2021年06月21日
2011年、日立情報システムズと日立電子サービスが合併して設立された日立システムズ。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。
日立グループの一角であり、幅広い業種・規模の顧客に対してITサポートを行う同社。その社風については、「純和風」「年功序列など、いわゆる日本的企業」であったり、また日立グループならではの、「品質を重視しているため、法令遵守を重視している」という口コミも目立ちます。また、日立情報システムズと日立電子サービスが合併によって設立された背景から、「事業部が違うと文化も違う」という一面もあるようです。
社員の教育の手厚さについては定評があり、特に新入社員に対しては研修プログラムや資格取得支援、海外研修など、実に5年におよぶ研修プランが用意されています。こうした取り組みが奏功し、「知識やマナーが一定水準に達している人材が多い」「周りに意地悪な人はおらず、基本的に人は温かい」と良好な人間関係を生み出しています。
日立グループゆえ、その仕事の規模の大きさ、ダイナミックさについても、「官公庁はじめ各業界の大企業とのビジネスも多く、やりがいを感じる」という声が多数見られます。
品質と法令遵守とともに、社員教育を大切にする日本的で温かい風土の中で、ダイナミックな仕事にやりがいを感じる。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
日立システムズの新卒採用の対象職種は、「システムエンジニア」「コンサルティング営業」「カスタマーエンジニア」の3つに分類されています。キャリア採用の場合は、さらに事業部や担当業務などによって募集職種が細分化されています。
日立システムズの選考プロセスは、すべての職種で共通であり、各ナビサイトよりエントリー→一次選考(書類審査)→二次選考(適性検査、技術試験を実施する場合あり)→三次選考(個人面接)→最終選考(個人面接)という流れです。
また、自分が希望する募集職種がない場合は、「キャリア登録」という制度を利用することもできます。これは、希望する職務内容やこれまでの職務経験などを登録しておくと、適するポジションが出た場合に個別にオファーされるというものです。こうした手段もあることを理解して、自分に合った応募方法を選択するようにしましょう。
日立システムズの面接内容には、「品質と法令遵守とともに、社員教育を大切にする日本的で温かい風土の中で、ダイナミックな仕事にやりがいを感じる」という社風が大いに反映されています。
面接では、「志望動機は?」や「あなたの強みは?」「学生時代に頑張ったことは何ですか?」など、新卒採用面接と変わらない、一般的な質問を出題されることがほとんどです。しかし面接官は、こうした質問に対して応募者がどのように回答をしてくるのか、コミュニケーション能力を見極めています。「温かい風土」にマッチしたうえで、「ダイナミックな仕事」に取り組めることができるか、という点が重要なポイントだと言えます。
また、仕事も大人数のプロジェクト体制を組むことから、チームワーク力やマネジメント能力について質問されることもしばしば。「自分が周りを巻き込んだ経験は?」「チームで仕事を行う上で最も大切なことは?」という質問が多く見られます。こうした質問に対して、真摯な姿勢で分かりやすく伝えるとともに、そのエピソードの中で自分の強みを伝えられるように工夫することが大切です。
日立システムズの面接を受けるにあたり、同社の経営に仕組み「日立システムズWay」を理解することが肝要です。
この「日立システムズWay」は、コーポレートサイトによると、同社の「存在意義、めざす将来像およびそれを達成するための従業員の行動のよりどころを、企業理念や経営ビジョン、行動指針として体系化」したもの。Plan⇒Do⇒Check⇒Act という仕事のサイクルとともに、その各フェーズにおいて企業理念や人事制度など、意識するべき重要なポイントが示されています。こうした体系図があることで、従業員の仕事のスタイルが統一されるとともに、仕事の質も高められ、会社としての一体感を醸成することにつながっていることが伺えます。
面接では、こうした仕事のスタイルに対して、共感し、同調できることを、具体的なエピソードを持ってアピールしましょう。例えばこれまで担当したプロジェクトにおいて、「PDCAサイクルをきっちりと回すことを意識したこと」「そうしたサイクルを回すうえで、常に企業理念や経営ビジョンを念頭に置いて判断を下してきたこと」を具体的に伝えましょう。
面接では、「なぜ日立システムズに転職したいのか」という質問を必ずと言っていいほど確認されます。面接官はこの質問を通して、「この人は同社で何をしたいのか」「そのためにどんなスキルを持っているのか」を確認することはもちろん、「同業他社が多くある中でなぜ同社を選んだのか」についても見極めようとしています。
こうした質問に明確に回答するためには、競合他社についても、企業理念や社風、事業内容などについて分析し、日立システムズならではの強みをしっかりと把握することが必要です。以下に競合とされる企業をご紹介しますので、ご参考にしてください。
・TIS株式会社
・株式会社大塚商会
・株式会社野村総合研究所
・株式会社富士通マーケティング
・NECソリューションイノベータ株式会社
社風や面接内容、「日立システムズWay」を理解することで、同社の求める人物像についてイメージが掴めてきたのではないでしょうか。面接を受けるにあたっては、「品質と法令遵守とともに、社員教育を大切にする日本的で温かい風土の中で、ダイナミックな仕事にやりがいを感じる」社風を理解して、「常に日立システムズWayを意識して、確実にPDCAサイクルを回すことができる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
株式会社日立システムズの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
日立システムズの面接を受けるにあたって、押させていただきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下3つのポイントです。
・「品質と法令遵守とともに、社員教育を大切にする日本的で温かい風土の中で、ダイナミックな仕事にやりがいを感じる」社風を理解して、「常に日立システムズWayを意識して、確実にPDCAサイクルを回すことができる人材」であることを、具体的なエピソードを持ってアピールする。
・日立システムズの経営の仕組み「日立システムズWay」を理解した上で自己分析を行い、有益な自己PRにつなげる。
・競合他社についても研究し、「なぜ日立システムズか」に対する答えを準備しておく。
これらを参考に準備を進め、面接当日は、どのような質問に対しても真摯な姿勢で回答し、コミュニケーション能力をしっかりとアピールできるようにしましょう。
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