2022年12月13日
東急グループのハウスエージェンシーとして知られる広告代理店、東急エージェンシー。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
東急エージェンシーは、東急電鉄をはじめとした東急グループの出資により、1961年に誕生した広告代理店です。交通や生活といったサービスから、不動産やホテル・リゾート事業までを幅広く手がける東急グループのハウスエージェンシーとして、マーケティング・コミュニケーションのスタンスで広告的価値を創出しています。近年では、渋谷駅周辺の再開発プロジェクトに参画。そのブランド力向上に貢献する企業のひとつです。
そんな東急エージェンシーの口コミには、「コンペ前は徹夜することもある」「体力的にも精神的にもハード」など、広告代理店ならではのシビアな労働環境に触れるものが散見されます。また、「若手のうちはいいが、残業代がつかない30代以降は年収が下がる」という声が多く聞かれ、給与体系に不満を抱く人も少なくないようです。
しかし、東急グループの一角ゆえに福利厚生が充実していることや、穏やかな企業風土があることを評価する口コミも見受けられます。「体育会系ではなく、みんなが楽しんで仕事をしている」「社内の雰囲気が良い」といった声からは、働きやすい職場環境がうかがえます。
さらに「入社1年目から仕事を任せてもらえる」「1人の仕事の裁量が大きく、やりがいがある」といった意見が目立ちました。超大手代理店ではない分、業務が細分化されておらず、1人の社員が担う仕事の幅が広いことにやりがいを感じる人が多いようです。やりがいを追求しながら自主的に仕事を進める人には適した環境と言えるでしょう。
「穏やかで働きやすい企業風土のもと、やりがいをもって自主的に仕事に向き合う」。中途採用面接では、こうした東急エージェンシーの社風にフィットする人物かどうかが見極められます。効果的な自己PRができるよう、事前準備を進めましょう。
2022年12月現在、東急エージェンシーでは、営業職やプランナー職、メディアコンサルタントなどの職種で中途採用をおこなっています。
キャリア採用情報ページからエントリーした後の選考フローについてはメールで連絡されるため、コーポレートサイト上には明記がありません。しかし、口コミによると、書類選考通過後、2~3回の面接があることが多いようです。
東急エージェンシーの中途採用では、職種ごとの募集要項に仕事内容や応募資格が詳細に記載されています。必須条件・歓迎条件も明確に挙げられているため、しっかりと目を通し、自分の経験や強みを面接でどのようにアピールするか考えておくとよいでしょう。
口コミによると、東急エージェンシーの面接では同社での業務に活かせる経験を深掘りされたり、仕事のスタンスを問われたりすることがあるようです。
奇をてらった質問や、難解な問いかけは少ないものの、「これまでどのような仕事をやり遂げたか」「これからどんな広告コミュニケーションを手がけていきたいか」といった質問をされた人が見受けられました。これまでの経験を踏まえて、東急エージェンシーでどのような成果を挙げられるかを見極める意図がうかがえます。自分のキャリアを説明するときには、「これまでの実績・経験を東急エージェンシーでどう活かせるか」にフォーカスするとよいでしょう。
また、「なぜ広告業界で仕事をしているのか」と聞かれた人も。モチベーションは、仕事のスタンスに影響を与えるものであり、面接官にとっては大きな関心事でもあります。広告業界で働くことに対して自分がどんな意義を感じているのかについてまとめておくとよいでしょう。
さらに、広告代理店という業種柄、情報感度の高さが問われると感じた人もいるため、日頃から多方面にアンテナを高く張っておく必要があるでしょう。
東急エージェンシーの面接を受ける前に、同社のビジョンを理解しておきましょう。
東急エージェンシー コーポレートサイトより
「美しい時代へ」をグループスローガンとする東急グループの一員として、東急エージェンシーは上図のようなビジョンを掲げています。顧客企業に寄り添い、その成長に向けてともに歩む体験価値共創企業であることを目指す同社。時代が求めるものを読み取り、遂行力を携えて前進し続ける姿勢です。
そのために、社員一人ひとりの思考や価値観、個々に異なる能力を最大限に活かせるよう、「洞察力」「創造力」「共創力」「実現力」を基本バリューとして事業を展開していく考えです。
東急エージェンシー コーポレートサイトより
東急エージェンシーでは、上図のような3つのアプローチで体験価値共創に取り組んでいます。生活者のさまざまな価値観と、顧客企業のブランド価値観とが整合するよう、広告的側面から仕掛けをつくっていくスタンスです。
こうしたビジョンを踏まえると、中途採用にあたっても、創造力や洞察力を備え、共創精神を重んじながらも自主的に仕事に取り組める人材が求められると言えるでしょう。これまでのキャリアのなかで、クリエイティブさや実行力を示すエピソードがあれば積極的にアピールしましょう。
中途採用面接で頻出する質問のひとつに「なぜ当社なのか」という問いかけがあります。この質問では、その企業をどのように理解しているかはもちろん、同業他社との違いを分析できているかを探られることが多いでしょう。
面接官に対して説得力のある回答を提示するためには、企業研究の際に他社研究という手法を取る必要があります。他社と比較することで、東急エージェンシーのカラーや強みが浮き彫りになります。事業内容や企業規模などにおいて競合する以下の広告代理店についても研究しておきましょう。
東急エージェンシーの求める人物像や経営方針がつかめたのではないでしょうか。東急エージェンシーの中途採用面接を受ける際には、「穏やかで働きやすい企業風土のもと、やりがいをもって自主的に仕事に向き合う社風」を意識して、「創造力や洞察力を備え、共創精神を重んじながらも自主的に仕事に取り組める人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
ここでは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問にどう答えるか、ぜひシミュレーションしてみてください。
東急エージェンシーの採用面接を受けるにあたって、その社風やビジョン、面接の傾向など、事前に理解しておきたいことをご紹介してきました。。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
「穏やかで働きやすい企業風土のもと、やりがいをもって自主的に仕事に向き合う社風」を意識して、「創造力や洞察力を備え、共創精神を重んじながらも自主的に仕事に取り組める人材」であることを、具体的なエピソードやデータを交えてアピールする。
東急エージェンシーのビジョンに沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。
競合他社についても研究することで、「なぜ東急エージェンシーなのか」という質問に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備をおこない、面接当日は自分の言葉でアピールすることが大切です。東急エージェンシーでの仕事に対する意欲や熱意を伝えましょう。
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