建設技術研究所の転職研究 2026年12月期1Q決算に見るキャリア機会

建設技術研究所の転職研究 2026年12月期1Q決算に見るキャリア機会

建設技術研究所の2026年12月期1Q決算は、国内コンサル事業の原価率改善と英国子会社の好調を背景に大幅な増収増益を達成しました。「なぜ今建設技術研究所なのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を分かりやすく整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

営業利益が前年比12.1%増の65億円を達成する

当第1四半期の連結営業利益は前年同期比12.1%増の6,571百万円となり、通期計画の10,500百万円に対して62.6%の進捗率を記録しました。公共事業が多く業務が第1四半期に集中する特性もありますが、通期目標の達成に向けて極めて順調なスタートを切っており、採用拡大への期待が高まります。

国内コンサル事業の原価率改善で利益が拡大する

主力である国内建設コンサルティング事業のセグメント利益は、前年同期比10.8%増の6,527百万円と好調に推移しました。業務を効率的に進捗させた結果、原価率が大幅に低下・改善したことが主因です。インフレや老朽化対策の需要を背景に、高い生産性を維持して利益を伸ばしています。

海外コンサル事業の売上高が前年比12.9%増と伸びる

海外建設コンサルティング事業の売上高は前年同期比12.9%増の8,432百万円となりました。英国のWaterman Groupが好調を維持し、全体を大きく牽引しています。建設技研インターナショナルの進捗遅れをカバーし、グローバル展開を推進する専門人材の重要性が一段と増しています。

1 連結業績ハイライト

前年好調の受注を背景に、国内業務の順調な進捗と原価率の低下によって大幅な増収増益を達成しました。
第64期 第1四半期決算ハイライト(対計画進捗率)

出典:第64期(2026年)第1四半期 決算報告 P.3

売上高

31,977百万円

+6.2%

営業利益

6,571百万円

+12.1%

経常利益

6,616百万円

+13.3%

四半期純利益

4,460百万円

+14.6%

当第1四半期累計期間の連結業績は、売上高が31,977百万円(前年同期比+6.2%)、営業利益が6,571百万円(前年同期比+12.1%)となり、前年好調だった受注状況を背景に着実な業績拡大を達成しました。国内業務の順調な進捗に加え、業務を効率的に進捗させ原価率が低下したことが利益を大きく押し上げています。経常利益も6,616百万円(前年同期比+13.3%)と好調に推移しています。

通期計画に対する進捗率は、売上高が30.5%である一方、営業利益は62.6%、親会社株主に帰属する四半期純利益は63.7%に達しています。同社が行う建設コンサルタント業務は公共事業が多く、第1四半期に売上や利益が偏る季節的な傾向にありますが、通期計画の達成に向けて極めて順調に進捗していると評価されます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

主力である国内のインフラ強靱化対策と、英国子会社を中心とした海外市場の双方が成長を牽引しています。
第64期 第1四半期決算 セグメント情報:国内建設コンサルティング事業

出典:第64期(2026年)第1四半期 決算報告 P.7

国内建設コンサルティング事業

【事業内容】国や地方自治体等の公共セクターを主な顧客とし、防災・減災、国土強靱化、河川や道路等のインフラ老朽化対策における調査、計画、設計などのコンサルティング業務を担う。

【業績推移】売上高は前年同期比4.0%増の23,545百万円、営業利益は10.8%増の6,527百万円を記録しました。通期計画に対する利益進捗率は66.6%に達しており、収益性の高い進捗を見せています。

【注目ポイント】前年の繰越業務が順調に推移したことに加え、業務の効率化によって原価率が大幅に改善したことが利益成長を主導しました。国交省等の防災・減災、国土強靱化予算が前年を上回る中、高度なインフラ対策の需要が継続しています。プロジェクトの始まりから終わりまでをトータルでコーディネートできる専門知識豊富な技術者の確保が成長持続のカギです。

■ 注目職種

建設コンサルタント技術者(河川・道路・防災等)、技術士資格保有者

海外建設コンサルティング事業

【事業内容】アジア・アフリカ地域におけるODA(政府開発援助)主体のインフラ整備や、英国等の先進国市場における民間・公共向けの構造設計、建設コンサルタント事業を展開する。

【業績推移】売上高は前年同期比12.9%増の8,432百万円、営業利益は45百万円(前年同期は29百万円)となりました。為替影響を除いたベースでも、Waterman Groupの好調により前年比で大きく伸長しています。

【注目ポイント】アジア・アフリカ地域を所管する建設技研インターナショナルでの売上進捗遅れがあったものの、英国の政権交代に伴う公共事業執行の進捗や金利・インフレの落ち着きを背景に、Watermanが好調を維持して全体をカバーしました。世界的な気候変動や各種インフラ需要の高まりを受け、クロスボーダーで活躍できるグローバルインフラ人材の採用が重要視されています。

■ 注目職種

海外インフラコンサルタント、国際開発プロジェクトマネージャー、海外構造設計技術者

3 今後の見通しと採用の注目点

「第1次国土強靱化実施中期計画」による強固な市場環境のもと、増収増益の通期計画達成を見込みます。
第64期(2026年)経営計画

出典:第64期(2026年)第1四半期 決算報告 P.9

2026年12月期の通期連結業績予想は、売上高105,000百万円(前期比3.9%増)、営業利益10,500百万円(前期比14.9%増)と、当初計画を据え置いています。国内では、2026年度から5年間で事業規模20兆円強を見込む「第1次国土強靱化実施中期計画」が閣議決定されており、防災インフラやインフラ老朽化対策への投資が継続するため、同社の潜在市場は非常に強固です。中期経営計画2027の達成に向けて、DX推進による効率化や労働生産性の10%以上向上、人員強化を継続する方針を掲げています。自治体や民間、海外などバランスの取れた顧客構造への変革を進める中、最先端のインフラソリューションを担う中核人材の採用が一段と活発化する見通しです。

4 求職者へのアドバイス

HINT

同社は日本初の建設コンサルタントであり、特に河川分野で業界1位の強固な実績を有しています。志望動機を構築する際は、国の「第1次国土強靱化実施中期計画」という強力な追い風を背景に、同社が注力する気候変動対応や防災・減災、インフラ老朽化対策に対してどのように自身の専門性を発揮したいかを語るのが効果的です。また、品質・生産システム改革やDXによる労働生産性向上を掲げているため、業務効率化やプロジェクトマネジメントの高度化に貢献できる経験をアピールすると、企業の変革戦略と強く合致したナラティブを作成できます。

Q&A

・国内建設コンサルティング事業において、第1四半期に売上や利益が偏る季節偏重性に対し、複数年契約の拡大やDX推進が現場の労働環境やリソース管理に具体的にどのような変化をもたらしているか教えていただけますでしょうか。

・海外事業において、英国のWaterman Groupが好調を維持する一方で、アジア・アフリカ地域の売上進捗遅れという課題が示されていましたが、今後ODA主体のインフラ需要に対してどのようなリソース配置や戦略的強化を予定されているでしょうか。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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給料水準は他社に比べ良い

給料水準は他社に比べ良いです。資格手当も業界トップだと思います。新しい資格に対しても申請すれば手当がつく場合があります。技術士については、他分野をとると50万もらえます。近年は、業績が好調でベースアップが毎年されています。

(30代前半・建設コンサルタント・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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残業時間100時間以上

最近は全社としてホワイトになってきたと風のうわさで聞いているが、それでもなお、休日出勤、残業は多い部署が存在しているとも聞く。私が働いていたときは残業時間100時間以上、ほとんど休日出勤であった。

(20代後半・建設コンサルタント・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社建設技術研究所 2026年12月期 第1四半期決算短信
  • 株式会社建設技術研究所 第64期(2026年)第1四半期 決算報告

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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