2021年06月21日
新薬の治験コーディネートをおこなうSMO事業のパイオニア、アイロムへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
医薬品や医療技術の臨床応用を推進すべく研究・開発をおこなうアイロムグループ株式会社傘下で、SMO事業(治験施設の支援)を担うアイロム。同グループにおいてSMO事業は、1997年の設立時からの根幹事業であり、日本ではパイオニア的存在です。資格認定試験の実施を含めたCRC(治験コーディネーター)の育成を社内で手がけながら、臨床試験に対応した医療機関との提携や、治験の品質をつねに高く保つための組織的マネジメントをおこなっています。
そんな同社では、治験の適切な実施を支援するCRCを中心に、多くのプロフェッショナルが活躍しています。口コミを見てみると、「新薬開発という医療に寄与する仕事にやりがいを感じる」「医師、看護師、製薬会社など各所とやりとりするため、コミュニケーションスキルが上がる」など、多くの人が社会貢献度の高い仕事への責任感とやりがいを感じているようです。担当現場への直行直帰が多い職場のため、自己マネジメント力も必要とされ、個々が一人前に活躍できるよう研修体制や上司からのサポート体制も整っている様子。
また、社員の女性比率が高い同社では、「女性のキャリアアップの機会が多い」「産休・育休への理解度が高い」など、性別にかかわらず活躍できる風土があるようです。同時に「上長に気軽に相談できる」「職場の雰囲気は良い」という声も多く、風通しの良い社風も見ることができます。
新薬開発の臨床試験に関わるアイロムでは、社会的責任をやりがいに変え、コミュニケーション力とホスピタリティーを発揮できる人材が必要とされています。
2020年4月現在、アイロムではCRCやSMA(治験事務局担当者)、アシスタントなどの職種において中途採用を募集しています。採用はアイロムグループにより実施されます。
まずはコーポレートサイトの求人情報ページで詳細を確認の上、応募フォームからエントリーし、履歴書と職務経歴書を送付してください。書類選考通過後は、応募部門や人事担当との一次面接、社長や会長との二次面接を経て内定へと進む流れです。
選考にかかる期間は、採用・不採用に関わらず1週間程度だったという口コミが多い中、3ヵ月ほどを要した人もいるようです。時期や職種などそれぞれの事情にもよるようですが、気になる人は人事に問い合わせてみてもよいでしょう。
アイロムの面接を受けるにあたり、必ず整理しておきたいのが、CRCやSMAなど「なぜその職種を選んだのか」という点です。入社後はその道のプロとして活躍できるよう、研修や認定試験を受ける日々が始まります。希望する職種がどのようなものかということをあらかじめ理解し、志望理由を明確にしておきましょう。
また、「今後の医療に必要なものは何か」と聞かれたという口コミも見られます。ここからは、医療の歴史や現状に対する知識を問うと同時に、普段から業界の動向に対していかにアンテナを張り、自分なりに分析できているかを確かめようとする意図がうかがえます。入社後の準備も兼ねて、医薬品開発や治験コーディネート関連のニュースをチェックしておくとよいでしょう。
アイロムの採用面接は和やかな雰囲気でおこなわれることが多いようです。また同社の募集要項には、面接に重点を置き「人物本位」の選考を実施する旨が明記されています。これらのことから、同社では、より自然体の応募者を知り、さまざまな角度から人間性を見る機会として面接を位置付けていることがわかります。志望動機や将来の展望など重要な点をアピールする準備を十分におこなったら、あとは自信を持って堂々と面接に臨むことが大切です。
アイロムの面接を受けるにあたり、まずは同社の企業理念を理解しておきましょう。
「明日への希望をつなぐ医療を目指して進み続ける」
これは、新しい医薬品や医療技術の安全な提供を使命として歩んできたグループ全体の企業理念でもあります。アイロムの手がけるSMO事業においては、臨床試験を効率的かつ迅速に実施し、幅広い病気の領域に対してきめ細かく高品質なサービスを提供することを、社会的役割ととらえています。
有効な治療を必要とする多くの患者が新薬の登場を待ち望むなか、新薬や医療技術に関する研究は日進月歩ですが、それらを一般市場で実用化させるには厚生労働省の承認が必要です。その前には、薬の効果や安全性を立証するための慎重な治験が不可欠であり、平均して数年単位の長い年月を費やします。いかにスムーズに治験を遂行できるかは、社員一人ひとりが日頃から培ってきた各所との信頼関係や、コーディネートスキルにかかっているといえるでしょう。一人前のCRCやSMAとして戦力となるため、同社では社内認定制度を設け、導入から熟練のディレクティブリーダーの認定まで、長期的計画のなかで継続的に研修をおこなっています。
アイロムグループの社内認定制度
アイロムグループコーポレートサイトより
グループが掲げる共通理念の下、それぞれの任務に責任をもちながらプロジェクトを完遂する同社。口コミからも、その一員となる意義は非常に大きいものであると想像できます。研修制度の完備によって多くのプロフェッショナルを育てながら、世の中に貢献する仕組みをもつ同社。前向きな姿勢でその期待に応えられる人材であると印象付けられれば、入社に一歩近づくでしょう。
中途採用面接を受ける前に「なぜアイロムなのか」を自分の中で明確にしておきましょう。面接官は「なぜ当社を選んだのか」という問いへの回答から、「なぜこの業界に興味を持ったのか」「この候補者のキャリアプランは当社の方向性と合致しているのか」そして「当社をどれくらい理解しているか」などを確認しようとしています。
国内外に数多くの治験支援施設が存在するなか、「アイロムを選んだ理由」は合否を左右する決め手ともなり得るものです。同社の独自の取り組みや特性をより深く理解するには、競合他社の研究が有効でしょう。自身の志望度を高めることにも繋がりますので、各社のコーポレートサイトやプレスリリースなどに目を通し、アイロムの位置づけや独自性を知っておきましょう。具体的には、以下のような企業についてあらかじめ調べてみることをおすすめします。
●イーピーエス株式会社
●株式会社インテリム
●株式会社アイメックRD
企業研究を通して、アイロムの企業理念や、中途採用において重視されることが少しずつ分かってきたのではないでしょうか。同社の場合、一人ひとりがプロフェッショナルとして成長し続ける社風の中で、力を発揮できる人材が求められています。充実した研修制度も活用し成長しながら、社会貢献していくことをイメージし、自己PRのシュミレーションをしてみてください。
また、これまで仕事やプライベートにおいて経験したことの中から、今後も生かしていきたいことを棚卸しし、自身の言葉で理路整然と話ができるよう準備しましょう。以下に、実際に経験者が面接で聞かれた質問をご紹介しますので、面接対策の一助としてください。
アイロムの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●一人ひとりがプロフェッショナルとして成長しつつ、社会的責任をやりがいに変える社風を意識し、コミュニケーション力とホスピタリティーを発揮できる人材であることをアピールする。
●アイロムグループの企業理念を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜアイロムか」に対する答えを明確にしておく。
これらのポイントを意識しながら自己分析や企業研究を深め、転職に臨むモチベーションをアップさせましょう。そして面接の場では自分らしく対応できるよう、入念に準備を進めてください。
この記事の執筆者