【独立系複合商社】中川特殊鋼(株)に就職・転職するなら知っておきたい情報まとめ

大正13年創業の、日本のものづくりをグローバルに支えている“独立系複合商社”です。
鉄鋼事業を中核に、アドバンスト・プロダクト事業、不動産・都市開発事業、倉庫ロジスティック事業を展開しています。世界7ヵ国に現地法人を有し、5ヵ所の海外自社工場が稼働しています。

中川特殊鋼の販売する「特殊鋼」は、自動車のみならず、建設機器、産業機器、電気機器の性能・耐久性を飛躍的に向上させると同時に、日本工業界を支える鋼材としての役割を担っています。

特殊鋼は鉄の一種ですが、鉄にはない特殊な性質を持ち、普通の鉄＝普通鋼とは一線を画した鋼材です。一般の方々が見ただけでは普通鋼と判別しにくいこの「特殊鋼」は、様々なハイテク工業製品の耐久性、安全性の向上のため、数多く使われている鋼材です。

例えば、車両部品、橋、キッチン、ゴルフクラブ、メガネなどなど。自動車に関していえば、総重量の約20％を占めていて、エンジン・サスペンション・カムシャフトなどの内部部品として、自動車の耐久性、安全性の向上に大きく貢献しています。

1924年、特殊鋼の輸入販売を目的に、英国ジョナスコルバー製鋼所の日本総代理店として、合資会社中川秀太郎商店が東京・築地に創業。以来95年間、鉄鋼専門商社としてこの地に根を下ろしています（現住所は中央区明石町）。

鉄鋼事業を中核に、倉庫ロジスティック事業や不動産・都市開発事業のほか、先端素材の情報収集などを担当するアドバンスト・プロダクト事業も展開。今や米国や中国、タイなどに海外拠点を持つグローバル企業に成長しています。

現社長の中川陽一郎氏は「当社は単なる物資調達コーディネーターではない。二次加工メーカーと協力して、自動車メーカーなどが求める製品を提案する姿勢を持ち続けることを従業員に徹底させる」という考えの持ち主。有望な企業を発掘するため、ベンチャー企業の支援やマサチューセッツ工科大学（MIT）が主催するビジネスコンテストの審査も手がけます。

コーポレートスローガンは「Creating Value for Industry」。

世界のプレミアム企業に価値を提供し、企業の競争力の土台を支えていくことで、産業の発展に貢献します。

売上高（単体）は448億円（2017年度通期実績）。従業員一人当たりの売上高は約3億円（同）です。創業以来90年以上赤字なしの、健全かつ盤石な財務体質です。

【海外事業】
世界屈指の日本の自動車産業。自動車生産に不可欠な特殊鋼を供給する中川特殊鋼は、生産拠点の国際展開が進む中、タイのバンコクに現地法人を設立しチョンブリ県に加工工場を設立。更にアメリカ、中国、インド、ベトナム、インドネシア、メキシコに現地法人を設立。海外展開に拍車がかかります。

※今後の都市開発の予定について

「都市開発事業」は、中川特殊鋼が展開している多角化事業の１つで、最も力を入れている事業です。品川区にある天王洲アイルの開発に参画し、鉄鋼倉庫跡地に27階建てのインテリジェントビルを建設してテナントビルとして運営しています。

また、天王州アイルの地権者企業22社と共に「天王洲開発協議会」を発足させ、天王州アイルを就業人口約3万人のビジネスエリアへと開発しました。現在は東京都の指定する「運河ルネッサンス計画」のモデル地区として、運河に囲まれた天王洲アイルという立地を最大限に活用したまちづくりに取り組んでいます。

天王洲アイル以外の開発予定地は、当面はありませんが、本社のある築地の他にも、札幌、名古屋、北関東の3ヶ所に広大な鉄鋼倉庫を所有しており、場合によっては天王洲アイルのように転用して新事業に供することも考えられます。

代表取締役社長　中川陽一郎氏

慶應義塾大学工学部機械工学科卒業後、米スタンフォード大学大学院マテリアルサイエンス科を修了し、同社に入社。

スタンフォード大学はシリコンバレーの人材供給源として重要な役割を担っていることでも有名ですが、中川社長も鉄の新しいニーズを探ったりベンチャーを支援したりと、新しい事業の種を常に模索しています。

コーポレートサイト、およびビジネスプラットフォーム革新協議会のウェブサイトに掲載された中川社長の発言から、一部を引用します。

【特殊鋼の知識がないのですが、文系でも大丈夫ですか】

「特殊鋼」は非常に専門的な金属分野で、理系の学生であってもあまり深く勉強する機会はなかったと思います。よって、文系の学生であっても理系の学生であっても、特殊鋼の知識については入社後一から習得していただくことになります。社内の営業担当者をみても、８割が文系出身者であるのが現状です。

中川特殊鋼では毎年、新入社員は特殊鋼販売士３級から１級を取得するため、研修会や勉強会に参加をしているほか、社内勉強会にも力を入れています。

■求める人物像

中川特殊鋼株式会社が、私たちの新しい仲間としてご入社いただく新入社員に期待するものは、次のとおりです。

• 問題意識を持てる人、失敗を隠さず失敗から学ぶことができる人

中川特殊鋼のビジネスはＢｔｏＢ。つまり対企業間取引です。取引の交渉は30～50代の担当者の方との交渉になります。「特殊鋼ユーザーメーカー」「鉄鋼メーカー」「ビルのテナント候補企業」等々、配属される部署によっても営業先は異なりますが、いずれも共通しているのは豊富な知識と経験を重ねた方ばかりです。

仕事にこのような特徴のある中、社員に求められるものは何でしょうか。知識・ノウハウ・折衝…交渉相手が大変優秀な方である以上、あらゆる要素で高いレベルが求められます。そして高いスキルというものは、教えてもらうだけで身に付くものではなく、自ら学びとるという姿勢が極めて重要です。

「今自分は何をしたらいいか」「何が求められているのか」…自分で考え行動する人にしか、身に付けることができない能力というのがあります。自分の仕事に夢中で取り組んで、更に仕事をする中で失敗するくらい積極性のある人。

でも一度失敗したことは、二度と繰り返さない。要するに失敗から学べる人を指していることは言うまでもありません。そんな姿勢・資質を持った人こそが中川特殊鋼の求める人材です。

• 勉強、趣味、スポーツ、なににでも前向きに取り組む人

勉強や趣味、スポーツ等に打ち込んでいる人は、極める大変さと楽しみを知っています。少しやってみて直ぐに諦める人、直ぐに飽きてしまう人には、その醍醐味は分からないと思います。

仕事も同じです。それらのことから得られることは沢山あるはずです。それは、直接的、間接的に仕事にもあてはまることが多いと思います。

日々の生活、仕事にメリハリをつけるということもとても大事なことです。そして何事にもポジティブに主体的に、前向きに取り組んで下さい。中川特殊鋼はそういう人をお待ちしています。

• 人と違う考え方をしたいと思う人、自分のアイデアを持ってる人

今、かつてないほど時代は大きく変化しています。既成の概念、考え方が通用しなくなっています。発想やアイデアの世界では、先輩や上司が話すこと、考えていることからは学べなくなっているのかも知れません。

経験や知識の積み重ねだけでは通用しない世の中なのです。今求められているのは、現状を疑い、否定できる柔軟性、そして疑い、否定すると同時にそこから新しいヒントを見つけ出し、一歩先の発想、一歩先の世界をイメージできる発想力を発揮できる頭脳です。

人と違う考えをすることは恥ずかしいことではありません。むしろ誇るべきことなのかも知れません。中川特殊鋼はそういう若さと頭脳に期待します。

研修制度

新人社員研修（ビジネスマナー・PC研修、特殊鋼について、鉄鋼メーカー・加工メーカー等での工場実習・見学、社外研修（セミナー（ビジネスマナー等））、OJT、特殊鋼販売技士取得講座（1～3級）、社外研修（セミナー）、土曜研修会（年4回）　他

トレーニングプログラム（※特殊鋼営業のケース）

ベストクオリティのサービスを実現し続けるためには、社員一人ひとりの成長が不可欠です。社員の成長は、イコール会社の力。中川特殊鋼では充実した研修プログラムを実施しております。

特殊鋼のプロになるべく、特殊鋼販売技士の資格取得や、常に新しい鋼材の知識、新素材の情報収集など様々な技術的情報を習得するために、中川特殊鋼では定期的に社内研修会を実施しています。

研修会では、技術顧問による講義や、ユーザーメーカーで採用された新素材、新技術についての発表のほか、社外から講師を招いての講演なども行っています。

初任給

総合職（院卒：224,600円、大卒：213,000円）/一般職（大卒：194,500円、短大卒：176,500円）※2017年度実績

昇給　年1回(7月)/賞与　年2回(7月、12月)

諸手当　通勤手当、業務手当、扶養家族手当（子供扶養手当、障がい者扶養手当、介護者扶養手当等）、その他諸手当

休日休暇

週休2日制（土、日）、祝日、年末年始、特別休日、年次有給休暇（半日休暇制度あり）、他

※年4回土曜研修会あり、年間休日120日

• 月平均所定外労働時間（前年度実績）　30時間

• 平均有給休暇取得日数（前年度実績）　10.5日
  

【福利厚生】

制　度 / 財形貯蓄、育児・介護休業制度

施　設 / 東急ハーヴェストクラブ、大和ロイヤルメンバーズクラブ、ラフォーレ倶楽部、独身寮、他

その他 / 社員旅行、レクリエーション活動、健康診断

保険 / 各種社会保険完備