0 編集部が注目した重点ポイント
① 第1四半期の売上高が過去最高を更新
2026年12月期第1四半期の売上高は405億8500万円に達し、同四半期として過去最高を更新しました。販売価格の見直しや既存店の堅調な推移に加え、新規出店が寄与しています。利益面では原材料費の上昇等により減益となりましたが、事業基盤の強固さが示されており、攻めの姿勢を維持できる経営体力が魅力です。
② ベトナム・北米での海外直営事業を加速
成長戦略の柱として、ベトナムでの「立地キック」方式によるドミナント出店(特定地域への集中出店)を推進し、2026年4月末までに8店舗を展開しています。また、北米でも寿司業態の2号店を出店するなど、グローバル市場での事業開発が本格化しています。海外事業の拡大に伴い、国際的なキャリア機会が急速に拡大している状況です。
③ たびスル社の完全子会社化で新領域へ進出
2025年8月に「たびスル株式会社」の株式を取得し完全子会社化しました。これにより、従来の店舗運営に加え、介護・学童施設向けのおやつ定期宅配サービスという新たなBtoB領域へ事業を拡大しています。食品事業における収益基盤の多層化が進んでおり、新規事業の立ち上げや多角化に関わりたい人材にとって、非常に刺激的なフィールドが広がっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会資料 P.5
売上高
40,585百万円
+5.8%
営業利益
1,566百万円
△1.8%
経常利益
1,498百万円
△11.3%
EBITDA
3,843百万円
+3.4%
※EBITDA = 経常利益 + 減価償却費 + のれん償却額 + 支払利息(ネット)
当第1四半期連結累計期間は、売上高が前年同期比で増加し、第1四半期期間として過去最高を記録しました。ホテル事業やコントラクト事業が国内外の観光需要を取り込み増益を牽引したものの、外食事業や食品事業における原材料費・人件費の上昇、新規出店に係る初期費用の計上により、連結全体では減益となりました。
通期計画に対する進捗状況は、売上高が23.2%、経常利益が17.0%となっており、現時点では概ね順調に推移していると評価できます。不確実性の高い中東情勢や仕入価格の高騰に対し、効率化や販売価格への反映といった機動的な対応を継続しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会資料 P.12
外食事業
事業内容:ロイヤルホスト、てんや、シズラーなどの飲食チェーンを国内外で展開するグループの基幹事業です。
業績推移:売上高169億3800万円(前年同期比+5.3%)、経常利益6億4000万円(同△37.3%)。
注目ポイント:原材料費や人件費の高騰により減益となりましたが、既存店売上高は堅調です。特に注目すべきは海外事業の急加速で、ベトナムや北米での新規出店に向けた初期投資を積極的に行っています。国内では「ロイヤルホスト」の価値向上改装、「てんや」のリブランディングを進めており、店舗体験をアップデートできる専門人材への期待が高まっています。
ホテル事業
事業内容:「リッチモンドホテル」ブランドを中心に、全国で宿泊特化型ホテルを運営しています。
業績推移:売上高101億3500万円(前年同期比+10.6%)、経常利益13億9200万円(同+28.9%)。
注目ポイント:客室稼働率・平均客室単価(ADR)ともに前年を上回り、グループの利益成長を力強く牽引しています。インバウンド宿泊比率が上昇(28.5%)しており、海外顧客へのサービス対応力が重要となっています。また、新ブランド「THE BASEMENT HOTEL」やラグジュアリーホテル計画など、宿泊体験の多様化を進めており、ホスピタリティの専門性を発揮できる場が広がっています。
コントラクト事業
事業内容:空港、高速道路、スポーツ施設、オフィス内等での受託運営を行っています。
業績推移:売上高122億2200万円(前年同期比△0.7%)、経常利益6億1200万円(同+27.8%)。
注目ポイント:一部施設の減収を事業所内等の収支改善でカバーし、大幅な増益を達成しました。空港ターミナルや高速道路店舗が堅調に推移しているほか、横浜スタジアム直営売店の受託開始など、スポーツ・エンターテインメント施設への面展開を加速させています。多様な立地特性に応じた店舗プロデュース能力が求められています。
食品事業
事業内容:グループのセントラルキッチン機能を担い、家庭用冷凍食品の製造・販売等も行っています。
業績推移:売上高34億7700万円(前年同期比+15.5%)、経常利益1億1000万円(同△31.8%)。
注目ポイント:(注:たびスル社の子会社化により前年同期と単純比較不可)。「Royal Host Deli」ブランドの展開や、たびスル社による「おやつ宅配事業」など、オフプレミス(店舗外)事業を強化しています。需要予測エンジンの活用など、SCM(サプライチェーン管理)のデジタル変革を推進中であり、フードテックやロジスティクスの知見を持つ人材への需要が高まっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会資料 P.19
当社グループは、2027年度に売上高1,875億円、経常利益100億円を目指す中期経営計画を推進しています。今後の注目点は、「ブランド」「グローバル」「サステナビリティ」「人財中心経営」の4つの重点領域です。特にIT投資プロセスを整備し、「MyROYAL」アプリによるデータ統合基盤の構築を完了したことは大きな進展です。今後は蓄積されたデータを分析し、精度の高いマーケティング施策を全ブランドで横断的に展開する予定です。
また、人財面では2026年度にベースアップを含む5.2%の賃上げを実施し、処遇改善と教育体制の強化を両立させています。2025年4月に設立された「ロイヤルアカデミー」による階層別研修の充実など、社員の成長を支える企業文化の醸成に注力しており、中長期的なキャリア形成を望む転職者にとって、非常に魅力的な環境が整いつつあります。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
ロイヤルHDは今、既存の「食とホスピタリティ」の強みをベースに、デジタルトランスフォーメーションとグローバル化の両輪で大きな変革期にあります。「伝統あるブランドの進化に、自らの専門性をどう活かせるか」という視点が重要です。例えば、IT・データ分析の経験を顧客満足度評価の向上やSCM効率化に繋げたい、あるいはベトナム等の成長市場で日本流のサービスをローカライズしたい、といった具体的な貢献意欲を伝えると、経営戦略との合致度が高まります。
面接での逆質問例
・「MyROYAL」によるデータ統合基盤の構築後、現場の店舗運営や意思決定はどのように変化していくフェーズにありますか?
・ベトナムでのドミナント出店において、現地のニーズに合わせて最も柔軟に変更(ローカライズ)している部分と、死守しているコアバリューを教えてください。
・ロイヤルアカデミー設立による教育の統合は、中途採用者にとってキャリアアップやスキル習得の面でどのようなメリットがありますか?
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
更なる活躍の見込める食材
風向きや何か大きなイノベーションが起これば更なる活躍の見込める食材であるため国内だけでなく海外に更に目を向け「てんぷら」というものをよりメジャーにして欲しい。
(30代後半・調理スタッフ・男性) [キャリコネの口コミを読む]従業員同士の仲が良く団結できた
従業員同士の仲が良く、店長の方針が一貫していたことによって団結できたからこそ良い接客が出来たと思っております。
(20代前半・ホテルスタッフ・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- ロイヤルホールディングス株式会社 2026年12月期 第1四半期決算短信
- ロイヤルホールディングス株式会社 2026年12月期 第1四半期決算説明資料



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