2023年01月31日
コナカやSUIT SELECTなどスーツ・フォーマルウェアを展開するコナカ。中途採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。
コナカは、コナカ/FUTATA、SUIT SELECT、DIFFERENCE、FUTATA THE SLAGといったファッションブランドを手掛ける会社です。スーツなどのフォーマルウェアを中心に取り扱っており、全国に約430店舗あります。(2022年9月末現在)1952年に神戸の洋服店として創業し、徐々に規模を拡大させていきました。2000年には東証一部に上場し、今日ではプライム市場に上場しています。
社風に関しては、体育会系、現場は和気あいあい、トップダウンで下からの声が届きにくい、風通しが悪いといった口コミがあがっています。店舗などで働く現場スタッフの意見が、管轄する本社や経営陣に伝わらず、反映されにくいということのようです。しかし、きちんとマニュアルが整備されており高い水準の接客が学べることや、研修が充実しており成長の機会が用意されていることなどに対する満足度は、非常に高いことが分かります。
現場ポジションの場合には接客にやりがいを感じる方、本社や管理部門・社内SEなど社内と関わることの多いポジションの場合には、現場や周りとコミュニケーションをとれる方が向いている環境といえるでしょう。
コナカの選考は、書類選考と面接2回で構成されています。ただし、面接回数は状況に応じて3回に増えることもあるとのこと。公式サイトに明記されているので、事前に詳細を確認しましょう。募集要項などの求人情報は、公式サイトの採用ページならびに転職エージェントのサイトに掲載されています。
口コミによると、ショップスタッフ職の面接官は、一次面接がマネージャー(店長)、二次面接はエリアの統括マネジャーだったようです。
2023年1月時点の募集職種は、社内SEです。全社のIT計画や新規システムの導入を含む業務改善、社内システムの保守・運用などが主な業務になります。必須条件として挙げられているのは、社内インフラ、基幹システム、情報セキュリティの運用・管理経験。また、IT統制に関する知識やシステムに関する資格全般が歓迎条件です。
口コミによると、コナカの面接では、「好きな服のブランド」「スーツがこの世からなくなったらどうするか」といった質問があったようです。そのほか、志望動機や「なぜ競合他社ではなくコナカなのか」など、基本的な質問もあるようなので、きちんと準備しておくとよいでしょう。
実際に面接を受けた人の中には、熱意があるかどうかを見ていると感じたという人もいます。同社への気持ちをアピールするためにも、業界・企業研究をしっかりと行い、面接に臨むようにしましょう。
また、同社の社長である湖中氏は採用ページにおいて、「業界の習慣にとらわれることなく、存分に個性を発揮してもらいたい」と訴えています。コナカで実現したい夢や目標についても語る準備をしておくことをおすすめします。
コナカの面接を受ける前に、中期経営計画を理解しておきましょう。
コナカは、2022年9月期から2026年9月期までの中期経営計画を策定しています。戦略の方向性としては、SPAモデルの再構築やオーダースーツ市場のシェア奪取、IT投資など6つを掲げており、中でもIT投資が社内SEにも直接関わるテーマです。IT投資の内容としては、CRMの再構築による顧客管理、店舗の業務効率改善や接客の効率化、紙のチラシからデジタルへ集客方法を移行することなどについて触れられています。事前に資料を読み理解しておきましょう。
また、公式サイトには社是・経営理念・行動指針・シンボルマークについても詳しく記載されています。同社の選考を受ける際には、必ず目を通しておきましょう。
コナカ公式サイト
そして、同社はコナカグループとして総合ファッション企業を目指していることも忘れてはいけません。
コナカグループは、コナカと4つの連結子会社で構成されています。連結子会社は、株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド(バック・ジュエリー、アパレル企画・製造・販売)、コナカエンタープライズ株式会社(フードサービス、教育、を中心にフランチャイズ事業の経営)、株式会社アイステッチ(リユース事業)、KONAKA(THAILAND)CO.,LTD.(海外のタイでのファッション事業)。
人気ブランド「サマンサタバサ」や、有名飲食店「とんかつ専門店かつや」、「からあげ専門店からやま」などもグループ会社です。中期経営計画には、グループ各社の戦略の方向性についても明記されているので、念のためチェックしておくと安心でしょう。
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜコナカなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「これまでの経験やスキルを同社で活かせるのか」を確認するとともに、「同社の特徴や他社との違いを理解しているかどうか」を確認しようとしているのです。
この質問に対して説得力のある回答をするためには、業界や競合他社に関する理解は不可欠。以下にアパレルの中でもスーツを中心とした、いわゆる紳士服業界に分類される競合企業を記載します。ぜひ参考にして業界の理解を深めてください。そのうえで、「なぜコナカを志望するのか」明確な理由を整理しておきましょう。
なお、コナカの強みの一つは、SPA(製造小売業)として原材料の製造から販売まで、一貫体制を確立していること。このように競合他社と比べてどのような強みがあるのか、また弱みや改善に関する提案などもあれば、準備しておくとよいでしょう。
コナカが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。コナカの場合「和気あいあいとした活気あふれる環境」で「コナカで実現したい夢や目標がある人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
ここから、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。もし同様の質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
コナカの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
「和気あいあいとした活気あふれる環境」でることを意識して、「コナカで実現したい夢や目標を持っている人材」であると、具体的なエピソードやデータを交えてアピールする。
コナカの中期経営計画や経営理念を理解して、それらに沿った自己分析を行い自己PRにつなげる。
競合他社についても研究し、「なぜコナカなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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