2021年06月21日
転職ナビの運営や転職相談サービスを行っているワークポートへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。
2003年に設立されたワークポートは、総合人材紹介・転職エージェント事業を展開しています。またITエンジニア志望者を育成・紹介する育成型人材紹介事業も行っています。ワークポートは、他社で「キャリアコンサルタント」「キャリアアドバイザー」と呼ばれている職種を「キャリアコンシェルジュ」としており、求職者の立場に立ったサービスの提供を目指しています。
そんなワークポートは、若い人が多く勢いのある企業のようです。向上心をもち取り組んでいる社員も多く、「達成感を得ることで喜びを感じられる人にとっては良い環境」などといった口コミが見られます。またチームで数字を追っていくため「足の引っ張り合いなどはなく、成功体験などが共有されることも多い」などといった声もあります。
しかし近年少しずつ改善はされているものの残業が非常に多いという声も見受けられます。「転職者は仕事が終わってから就職活動することも多いため、必然的に帰りが遅くなる(こちらも近年シフト制にするなど改善傾向にはあるようです)」といった声もあり、自身の時間を優先するというよりは、求職者や企業のために情熱とやりがいをもてる人が好まれるといえます。
ワークポートは、求職者と求人企業にとってひとつでも多くの可能性を追求・提案できる、専門性の高い人材紹介・転職相談サービスを提供し続けることを目指しています。採用面接ではこうした社風にマッチするかが見極められるでしょう。
ワークポートの選考プロセスは、書類選考、面接(2回程)で、一次面接時に会社説明と社内見学を実施しているようです。面接官は、一次がマネージャークラス、二次が副社長が担当していたという口コミがあります。内定までの所要期間は、概ね2週間程度です。
ワークポートでは「リクルーティングアドバイザー」「キャリアコンシェルジュ」「マーケティング」「事業企画」「システム」といった職種があります。コーポレートサイトには求める人物像や求職者へのメッセージなども記載されていますので、事前に確認してなぜその職種を希望するのか説明できるようにしておきましょう。
ワークポートの面接では、少し変わった質問があるようで、「子供の頃どういう子でしたか」「信号の色の順番はどうなっていますか」などといったことを聞かれたという口コミがあります。そういった質問に対しても素早く思考し対応できるかを見ていると思われますので、どのような質問がきても落ち着いて応えられるよう練習しておくと良いでしょう。
また改善されてきているとはいえ、依然残業が多いという声もあることから、「残業が多いが大丈夫ですか」といった質問もあります。自身の時間を大切にしているというよりは、担当する求職者や企業のために働きたいという意欲・情熱があることが好まれる人材といえますので、前職の経験などからそういった部分をアピールできるように準備しておきましょう。
ワークポートの面接を受ける上では、「ミッション」を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下のようなものがります。
株式会社ワークポート 公式サイトより
ワークポートのミッションは、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。
ワークポートでは他社で「キャリアコンサルタント」と呼ぶ職種をあえて「キャリアコンシェルジュ」と呼び差別化を図っています。コンシェルジュとは顧客一人ひとりに応じたきめ細かいサービスがポイントとなります。相手に合わせたものを提供することができるか、相手の本質や本当に求めていること、可能性を引き出し対応できるかといったことを、前職の経験などから具体的なエピソードを通じ伝えることが大切です。
またコーポレートサイトのトップメッセージの中で、「更なる専門性の向上や満足度の高いサービスを突き詰めていくために、転職や求人を扱う業界・領域、エリアごとに分かれていた事業部をグループ会社化しました」と記載があります。今後より労働力不足が予測されるなかで、これまで以上に質の高いサービスを提供していくことがポイントとなります。専門性の高い人材紹介・転職相談サービスを提供するために、常に自身を高め磨き続けること、日々学び続ける姿勢も重要となるでしょう。面接の場ではこういった要素を持ち合わせている人材であることも主張するようにしましょう。
その他ワークポートは新たにベトナムにもオフィスを新設するなど、アジアを中心にIT人材と日本企業をマッチングさせる事業にも力を入れています。前職で海外(ベトナムやアジアを中心に)での経験があれば各国の特色・文化などの知識も紹介しつつアピールするようにしましょう。
相手のあらゆる可能性や本質を見抜き、信頼を得られるよう日々努力を積み重ねていける人材であると伝えることが大切です。
ワークポートの面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜワークポートか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるのか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」といった側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、ワークポートという企業についてしっかりと理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●株式会社キャリアデザインセンター
●株式会社ネオキャリア
●アデコ株式会社
このようにワークポートの採用面接を受ける前には、ミッションに基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「求職者と求人企業にとってひとつでも多くの可能性を追求・提案できる、専門性の高い人材紹介・転職相談サービスを提供し続けることを目指す」という社風を意識して、「相手のあらゆる可能性や本質を見抜き、信頼を得られるよう日々努力を重ねていける人材」と印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問内容をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
ワークポートの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「求職者と求人企業にとってひとつでも多くの可能性を追求・提案できる、専門性の高い人材紹介・転職相談サービスを提供し続けることを目指す」という社風を理解して、これに合致した人材であるとアピールする。
●ワークポートのミッションを理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
●競合他社についても研究し、「なぜワークポートか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするように心がけましょう。
この記事の執筆者