2021年06月21日

【面接対策】ACCESSの中途採用面接では何を聞かれるのか

IoT・電子出版・ネットワークに関したサービスを開発・製造・提供するACCESSへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として評価されるので事前にしっかり対策をして転職を成功させましょう。


ACCESSの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

テレビや情報端末、車に搭載されるブラウザの開発・販売、小売店で使用されるビーコンの提供、電子書籍サービス業など、IoTやネットワークに関するさまざまな事業をおこなうACCESS。1984年に設立された同社は、かつてフィーチャーフォン向けのブラウザを開発することにより、業績を大きく伸ばした過去を持ちます。
しかし、スマートフォンの台頭による環境変化に対し事業の転換を図れず、売上の低下、大規模なリストラを実施する事態にも陥りました。当時勤務していた社員の口コミを見ても、将来性を不安視した声が多く見られます。

とはいえ、現在でも優秀なエンジニアの在籍、ベテランから新入社員まで自由に会話ができる風通しの良い環境、仕事を求めている人に対しては多くの業務を任せてもらえるなど、新規事業に向けての希望ややりがいを感じている人も見受けられます。低下していた売上高もここ数年で上昇傾向を見せており、徐々に業績が戻りつつあるといえるでしょう。フレックス制やリモートワークの導入など、ワークライフバランスを考慮した就業環境、また福利厚生を評価する意見も聞かれました。

同社は企業理念に「夢を未来につなぐ」と掲げ、「時代の先端をいく技術で豊かさを創造・革新する」としています。必要とされるのは「自分の頭で考え出す知恵」と、「チャレンジ精神をともなう勇気」です。こうした意欲を持つ人物であるか、採用面接では見極められます。

株式会社ACCESS 企業情報 企業理念サイトより

選考は何次まで?

同社の選考プロセスを見ていきます。コーポレートサイトのキャリア採用情報から希望職種にエントリー、書類選考後に1〜2回の面接を経て内定となります(口コミには面接は3回おこなわれたという声も)。

面接担当は役員、部長、管理部門となり、選考期間はおおむね1週間〜1ヶ月です。

現在の募集職種は「IoTソフトウェア開発エンジニア」「IoTサービス開発・プラットフォーム開発エンジニア」「コミックアプリプロジェクトマネージャー」「IoTソリューション営業」ほか、多くの職種にわたっているので、詳細はコーポレートサイトをご覧ください。それぞれ仕事内容、資格・経験、待遇、勤務地が異なりますので、併せて確認が必要です。

採用サイトには、人事・社員のインタビュー、ワークスタイル、オフィス内の写真など、多くの情報が掲載されているので、すみずみまで目を通し、会社の雰囲気をつかんでおくことをおすすめします。

面接内容の傾向は?

意表をつくような質問はなく、オーソドックスな面接傾向にあるようです。圧迫感はなく和やかな雰囲気の中進みますが、基本的事項である志望動機、職歴、今後のビジョンなどについては、明確な回答ができるようしっかりと整理して臨みましょう。

口コミを見ていくと、経験よりも仕事に対する意欲を強く求められるようで、挑戦する意識や、創造力を持って業務にあたれるかを伝えることがポイントとなります。コミュニケーション能力を大切にする企業でもあるので、明るく元気な印象を与えることも重要です。

自分の経歴や、この会社に入って何をしていきたいかを正直に話しましょう。さらに得意分野や海外への興味などアピールできるエピソードがあれば、それらについても用意し、自らの言葉で積極的に伝えてください。

ACCESSの面接攻略法(面接対策)

ACCESSの中期方針を理解した上で自己分析をする

同社の面接を受ける際は、今後の事業計画である中期方針をしっかりと理解する必要があります。「社風への理解」の項でも述べましたが、現在は大きな変革を必要とされた時期を抜け、新規事業を伸張させる段階にあります。ここでは同社のプレゼンテーション資料をもとに、どういった経営方針であるかを読み解いていきます。

下図のグラフを見てみましょう。フィーチャーフォン全盛の時代が過ぎ、主力事業であった大きな柱を失いはしましたが、それに代わる事業が徐々に上向いています。そこから製品開発投資をさらに強化し、2022年1月期の売上増を図っています。

株式会社ACCESS 企業情報 会社案内サイトより

具体的には、組み込みブラウザ事業の領域拡大、White Box市場でのポジション獲得、IoTソリューションサービスの強化をあげています。

まずはブラウザ事業を見ていきましょう。同社が開発した「NetFront」シリーズは、ゲーム機やテレビ、カーナビゲーションへの組み込みソフトウェアとして知られており、国内外を問わず幅広く使用されるブラウザです。下図によると、現在のカーナビゲーション向けのみにとどまらず、インターネットへの接続が常態化するこれからの自動車産業を見据え、新たな情報端末への進出を図り需要の拡大を目指します。

株式会社ACCESS 企業情報 会社案内サイトより

次にWhite Box関連への取り組みを見ていきましょう。通信業界では、まもなく5G(第5世代移動通信システム)が導入されることでのデータ量増大に対応する必要がありますが、同時に設備投資や運営にかかる費用削減が大きな課題とされています。そこで同社は、「OcNOS(オクノス)」というホワイトボックス向けのネットワークOSを活用し、事業者や企業のネットワーク構築を簡易に、さらにコスト減が可能なサービスを提供、通信キャリア市場においてWhite Box事業のリーダーポジション獲得を図るとしています。

株式会社ACCESS 企業情報 会社案内サイトより

そのほかにも、IoTソリューション分野、電子出版分野でも着実に業績を伸ばしていることから、今後の事業展開が注目されます。

以上から、「既存事業の強化とともに、時代の変化に迅速に対応した新規事業の開拓」といった計画が見て取れます。こうした中期方針を理解した上で「目標を達成するために自分に必要なものは何か」を分析し、面接の場では「常にチャレンジする勇気を持つ」「創造力を発揮し、新しいことにも貪欲に向かっていく」人材であることをアピールしていきましょう。

「なぜACCESSに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

ACCESSの面接では、「なぜ当社を選んだのか」という質問をされることがあります。ここでは面接官が「入社してからのビジョンを持っているのか」「これまでの経歴が当社にどういった利益をもたらすか」といった点を見るだけではなく、「当社について本当に理解しているか」を見極められます。

業界や職種理解のみにとらわれず、ACCESSという企業の経営理念、中期方針もしっかり把握した上で、競合として比較されやすい他社についても研究していきましょう。一例として以下の企業をピックアップしますので、参考にしてみてください。

株式会社アプリックス株式会社sMedio株式会社エヌアイデイ

ACCESSの採用面接で実際に聞かれた質問内容

ACCESSが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。面接の場では、企業理念を意識し、同社が求める「自分で考え発想できる」「挑戦する勇気を持っている」人材だと印象づけられるようなエピソードをいくつか用意しておくとよいでしょう。

以下は、面接経験者が実際に聞かれた質問です。これらに目を通し、このような質問にはどう答えれば良いかシミュレーションしてみてください。

30代後半・女性/マーケティング【結果:入社】

質問

なぜこの会社を選んだのか?

回答

マーケティング職にチャレンジしてみたいと思っていて、そのチャンスを…(口コミの続きとアドバイスを見る

女性/プロジェクトマネージャー【結果:最終面接で不採用】

質問

ビジョンがあるかどうか

回答

自分の得意分野を生かした開発を進めていきたいという話をして…(口コミの続きとアドバイスを見る

女性/法人営業【結果:内定を辞退】

質問

なぜ国内金融機関に行ったのか?得られたことは?

回答

度重なるリストラや業績不振に将来性の不安感を抱いたこと。また得られた…(口コミの続きとアドバイスを見る

女性/企画営業【結果:内定を辞退】

質問

会社に入って何をやりたいか?

回答

短期スパンでは、ラージアカウント(具体的にはドコモ)セールス、長期…(口コミの続きとアドバイスを見る

ACCESSの採用面接に向けて

ACCESSの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえたいポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3項目となります。

「夢を未来につなぐ」という社風を意識して、これにマッチした人材ということをアピールする。
ACCESSの中期方針を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
競合他社についても研究し、「なぜACCESSか」に対する答えを明確にしておく。
以上についてしっかり準備し、面接当日は自分の言葉でアピールできるようにしましょう。

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