【L5で1100万】Amazon/AWS ジョブレベル別に見る年収額はいくら

【L5で1100万】Amazon/AWS ジョブレベル別に見る年収額はいくら

【年収研究シリーズ】Amazonで平均年収は無意味。アマゾンジャパン、アマゾン ウェブ サービス ジャパン社員の年収実態。L4、L5、L6の年収額は?ボーナスはあるのか?など、年収・報酬・ボーナス・手当に関する情報満載です。就職・転職の判断にご活用ください。


アメリカのビッグテック企業の中でも圧倒的な競争力を有し、企業価値が高く、先進的なサービスや商品で耳目を集めるGAFAを構成する1社であり、祖業のECのみならず、クラウドやコンテンツプラットフォームでも業界をリードするAmazon。その日本法人であるアマゾンジャパンは転職市場からも注目も浴びる企業の一つです。ここでは、年収はいくらなのか、給与の内訳はなどアマゾンジャパンの報酬に注目し、明らかにしていきます。

「Amazon/AWSの平均年収はいくらか」が無意味な理由

ネット上では「アマゾンの平均年収はいくらか」といった内容の情報を見かけることがありますが、そこに書かれている情報は正確ではありません。理由は3つあります。

・部門/部署によって差が大きい
・ジョブレベルによって差が大きい
・RSUの存在


アマゾンでは部門/部署ごとに予算が決まっており、その範囲内で採用人数や個人の報酬を決定しています。予算の差は大きく、例えば東京・目黒の本社内でもリテールビジネス、デジタルビジネス、セラービジネスでも予算規模が変わってきます。特に本社にある部門と、フルフィルメント、カスタマーセンターなど地方にあるオペレーション&カスタマーサービス部門とでは大きな乖離があります。
その上で、マネージャーや管理職といったジョブレベルごとの報酬額、入社時に決定されるRSUの個数などがあり、これらが相互的に干渉し社員一人ひとりの年収額にばらつきが大きく生じています。
アマゾンの年収を知るにはジョブレベルのレンジで見た方がより正確に把握できます。

Amazon/AWSの給与は役割と職務のレベルで決まる

給与と切っても切り離せないジョブレベル制度

Amazonでは、役割や職種に対応したジョブレベルが存在しており、世界共通の基準となっています。もちろんアマゾンジャパンもこのジョブレベルが適用されています。
等級はレベル1〜レベル12の12段階あり、アマゾンジャパンではレベル4〜レベル6がボリュームゾーンとなっています。アマゾンジャパンで中途採用募集がかかるのもほとんどがこのあたりのレベルです。ジョブレベルは「L4」「L5」と言ったように「L+数字」で表記されます。
Amazonの報酬制度はこのジョブレベルと紐づいていて、レンジ内で支給されることになっています。

ジョブレベルと年収レンジ

ジョブレベル年収レンジポジション
L1〜L3300〜500万円契約社員、アルバイト、パート
L4400〜700万円正社員・新卒
L5700〜1100万円マネージャー(中間管理職)
L61100〜1600万円シニアマネージャー(管理職)

L1〜L3は主にオペレーション&カスタマーサービス部門で勤務している従業員のレベルです。

ジョブレベルは個人の能力と評価で決まるので、同じジョブレベルの中でも幅広い年齢の社員がいます。ですので年齢や年次による平均年収の算出についても無意味です。

アマゾンジャパン社員の給与明細(キャリコネ)

30代でも職種・役割によって年収額に大きな違いが

30代・男性・営業(正社員・非管理職)の 給与明細

30代・女性・広告宣伝(正社員・非管理職)の 給与明細

30代・男性・物流(正社員・非管理職)の 給与明細

30代・男性・広告宣伝(正社員・非管理職)の 給与明細

L6になると英語スキルが必須になります。
レベル7以上は役員クラスになり、年収もグッと上がります。日本国内では募集がほとんどありませんが、アメリカ本社ではサイトに募集を出していることがあります。

ジョブレベル年収レンジポジション
L71700〜2600万円上級管理職、部長クラス
L82100〜4000万円本部長クラス
L9-欠番
L104000〜1億8000万円統括責任者クラス※ヘッドハンティングのみ
L112億2000万円以上SVP(取締役)クラス※ヘッドハンティングのみ
L12約1000万円※保有資産 約19.6兆円(2020年)ジェフ・ベソス氏

有名な話ですが、なぜかL9は欠番となっています。創業者のジェフ・ベソス氏にもL12というジョブレベルがついているのは興味深いです。

ひとつ気をつけたいのは、募集要項に記載されているポジション名と等級が完全に一致しているわけではないことです。基本的には中途採用ではどのポジションもL5に該当すると思っていて間違いないでしょう。

もう一つの特徴「RSU」

Amazonの給与には現金の他に「RSU」が支給されます。
RSUとは譲渡制限付き株式のことで、日本企業ではメルカリが導入するということで話題になりました。譲渡制限はAmazonの場合、4年間は売却できないことになっています。AmazonとしてRSUは福利厚生の一環という立場を取っていますが、実質的には年収の一部ととらえられます。
RSUは入社時に定められた株式数を1年目5%、2年目15%、3年目40%、4年目40%と分割して付与され、100%になった時点で自由に売ることができます。
RSUについても前職の年収額を考慮して決められるため、付与株式数は個人個人でバラバラです。
株価の上昇により、付与株式数は減少傾向にあります。

Amazon/AWSの給与体系

Amazonの給与は、入社から2年間は、

基本給+サイニングボーナス(+RSU)

という構成になっています。ボーナスは入社時の交渉により決まり、株価の実勢価格に近しい金額から算出され支払われます。Amazonは年俸制なので、基本給とサイニングボーナスの総額が12分割され毎月支給されます。

3年め4年めは、「順調」に行けば、

基本給+RSU

という構成になります。なぜ「順調」と強調したかといえば、評価によっては付与されないこともあるからです。最短で勤続4年目が終わったところで100%付与となりますが、必ずしもそうなるとは限らないことに注意が必要です。
また、サイニングボーナスがなくなるため、月給、年収共に下がります。
なお、基本給には、月70時間の時間外労働手当に相当する額が固定残業代として含まれています。

L5・入社1〜4年目の月給と年収モデル

L5基本給サイニング
ボーナス
RSU年収
1年目58〜92万円120〜180万円5%700〜1100万円
2年目61〜94万円120〜180万円15%730〜1130万円
3年目53〜82万円なし40%640〜980万円
4年目56〜84万円なし40%670〜1010万円

L6・入社1〜4年目の月給と年収モデル

L6基本給サイニング
ボーナス
RSU年収
1年目92〜135万円120〜180万円5%1100〜1620万円
2年目94〜138万円120〜180万円15%1130〜1650万円
3年目82〜123万円なし40%980〜1480万円
4年目84〜126万円なし40%1010〜1510万円

RSUのメリットはなんといっても株価が高くインセンティブが大きくなることでしょう。上場以来、Amazonの株価は非常に好調で前年を割るといったことがありません。長期間勤務し、株を保有したままでいると、それだけ含み益が増すといった仕組みになっています。株価上昇を維持することは、投資家達が評価することですから、Amazonの従業員は常に先進的なサービスの開発をし、業績の向上に寄与し続けなければなりません。従業員のモチベーションの維持するという経営者側の観点からもRSUは非常にメリットが大きい制度といえます。

しかしながら、Amazonにはカルチャーフィットできずに1年未満で辞めて行く人も多く、RSUの恩恵を預かることができる人はそれほど多くないという実情もあります。

Amazon/AWSの評価制度

SMART設定と360度評価

Amazonでは評価の元となる目標設定を部下と直属の上司との間で行い、それが達成されたかどうかを判断する評価制度を採用しています。

目標、具体的に測定可能かつ達成可能であり経営目標に関連しているもの期限内に行う、いわゆる「SMART」という方法で設定されます。これにより定量かつ客観的な評価が行えることを可能にしています。
これに、Amazonの行動理念である14項目からなる「Our Leadership Principles」を実行できていたかどうかという定性的な評価を上司、同僚、他部署で関わった人が行う、いわゆる「360度評価」が実施され、それを加味して総合的な評価がなされます。
さらには、その評価が本当に妥当なのかどうか、誰かの私情で恣意的な評価が下されていないかどうかを部門長クラスが集まって、チェックする仕組みがあります。
これにより昇級するか否かが決まり、昇級となるとだいたい30〜40万円程度アップします。

昇進するには推薦状が必要

Amazonの昇進システムも独特です。昇進したい社員は自分の成果を小論文にまとめ、直属の上司のさらに1つ上のジョブレベルの上司に推薦文を書いてもらいます。同様に仕事で関わりのある複数の社員からも推薦文を書いてもらい、それらが評価され承認されれば昇進することができます。L5からL6に昇進すれば、年収は100〜500万円程度上がります。

取材協力:やまざき@元アマゾンジャパン社員さん、他

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