2022年03月02日
自社開発「Omnia LINK」等のデジタル技術を活用したコンタクトセンター・BPO サービスを提供するビーウィズへの転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。
ビーウィズは、2000年、三菱商事とソフトバンクグループの合弁事業会社として設立されました。2012年よりパソナグループの出資を受け、2015年より完全子会社を経て、2022年3月に東証一部に上場しました。
主力とするサービスは、以下4つに分類されます。
●ヒューマン&オペレーション:コールセンター・コンタクトセンター、BPO・事務処理
●デジタル&オペレーション:AIコミュニケーション、デジタルBPO等
●ストラテジー&コンサルティング:データサイエンス、デジタルコンサルティング
●アプリケーション&プラットフォーム:「OmniaLink(クラウドコールセンターシステム)」をはじめとした自社開発アプリケーションの提供
選考の前にコーポレートサイトを参考に、事業内容についてしっかり理解を深めておきましょう。
また創業20周年を迎えた2020年には、社員と1年をかけた対話を続けた末、新たにコーポレートアイデンティティを策定しています。事業内容と合わせ、理解を深めておくことが必要です。
同社で働く社員の口コミを見ると、社風について、「やりたいことにチャレンジさせてくれる風土」「業務を任せてもらえる」と裁量をもって業務に取り組むことができるコメントが多く見られます。また階層が上がり管理職となると「自分の手で組織を動かす実感」もできるようになるとのこと。
一方で「アットホームで家族的」「どこのセンターも仲が良い」との口コミも多数見られることから、横のつながりや温かな人間関係を大切にする社風が感じられます。会社の仕組みとしても、夏・冬の年2回開催される社員総会・懇親会や年間MVPの表彰、若手社員が中心となって経営課題に取り組む「未来塾」など、社員間のコミュニケーションを活性化する施策が多いことも同社の特徴と言えます。
「家族的で温かな人間関係に恵まれながら、裁量をもって業務にチャレンジできる」、こうした社風にフィットする人材かどうかが、採用面接では見極められます。
同社の組織は、「営業部門」「オペレーション部門」「コーポレート部門」「デジタル・AI部門」の大きく4つに分類されており、中途採用もそれぞれの部門・職種別に実施されています。2022年2月現在募集対象となっているのは、「オペレーション部門」と「コーポレート部門(総務のみ)」「デジタル・AI部門(BPOコンサルタント・システムエンジニアのみ)」です。
選考プロセスは、採用サイトによると、書類選考→面接(2~3回)・適性検査 とのことで、このプロセスは全職種共通です。しかし口コミによると、「面接は1回だった」との声も見られるため、ポジションや時期・経歴等により、実際は差異が生じる可能性もあるようです。
同社の面接では、これまでの経歴や履歴書の確認、志望動機など、オーソドックスな質問がほとんどです。過去の応募者の口コミを見ても、奇をてらったような質問をされたケースは見られないため、一般的な質問に対する受け答えについてしっかり準備をしておけばよい、と言えるでしょう。
しかしオペレーション部門の場合は別で、「クレームにどう対応するか、いきなりシミュレーションさせられた」「電話対応のテストの設定で、オペレーション役を指示された」というロールプレイ面接や、「タイピングテストがあった」という口コミも多数見られます。特に未経験者の方は、対策をして臨むようにしましょう。
ビーウィズの面接を受けるにあたり、同社の経営戦略・方針を理解しておくことが必要不可欠です。
同社は「中期経営計画2022ローリングプラン」において、2022年度終了時点でのありたい姿を「根元から新芽まで健康に成長し続ける会社」と設定しています。「根本」とは同社の根幹事業であるコンタクトセンター・BPO事業であり、「新芽」とは新規事業のこと。またこれを達成するために以下5つの方針を掲げています。
ⅰ. ビジネスの継続的価値向上(根元)
ⅱ. ビジネスの次世代化(新芽)
ⅲ. 事業基盤の強化
ⅳ. ダイバーシティ&インクルージョン
ⅴ. ESG経営の推進
上記の方針を達成するための一つとして、現在同社は「DX基本方針」とする戦略も同時に掲げています。
特に、コンタクトセンター・BPO事業におけるデジタルを活用したプロセスのDXフェーズである「Bewith 2.0」、市場環境に合わせた価値創造型DXを提供するフェーズである「Bewith 3.0」についてはしっかりと理解を深め、この戦略に対し、自身がどのように貢献できる人材であるかを整理しておきましょう。
面接でよく聞かれる質問の一つに「なぜビーウィズに転職したいのか」という質問があります。面接官はこの質問を通し、「これまでの経験が同社で活かせるか」「経営ビジョン達成に貢献できる人材か」ということを見極めようとしています。
業界や職種という枠を超えて、ビーウィズという会社を理解するためには、競合とされている企業についての研究も必要です。事業内容や方針、風土などにおいて、ビーウィズは他社とどう違うのかを深く分析しておきましょう。これが、「なぜビーウィズか」という問いに対して説得力のある答えにつながっていきます。競合他社の一例として、以下の4社を参考にしてみてください。
株式会社ベルシステム24
株式会社パソナ
株式会社TMG
凸版印刷株式会社
ビーウィズの社風や、選考プロセス、経営ビジョンなどを通して、同社がどのような人材を求めているのかが分かってきたのではないでしょうか。
同社の面接を受ける際には、「家族的で温かな人間関係に恵まれながら、裁量をもって業務にチャレンジできる」社風を意識して、同社の根幹であるコンタクトセンター・BPO事業への知見をもち、DX化実現に貢献できる人材であることを印象付けられるよう、様々なエピソードを準備しておきましょう。
以下に、実際に面接官から受けた質問の例をご紹介します。こうした実例をもとに、面接対策をしっかり行っておきましょう。人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
ビーウィズ株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
ビーウィズの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
「家族的で温かな人間関係に恵まれながら、裁量をもって業務にチャレンジできる」社風を意識して、同社の根幹であるコンタクトセンター・BPO事業への知見をもち、DX化実現に貢献できる人材であることを印象付けられるよう、具体的なエピソードを準備する。
ビーウィズの経営ビジョン及びDX基本方針を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
競合他社についても研究し、「なぜビーウィズなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、面接当日は自身の経験や能力、同社で成し遂げたいことなどをアピールしましょう。
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