2021年06月21日
コーヒー豆の生産から焙煎・卸・小売りまでを自社一貫で行うドトールコーヒー(以下、ドトール)への転職。面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前に対策しましょう。
1962年、コーヒー豆の焙煎・卸売業として設立されたドトール。常にお客様と市場を見つめながら業態開発を進め、「ドトール」のブランド力を培ってきました。コーヒーを通じた商品やサービスを提供することはもちろん、2010年には、完全分煙・快適な客席配置・Wi-Fi完備など、より快適で便利な空間を実現する「リブランディングプロジェクト」を始動。ドトールコーヒーショップは現代のニーズに対応した新しい空間へと進化し、さらなる事業拡大に向け成長し続けています。
同社の口コミには、「社員が皆、和気あいあいと仕事をしている」「人当たりがよい社員が多い」「他店舗との連携がしっかり取れている」という声が見受けられ、和を重視する社風であるようです。また、「ホスピタリティ精神を学べる職場」「人と接することが好きな人には最高の会社」といった声もあり、おもてなしの心を育む企業文化も有することがうかがえます。
仕事のやりがいに関しては、「入社後、早い段階から店長を任せてもらえる」「多くのことにチャレンジできる」「実力次第で昇給が可能」などの口コミも。やる気があればさまざまな業務に携わることができ、自分で考え行動できる人にとってはこれ以上ない環境が整っているといえるでしょう。
採用面接の際は、ドトールの「和を重視し、おもてなしの心を育む」社風に合致する人材かどうかを見極められます。こうした社風を理解した上で、同社の仕事に熱意をもって向き合う意志を伝えられるとよいでしょう。
コーポレートサイトによると、一般的な選考プロセスは以下のとおりです。
書類選考 → 一次面接(Web適性検査) → 最終面接 → 内々定
応募は、コーポレートサイト内、採用情報ページの「エントリー」よりおこないます。
2020年6月現在、カフェや新業態店の店長候補など、複数の職種で中途採用がおこなわれています。それぞれの募集要項には、給与等条件や休日・休暇、諸手当、福利厚生などが記載されていますので、面接の前には必ず目を通し確認しておきましょう。
採用情報ページには社長メッセージをはじめ、ドトールのビジネスモデルや先輩社員のインタビューなども掲載されていますので、入社を考えている人は必ず目を通し、入社後のイメージを掴んでおくことが重要です。
また、転職エージェント経由での募集もおこなわれています。キャリコネにも情報が掲載されていますので、確認してみるとよいでしょう。転職エージェント経由の場合、選考フローが上記とは異なる場合がありますので注意が必要となります。
ドトールの採用面接では、一般的な質問が多く、変わった質問はあまりないようです。志望動機や転職理由、自己PRなど、基本的な内容は事前に整理して準備しておくことが重要です。「なぜドトールに応募したか?」「ドトールで活かせる自分の能力は?」などの問いに対し、具体的なエピソードを交え回答できるようにしておくとよいでしょう。
その他、「どのようなコーヒーが好きか?」「ドトールのコーヒーについてどう思うか?」といったコーヒーに関する質問も多く見受けられました。このような質問に対して明確に答えられるよう、コーヒーに関する知識はもちろんドトールの品質へのこだわりなども理解しておきましょう。
ドトールコーヒーショップのほかにも多くのブランドを展開している企業なので、各ブランドのショップコンセプトや特徴など事前に調査しておくことが重要です。「この応募者は企業研究をしっかりしている」と、面接官の印象に残りやすくなるでしょう。
面接を受ける前に理解しておきたいのがドトールの企業理念です。ドトールには「一杯のおいしいコーヒーを通じて、お客様にやすらぎと活力を提供する。」という企業理念があります。「喜びと心の豊かさを提供する」「価値ある情報などを提供する」「自己の向上に努め業務を遂行する」「積極的に社会貢献する」といった4つの社是を念頭に、お客様の信頼に応える企業であり続けるべく全力を傾けています。
ドトールコーヒー コーポレートサイトより
セルフコーヒーショップのパイオニアともいわれるドトールは、コーヒー豆の生産・輸入・焙煎・卸・小売りまでを自社で一貫しておこなうことで、高いクオリティを維持しています。高品質の商品を提供し続ける企業としてお客様から信頼を得るのと同時に、多様な店舗業態の展開から卸売まで、さまざまな商品やサービスを提供して強固な収益基盤を築いている企業です。
面接の前には、ドトールの企業理念を理解し、自分のビジョンと照らし合わせることが大切です。「ドトールで自分が発揮できる能力」「将来的にやりたいこと」をはっきり説明できるよう事前に準備しておきましょう。
面接では「なぜドトールなのか」と問われることが多く、その回答を明確にしておくことが重要です。面接官はこの質問で「企業理念を理解しているか」「社風に合う人材か」などを見極めようとしています。
ドトールについて深く理解するためには、競合となりやすい他社の研究も忘れないようにしましょう。他社研究をすることでドトールの特徴や強みが分かり、自分の力が活かせるポイントも見えてくるでしょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社
●株式会社コメダ
●タリーズコーヒージャパン株式会社
●株式会社プロントコーポレーション
企業研究や他社研究をおこなうことで、ドトールが目指している方向性や活躍できる人材像が分かってきたのではないでしょうか。面接では「和を重視し、おもてなしの心を育む企業文化を有する」社風を理解し、ドトールが求める人材と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
ここから、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、自分の言葉でアピールできるよう面接対策しておきましょう。
ドトールの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「和を重視し、おもてなしの心を育む企業文化を有する」社風を理解した上で、自分がこれに合致した人材であるとアピールする。
●企業理念を理解し、それに沿った自己分析をおこなって自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜドトールか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて自己分析と面接のシミュレーションをおこない、当日は自分の言葉で熱意を伝えるように心がけましょう。
この記事の執筆者