、「業務内容」「募集要件及び資格」「必要知識・経験」などが明記されています。書かれている要件を自分がいかにクリアしているかを説明する準備が必要です。

マネージャークラス以上の面接準備

マネージャー以上については「Can」「Will」「Must」は当然として、職務に応じた個別の質問が多くなっており、あらかじめ準備が必要です。詳しくは、グローバルウェイ・エージェントまでお問い合わせください。(※登録フォームの備考欄に「EYの件」と明記願います。)

EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職を成功させるために

以上、EYストラテジー・アンド・コンサルティングという会社について、概要をご説明させていただきました。

求人は、求められるスキルのハードルが高いのが特徴的です。しかし、仮に書類が通過したしたとしても、次の面接でつまづく方が多くいらっしゃいます。

面接の質問は、様々な内容が投げかけられます。定番的なものから地頭のよさを測るもの、職種特有の質問もあり多種多様です。

あらかじめ面接対策をしないと、選考を通過する確率はかなり落ちます。現時点で数千万円を稼ぐ優秀な営業の方が、面接対策を怠ったために失敗することもあります。限りあるチャンスを活かすためにも、ぜひ十分な準備を行ってから臨んでいただきたいと思います。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの採用面接に臨む前に

転職成功の確率をアップさせたい方は、ぜひグローバルウェイ・エージェントにご相談ください。私たちはCxOや役員から直接情報を共有してもらうことで、必要な候補者像を把握しており、上記以外の「候補者公開不可情報」や「過去の面接成功・失敗事例」を把握しています。
なお、スピーディな対応を行うために、登録フォームの備考欄には、必ず「EYの件」と明記願います。費用は一切かかりません。

この記事の執筆者

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