2021年06月21日
エンジニアの派遣サービス大手であり、特に研究開発の派遣に強みを持つメイテックへの転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。
メイテックは、「組織の枠にとらわれず、生涯を技術にこだわって働き続けたい」という想いを持った7人のエンジニアたちが、1974年に創業した企業です。その当初の想いの通り、現在では7,000名以上のエンジニアが、常時約1,200社の顧客メーカーのもとで活躍しています。
創業当時の想いは社内の風土にも息づいています。表彰制度や社内技術認定制度、資格支援制度・公的資格取得奨励金制度など、幅広い制度が整備されていることからも、エンジニアの成長を支援する会社の強い姿勢が伺えます。社員の口コミを見ても、複数の企業に派遣されることで、「業界最先端の業務」を幅広く経験でき、さらに「やりたい仕事を選べる環境、自身のスキルアップにもつながる」という声が多く寄せられ、まさに「一生エンジニアであり続けたいという方には最適な企業」だと言えます。こうした働き方は、「生涯プロエンジニア」と呼ばれ、正社員エンジニアとして60歳定年に到達する人が毎年輩出されています。
スキルアップのための成長支援だけではなく、福利厚生制度が充実していることも、メイテックの魅力の一つ。「1年に2度、会社が主催する各事業所ごとのイベント」が催されたり、「半年ごとに互助会費が出て、懇親会などで7000円ほど使える」など、社内のコミュニケーション活性化にも積極的な風土であるようです。
場所にこだわらず、どの派遣先においても「生涯プロエンジニア」として成長し続ける姿勢を持つ。こうした社風にフィットする人材かどうかを、面接の場では見極められます。
メイテックの中途採用プロセスは、書類選考→一次面接→二次面接→内定 という順で、所要期間は最短で二週間程度です。また、キャリア採用個別会社説明会が東京・大阪・名古屋・広島・福岡などで開催されており、希望者はセミナー後に一次面接を受けることも可能です。
募集職種は、機械設計技術職、電気・電子設計技術職、マイコンシステム設計技術職、情報処理技術職、化学系技術職、営業職・管理部門という大きく6つに分類されています。職種/経験有無によって、最終学歴や職務経験年数などの条件が規定されているため、しっかりと確認しておきましょう。
面接内容には、「場所にこだわらず、どの派遣先においても『生涯プロエンジニア』として成長し続ける」社風が大いに反映されています。「10年、20年後の自分はどうしていたいか」「希望職種のスペシャリストになった後のビジョンは?」といった、キャリアビジョンを問う質問が多く出されており、そのビジョンが会社風土に合致しているかどうかを確認されます。
面接の雰囲気としては、「雑談に近く結構フランクな感じ」ですが、そのやり取りの中で、「コミュニケーション力と向上心を見ている」そうで、「自分に自信を持ち、ハッキリと言えないとまず無理」とも。自分自身のキャリアビジョンを明確にし、エンジニアとして成長を続けるために自分が取り組んでいることやこれからの計画などを、しっかりと説明できるようにしておきましょう。
メイテックグループでは、2020~2022年の3ヵ年計画として、中期経営計画「The Transformation」を掲げています。メイテックでは、この経営計画に寄与できる人材が求められています。
この計画では、グループ一体で高付加価値を追求して事業モデルを改革することを基本方針として設定し、3年後のグループ連結の収益目標についても明確に定めています。これを達成するためには、上図の通り、豊かな「エンジニア人生」を共につくる存在としての「エンジニア」が不可欠。中期経営計画の内容(方針および具体的な実施事項)についてしっかりと把握するとともに、それを実現するうえで、自分自身のエンジニアとしての成長がどのようにシンクロしていくのかを、面接官にアピールすることが大切です。
面接では、「なぜメイテックなのか?」を必ずと言っていいほど問われます。面接官はこの質問を通して、応募者が「何をやりたいのか」「それを当社で実現するためにどんなスキルを持っているのか」を確認するのはもちろんのこと、メイテックの社風や経営計画を理解し、フィットする人材かを見極めることも目的としています。
この質問に対して明確に回答するためには、メイテックだけではなく、業界理解や他社研究についても深めることが必要です。他社の社風や強み、経営計画などを分析することで、メイテックへの理解が同時に深まるはずです。以下に、競合となる企業をご紹介します。
●テクノプロ・ホールディングス株式会社
●WDBホールディングス株式会社
●株式会社フォーラムエンジニアリング
●株式会社アルプス技研
●株式会社トラスト・テック
このように、メイテックの面接を受ける前には、同社の社風や経営計画、面接内容などについて理解を深めるとともに、他社研究を踏まえた志望動機の整理が不可欠です。そして面接の場では、「場所にこだわらず、どの派遣先においても『生涯プロエンジニア』として成長し続ける人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
株式会社メイテックの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
メイテックの採用面接を受けるにあたり、ぜひ押さえていただきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つのポイントです。
●「場所にこだわらず、どの派遣先においても『生涯プロエンジニア』として成長し続ける」社風の中で、明確なキャリアビジョンとそれを実現するための具体的な取り組みをエピソードとして紹介する。
●メイテックグループの中期経営計画「The Transformation」を理解し、これに寄与できる人材であることをアピールする。
●競合他社についても研究し、「なぜメイテックなのか」を明確に説明できるようにしておく。
面接前までにこれらのポイントについてしっかりと自分自身の考えを整理し、面接当日は落ち着いて、自らのキャリアプランやスキルについて説明できるようにしておきましょう。
この記事の執筆者
メイテック コーポレートサイト「経営計画」より