2021年06月21日
大企業の業務改善や変革を担う、今注目のクラウドサービスを提供するドリーム・アーツへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、共に働く仲間として評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
1996年設立の同社は、「大企業の大変革を大成功へ」という想いのもと、パッケージソフトやクラウド型製品の開発・コンサルティングをおこなっています。近年、社会全体で進んでいた業務のデジタル化。新型コロナウイルスの影響によりテレワークの必要性が高まったため、さらに注目の業界です。
2020年時点で20年以上の歴史をもつ同社は、新規参入企業の多いこの業界においてリーディングカンパニーと言えるでしょう。1000人から10万人規模の大企業をクライアントとし、三菱UFJ銀行やコクヨ、セブン&アイ・ホールディングスなどの有名企業も数多く手掛けています。
業界のさきがけと言える同社ですが、社内の雰囲気はベンチャー気質で、「チャレンジしたいという意欲があれば若手社員にも挑戦する機会を与えてくれる」「風通しの良い環境」「自由闊達」という口コミが多いのが特徴です。また、「社長の求心力が強い」「スピード感がある」「2年に1回ペースで組織体制の変更があるなど、人の動きが比較的多い」「中途入社の人が多い」「個性を尊重する雰囲気」という声も多く挙がっています。
一方で、マニュアルや制度が整っていない面もあり、決まったルールのもとで力を発揮できるという人には向いていないかもしれません。しかし、「分からないことがあれば周りに質問できる環境」「手を止めて話を聞いてくれる」というように、コミュニケーションをとりやすい雰囲気のようです。
選考では、「自律的な行動が求められる環境」のある同社において、力を発揮できる人材であるとしっかりアピールしましょう。
同社のコーポレートサイトにて選考フローは公開されていませんが、実際に面接を受けた人の口コミによると、筆記試験と2回の面接で構成されています。
筆記試験はロジカルシンキングで、グロービス製のものです。面接官は、1次では人事担当者、2次では応募先事業の本部長(執行役員)と現場社員が務めることが多いようです。
2020年5月時点で募集されている職種は4種類。そのうちの2職種はエージェント経由での応募も可能で、キャリコネ上の求人情報からも確認できます。同社は東京と広島に本社を構えており、採用地での勤務が基本です。広島での募集は「プロダクト開発エンジニア」で、企画・開発から運用、営業サポートまで業務全般に関わることができる職種です。東京での募集は「マーケター」「プロダクト開発エンジニア(SmartDBなど)」「プロダクト開発エンジニア(Shopらん)」の3職種です。
それぞれの応募要件について「MUST」と「WANT」の記載もあるため、どのような人材を求めているのかイメージできます。選考では、これを意識してアピールしましょう。
面接内容は一般的な質問がほとんどのようです。基本的には、提出した履歴書や職務経歴書に沿って細かく質問される形式ですので、提出書類を見直して考えを整理しておきましょう。また、エンジニア職に応募した人で「プログラミング言語について細かく問われ動揺してしまった」という口コミがありました。「技術職」に応募する人は、専門分野以外の基礎知識も持ちあわせていると安心かもしれません。
1次選考の筆記試験でロジカルシンキングを測っていることからも分かるとおり、同社の選考では、論理的な思考ができるかどうかが重要なポイントです。「富士山を動かすためにはどうしたらいいか」などの質問をされることもあると想定し、普段から論理的思考をする癖をつけておくとよいでしょう。
面接の雰囲気は、「面接官と意見が合わなかった」「個人的な考えをぶつけられた」という口コミから、活発に考えを述べ合う雰囲気であると予想できます。これは「建設的な対立」を大切にしている同社ならではと言えるでしょう。面接の際は、実際に働いている人の意見を入社前に知ることができる貴重な機会と捉え、臨むことをおすすめします。
選考を受ける際には、同社の理念である「設立の趣意」や「ミッション」「スローガン」、「DA Values」を理解しておきましょう。
「設立の趣意」は、同社設立の動機やクライアントへの対応・職場環境のあるべき姿について述べられています。一度目を通し、基本的なことを理解しておくと良いでしょう。下の図は2019年に刷新された同社の「ミッション」「スローガン」「カスタマーサクセス」で、キーワードは「協創」と「建設的な対立」です。
同社公式ホームページより
同社がおこなうフォーラムのひとつである「ドリーム・アーツ エグゼクティブカンファレンス」において、代表の山本氏は「良質なアナログ時間」にこだわっていると述べています。これは、ITが進化した時代においても、現物を見ることやクライアントと直接対話するなどの「アナログ時間」を大切にすることで、お互いに気持ちを理解しあうことができると考え、事業をする上でも「協創」が非常に重要であるということです。そして「協創」をするためには、意見や考えを伝えあう「建設的な対立」も欠かせないと述べています。
同社公式ホームページより
上の図にある「DA Values」は、他社では行動指針と位置づけられているものでしょう。キーワードは先ほどの「協創」に加え「自律」や「挑戦」です。これは全社員に共有されている価値観であり、人事評価の際の基準にもなっていることから、同社の求める人物像を表していると言えるでしょう。同社ではこのような環境にフィットする人材が高く評価され、活躍しているということが分かるでしょう。面接前には、これまでの経験を棚卸しし、具体的なエピソードを交えて「自律的な行動ができる」ことをしっかり伝えられるよう、準備しておくことが大切です。
ドリーム・アーツの面接では、「なぜ当社なのか」という質問をされることでしょう。この質問では、社風やカルチャーにフィットする人材かどうか、事業や課題についてどの程度理解し、どのような考えを持っているのかなどを確認しています。これらについて事前に対策するためには、競合他社の分析は必須です。他社を知り比較することで、業界や同社に対する理解が深まるでしょう。
同社は大企業の業務改善につながるさまざまな製品を開発しているため、競合企業は製品によっても異なります。以下に、コミュニケーションプラットフォームである「INSUITE(インスイート)」の競合製品を手掛ける企業を記載しますので、参考にしてみてください。ほかの製品を手掛ける職種に応募する場合も、競合他社を探し研究しましょう。
同社が目指している方向性や求めている人物像が、企業研究を通じて具体的に理解できてきたのではないでしょうか。ドリーム・アーツは「自律的な行動が求められる社風」と言えます。このような環境において実力を発揮できる人材であると、エピソードを交えて伝えることが大切です。また、同社の理念を理解した上で、自身は何ができるのかをまとめておきましょう。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
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